生保営業マンが選んだ保険4つ。結婚を機に保障の追加を検討中。山川さん(33才・男性):
会社員(保険営業)、夫婦、賃貸
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1.どんな保険で保険料はいくらですか?
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病気・ケガの保障
- 保険種別
- 医療保険
- 保険期間
- 終身
- 保険料
- 2,330円/月
- 払込期間
- 60歳
- 入院
- 5,000円/日額
- 先進医療
- あり
- 通院
- なし
- その他
- 三大疾病で保険料の 払込免除
病気・ケガの保障
- 保険種別
- 医療保険
- 保険期間
- 終身
- 保険料
- 2,310円/月
- 払込期間
- 60歳
- 入院
- 5,000円/日額
- 先進医療
- あり
- 通院
- なし
- その他
- 三大疾病で保険料の 払込免除
病気・ケガの保障
- 保険種別
- がん保険
- 保険期間
- 終身
- 保険料
- 4,290円/月
- 払込期間
- 60歳
- 入院
- なし
- 先進医療
- なし
- 通院
- なし
- その他
- 300万円(診断時)
病気・ケガの保障
- 保険種別
- がん保険
- 保険期間
- 5年
- 保険料
- 1,460円/月
- 払込期間
- 5年間
- 入院
- あり(実費)
- 先進医療
- あり(実費)
- 通院
- あり(実費)
- その他
- 100万円(診断時)
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2.いつどこで入りましたか?
- もともと生命保険会社に勤めており、勤務先の生命保険に加入していました。 26歳で保険代理店へ転職し、改めて他社の商品と比較して必要な保険に入り直しました。 基本は勤務先の代理店で加入し、取扱いのない商品については、近所の来店型ショップに行き事情を説明し加入しました。
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3.今の保険に入ったきっかけは?
- 保険会社に勤務していた時は、その保険会社の商品にしか加入できなかったのですが、 その後、保険代理店に移り、多様な保険から選択できるようになったので、切り替えも含めて加入しました。
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4.今の保険を選んだ理由・決め手は何ですか?
- 医療保険は特徴を見て2つに分けました。一つは短期入院に対応できることが特徴、もう一つは入院日数の延長ができる病気の種類が広く、また上皮内新生物も保険料免除の要件になることが特徴です。 がん保険は一生涯保障の一時金型と、更新型ですが自由診療も含め掛かった治療費が給付される治療費補償タイプの2つに加入しています。 男性のがん罹患リスクは老後が圧倒的に高く、治療方針も先々変わる可能性が高いため、終身型の一時金タイプを中心に選んでいます。 一時金タイプは当時商品改定が予定されており、保障内容や保険料の条件が悪くなることが見込めていたので、改定前に加入しました。2回目以降の受け取り条件が良く、上皮内新生物でも保険料免除となり、かつ一時金も同額もらえるのが決め手です。 治療費補償タイプは5年更新で将来的に保険料が上がるため、一生加入し続ける予定はありませんが、現状は保険料も安価で家族への責任がより重要な現役中はある程度の期間持っていようかと思っています。
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5.入っている保険や今後の保険選びについてアドバイスが欲しいことはありますか?
