医療保険は、病気やけがで入院・手術をしたとき、所定の病気の治療を受けたときなどに給付金を受け取れる保険です。
病気やケガの種類を問わず、入院・手術をしたときには給付金を受け取れる保障が基本になっているものが多く、オプションなどをセットすることで女性特有の病気、がんなど所定の病気で上乗せの給付を受けられるものもあります。
医療保険でどんな備えができる?
医療保険では、病気・けがをしたときの治療費の負担に備えられます。
病気・けがの治療でかかる自己負担に備えられる
多くの医療保険は、病気やけがで入院をしたときに、その日数分の入院給付金を「1日につき1万円」などのように受け取れる、治療のために手術をしたときにはその規模に応じて入院給付金日額の10倍や20倍などの手術給付金を受け取れる保障がついています。
入院や手術をした後に通院で治療を続けたときに、通院給付金を受け取れるものもあります。
一部の医療保険では、入院の日数にかかわらず、入院した時点で所定の給付金を受け取れるものもあります。
ほかに、入院日数や手術の規模にかかわらず、がん・心疾患・脳血管疾患など所定の病気と診断されたときにまとまった診断給付金を受け取れるものもあります。「3大疾病特約」や「7大疾病特約」などと呼ばれるものです。
あるいは、女性特有の病気の場合には入院給付金が上乗せされるオプションをつけられる医療保険もあります。
病気やけがの治療を受けたとき、公的な健康保険がきく治療なら医療費の自己負担は1~3割です。また、その自己負担額が高額になったときには、所定の上限額を超えた分が戻ってくる「高額療養費」という制度もあります。
しかし、差額ベッド代や入院のための日用品、通院にかかる交通費などは全額が自己負担です。民間の保険会社の医療保険では、これらの出費に備えることができます。
先進医療でかかる費用に備えられるオプションも
多様な治療方法に対応できるオプションをつけられる医療保険もあります。「先進医療特約」などと呼ばれ、たとえば重粒子線治療や陽子線治療など、厚生労働省に指定された先進医療を受けたときに、その治療にかかる費用と同額の給付金を受け取れるものです。
先進医療は公的な医療保険の対象外で、かかる治療費の全額が自己負担になります。治療の内容によっては100万円以上の費用がかかることがありますが、その負担を心配せずに、治療の選択肢を広げることに活用できそうです。
病気・けがの治療や闘病でのニーズに合わせて医療保険の検討を
このように、病気・けがをしたときのさまざまな負担に備えられる医療保険。
以下の記事では、医療保険の選び方や考え方、プランの検討のしかた、注意点などについて解説しています。
いざ病気やけがをしたときに、公的な保障でどれくらい経済的な負担が軽減されるか、民間の保険でどんなサポートがほしいかなど、ご自身やご家族の状況を考えながらがん保険を検討してみてはいかがでしょうか。
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