火災保険(持家用)とは? 持家用火災保険とは、一戸建てやマンションなどの建物や家財道具が火災や自然災害で壊れた時に備える保険です。 保険をかける対象は建物と家財の大きく2つです。建物に含まれる対象は保険会社により異なり、たとえば敷地内にあるカーポートや塀などは建物に含まれる場合と、オプションで補償を付ける場合があります。 補償される事故は火災、落雷、破裂・爆発によるものが基本です。それに加え、風災・水災・雪災などの自然災害、盗難や水濡れ、物体の飛来・落下などへの補償を組み合わせることができます。 なお地震による損害は火災保険では補償されず、火災保険とセットで地震保険に加入する必要があります。 そのほかに、日常の賠償事故や、隣の家に火が燃え移ってしまったときに備えるオプションなどもあります。 費用の補償以外にも、水回りやカギ回りのトラブルでの応急サービスなどがセットされているものもあります。 火災保険(持家用)選びのポイント 持家用火災保険を選ぶ際には、主に次の4つに注目してみましょう。 1補償は自由に選べる? 「火災、落雷、破裂・爆発」の基本補償に、ほかの補償を組み合わせるのが一般的です。なかには、基本に「風災・雹災・雪災」が含まれていたり、基本が「火災、破裂・爆発」のみのものもあります。 2保険期間は?1年から10年 保険期間は1年から10年まで、1年刻みで設定できます。長期の契約では、一括払にすると1年あたりの保険料が割安になります。 3どんな割引が利用できる? 新築10年以内など、建築年数が浅い建物は保険料が割安になるものがあります。そのほか、ノンスモーカーやオール電化などユニークな割引があるものもあります。 4地震保険はつける? 火災保険では地震の損害は補償されません。地震による火災被害で一時金が受け取れるものもありますが、地震や津波による損害全般に備えるには地震保険の加入が必要です。 そのほか、火災保険とは別に単独で入れる地震補償保険もあります。 ファイナンシャルプランナーが解説!あなたにぴったりの火災保険(持家用)とは ファイナンシャルプランナー加藤 梨里 マイホームの万が一のトラブルに備える火災保険には、火災だけでなく幅広い補償が含まれています。なかでも水災や盗難事故などへの備えは、お住まいの状況によって選ぶと効率的です。 たとえば水漏れは給排水設備の事故やほかの部屋からの漏水によることが多いですから、一戸建てやマンションの最上階に住んでいる場合は優先度は低いかもしれません。 一方、自動車の飛び込みや盗難などによる侵入は、一戸建てでリスクが高いと考えらえれます。 建物と家財それぞれで、これらの補償を検討しましょう。また家財については、保険会社が家族構成に応じた保険金額を目安に提示にしていますが、ご自宅の状況に合わせて調整することも可能です。 また、ネットの火災保険ではノンスモーカーやオール電化住宅などで割引されるものがありますので、上手に活用したいですね。