新入社員の時に勤務先で入った保険、見直したいけどポイントがわかりません。本田さん(33才・女性):
会社員(IT業)、未婚、一人暮らし(賃貸)
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1.どんな保険で保険料はいくらですか?
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病気・ケガ・入院の保障
- 保険種別
- 医療保険
- 保険期間
- 終身
- 保険料
- 4,000円/月
- 払込期間
- 終身
- 入院
- 10,000円/日額
- 先進医療
- あり
病気・ケガ・入院の保障
- 保険種別
- がん保険
- 保険期間
- 終身
- 保険料
- 2,700円/月
- 払込期間
- 終身
- 入院
- 10,000円/日額
- 先進医療
- なし
- 女性疾病
- あり
- その他
- 100万円(診断時)
- その他
- 5~20万円 (治療内容に応じて)
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2.いつどこで入りましたか?
- 新卒で入社したとき、会社の団体保険に加入しました。 新入社員向けの入社後研修の合間に、生命保険の説明会があり、説明を聞いてそのまま入りました。
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3.今の保険に入ったきっかけは?
- 何となく、社会人になったら保険に入ろうと考えていたところ、ちょうどいいタイミングで保険の説明会があったので入りました。
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4.今の保険を選んだ理由・決め手は何ですか?
- 独身なので、死亡保険は必要なさそうと思い、医療保険とがん保険に入りました。保険については詳しくなかったので、保険料とのバランスを見て、そんなに高くないものを選びました。
大手保険会社の保険で安心感もあったため、種別のみしか見ておらず、保障内容はあまり検討しないで入りました。 -
5.入っている保険や今後の保険選びについてアドバイスが欲しいことはありますか?
- 加入して8年くらいたち、その間に見直しの提案書類が何度か送られてきていすが、そのままになっています。がん保険は新商品の案内が来ていますが、今の保険で保障は足りているのでしょうか。新しいものを見直した方がよいのでしょうか。見直した方がよいか、また見直し方のポイントが知りたいです。
また、病気になった時の保障をメインに考えていましたが、貯蓄できる保険なども入っていた方がよいのでしょうか。
FP・生保プランナーからのコメント
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久保 登嗣宜(くぼ としのり)
株式会社ライフィ コミュニケーション営業部 プロダクティプライフセクション 生命保険アドバイザー
公的保険アドバイザー、2級ファイナンシャル・プランニング技能士 -
加藤 梨里(かとう りり)
マネーステップオフィス株式会社代表取締役
CFP(R)認定者、金融知力インストラクター、健康経営エキスパートアドバイザーいまのライフスタイルに合った保険に入れていますね。新卒時に契約したままになっているとのことですが、当面はこれで十分だと思います。
特にがん保険には診断給付金や女性特有のがんでの上乗せもあり、保障内容はとても充実しています。また、医療保険・がん保険ともに通院時の給付金もついています。
働き盛りの年代では、(病気やケガの内容によりますが)仕事をしながら通院をして治療をすることも考えられますが、病気やケガなら1日あたり6,000円、がんでの通院なら16,000円おりるのは安心です。通院のために仕事を休んだり、早退したりで収入が下がる心配にも、ある程度対応できそうです。
ご自身がおっしゃるように、独身のうちは基本的には死亡保険はなくても問題ないでしょう。ご結婚や出産、住宅購入などでライフプランが変わるときに検討するとよいですね。
貯蓄については、保険以外の方法もあります。現在お手持ちの貯蓄との兼ね合いを見ながら、財形や確定拠出年金など、勤務先の積立の制度をまずは検討したうえで、貯蓄を兼ねられる保険と比較してはいかがでしょうか。
医療保険とがん保険の組み合わせで充実した保障を受けられますね。
医療保険は医療技術の進化やそれに伴う医療環境の変化により最も変化が速い分野です。その時の医療環境に合っているか定期的な見直しが大切です。
今見直しする際には、”入院の短期化・通院治療の増加”に対応できるかがポイントになります。今加入されている医療保険・がん保険とも通院保障がついており、またがん保険は診断時や治療に合わせて給付金がセットされ、充実した保障になっています。
さらに手厚くする場合には、入院した時点で一時金が下りるタイプを検討してもよいでしょう。入院費用以外にもさまざまな出費に備えられるため安心です。
死亡保障に関しては、状況は個々によって変わって参りますが、独身であればそこまで大きな保障を準備する必要はないかと思います。残されたご家族の生活費を準備するというよりも、お葬式代のような費用を賄える保障を準備すればよいでしょう。
貯蓄性の高い終身保険で準備すると、保障が必要なくなった場合の解約時に返戻金がありますので資金の確保を同時に行えます。
医療保険は定期的に見直し、死亡保障も老後の準備、状況によっては資金の確保に利用できる終身保険を検討するのがよろしいかと思います。