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保障について
最近結婚し、今後子供ができたときを考え、掛け捨て型の死亡保障(収入保障)を検討しております。一方で、数年前に軽度の心臓疾患が見つかり保険に加入がしづらい状況となっています。色々探すと持病があっても入れる緩和型の収入保障保険があり、それなら加入ができそうなのですが、一般のものに比べると保険料も倍近いので、ほかに何かよい選択肢がないかと悩んでいます。 また、がん保障は手厚くかけていたのですが、上記のことから三大疾病、特に心疾患についてのリスクは将来的に心配な点もあります。健康状態上、現状おそらく一般の医療保険でカバーすることができないので、保険加入の必要性の有無も含め、将来に向けアドバイスをいただければと思っています。資産形成について
中長期の資産形成の一つとして積み立てNISAを行っていますが、教育費など、時期が決まっており確定的なお金は投資よりも保障性・確実性の高い保険を中心に活用したいと思っています。 学資保険か終身保険の活用が見込めますが、健康上の理由で私自身が被保険者の終身保険は加入しづらいと思っています。それは被保険者を妻や子にすることで解決できると思いますが、そもそも保険を活用するべきかどうか、または保険を活用する場合、商品選択のポイントも含めてアドバイスをいただきたいと思っています。
FP・生保プランナーからのコメント
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久保 登嗣宜(くぼ としのり)
株式会社ライフィ コミュニケーション営業部 プロダクティプライフセクション 生命保険アドバイザー
公的保険アドバイザー、2級ファイナンシャル・プランニング技能士 -
加藤 梨里(かとう りり)
マネーステップオフィス株式会社代表取締役
CFP(R)認定者、金融知力インストラクター、健康経営エキスパートアドバイザー保険のプロでいらっしゃるだけあり、数ある商品のスペックを吟味して選んでいますね。病気とひとくちにいっても多様な状況が考えられますが、医療保険、がん保険ともに、それぞれを想定した備えができていると思います。
保障について
山川さんがおっしゃるように、ご結婚を機に、もしも亡くなったときのために死亡保険は早めに備えておきたいですね。
ご懸念のように、持病があると一般的な保険には入りづらく、「緩和型」など持病がある人向けの保険は保険料が割高です。ご自身の健康状態を見ながらにはなるでしょうが、症状は軽度とのことですし、今後お子さんが生まれたらその時点でも保険の見直しは必要になるでしょうから、まずは数年程度でも、短期間だけ緩和型の死亡保険に入るのはひとつの方法だと思います。
状態が落ち着いてきたら、一般的な保険も選択肢に入れて見直すことができるかもしれません。緩和型の収入保障保険は扱っている保険会社が少ないですから、定期保険も選択肢に入れてみてもよいと思います。万が一の際に奥様が働く前提で考えるなら、保険金額もそれほど高額に設定する必要はないでしょう。
医療保険は、心臓疾患がおありの現状ですと死亡保険以上に新規加入は難しそうですね。ただ、すでに2本の医療保険にお入りですし、いずれも心疾患を含め3大疾病にかかったら以後の保険料は免除され、保障は継続できます。現状の保険を続けながら、いざ入院や手術をする場合に備えて貯蓄をしておくとよいのではないでしょうか。
資産形成について
貯蓄はお子さんの教育資金を準備する上でも大切です。
学資保険などを活用する場合でも、それだけで教育費をまかなうケースはまれです。いま続けているつみたてNISAと合わせて、何年後までにいくら貯めるか目標をイメージしたうえで、貯める方法や金額を検討してみましょう。
現状で保険を検討する場合、優先順位が高いのは山川さんの考えていらっしゃる通り死亡保障かと思われます。 子供ができた時の準備ももちろんのこと、現状での奥様への生活保障の準備が必要です。
保障について
現在保険に入りづらい状況とのことですが、病状や病名によっては一般の保険に加入できる可能性もございますので、まずは保険会社に問い合わせてみてはいかがでしょうか。一般の保険への加入が難しい場合、まずは緩和型に加入し、今後告知に該当がなくなるなど状況が変化したタイミングで一般の保険への切り替えを検討する方法もあります。
保険の切り替えまでを見越して短期で加入することもできますが、健康状態が変わらないなど、状況次第では切り替えできない場合もあります。長期の契約となる可能性も含めて加入を検討しましょう。
医療分野に関してはがんを重点的に、十分な保障が準備できていると思います。60歳で払込みが終わり、老後の負担が軽くなるよう考えられています。 特にがんに関してはまとまった一時金で、環境の変化による急な出費や一時的な生活費にあて、実際の治療費に関しては実損填補型の保険で賄える、という形でしっかりと準備されています。
心疾患や脳梗塞に関しては現在の保険で賄うこととなると思いますが、ご心配であれば緩和型医療保険の特約で一時金を準備することも検討しましょう。
資産形成について
単に貯蓄の目的で保険に加入するのであれば、緩和型の保険は保険料が割増されていますのでお勧めできませんが、学資目的であればご山川様の体況でも加入できる学資保険がありそうです。奥様をご契約者にして保険に加入するのも一つの方法ですが、一度ご検討いただくのもよろしいかと思います。