貯蓄重視の保険3つ。長期間の治療や高額な治療への備えを検討しています。ゆかさん(33才・女性):
アルバイト(事務職)、夫婦、持家
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1.どんな保険で保険料はいくらですか?
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亡くなった時の保障
- 保険種別
- 終身保険
- 保険の目的
- 貯蓄のため
- 保険期間
- 終身
- 保険料
- 9,600/月
- 払込期間
- 55歳まで
- 保険金額
- 400万円
- その他
- 100万円(三大疾病) /55歳まで
亡くなった時の保障
- 保険種別
- ドル建て養老保険
- 保険の目的
- 貯金と死亡後の備え
- 保険期間
- 終身
- 保険料
- 4,600ドル/年
- 払込期間
- 3年間(払い済み)
- 保険金額
- 19,600ドル
その他
- 保険種別
- 個人年金保険
- 保険料
- 10,000円/月
- 払込期間
- 65歳まで
- 受取開始
- 65歳
- 受取期間
- 10年間
- 年金額
- 62万円/年
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2.いつどこで入りましたか?
- 24歳のときに知り合いの保険代理店さんで個人年金保険と終身保険に加入、 26歳のときに知り合いの保険会社の営業の方を通してドル建て養老保険に加入しました。
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3.今の保険に入ったきっかけは?
- 個人年金保険と終身保険は貯蓄のためです。新卒で入社した、当時の会社には財形などがなく、何かしらの方法で貯蓄が必要だと思っていました。この時はあまり保険商品は比べず、取引先の保険代理店の方に税金や生命保険料控除のことなどいろいろ教えていただき加入しました。ドル建て養老はたまたま当時知り合いの営業の方におもしろい商品がある、とご紹介いただき加入しました。
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4.今の保険を選んだ理由・決め手は何ですか?
- 個人年金保険と終身保険は20代前半での加入のため、保険料が払い続けられるかが不安でしたが、貸付の制度でどうにかなるだろうと判断し加入しました。
ドル建て養老保険は死亡保障、運用利率、当時の為替がメリットに感じ加入しました。しかし、為替リスクが落ち着かず、結局加入して3年後に営業の方にご相談し、払済という方法を提案いただき落ち着きました。結果加入したことはよかったと思っています。 -
5.入っている保険や今後の保険選びについてアドバイスが欲しいことはありますか?
- 貯蓄の代わりになるような商品には加入していますが、万が一の保障はほとんどありません。
短期間の入通院などの費用は、貯金と高額医療制度で対応できるのではと考えていますが、長期間となったり、とくに働けなくなり収入がなくなるケースが不安です。またがんの先進医療も高額となるようなので、がん保険の検討が必要かなと考えています。
収入減に対する保障やがん保険に関するアドバイス、またその他何か必要なものがあればアドバイスいただけると助かります。
FP・生保プランナーからのコメント
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久保 登嗣宜(くぼ としのり)
株式会社ライフィ コミュニケーション営業部 プロダクティプライフセクション 生命保険アドバイザー
公的保険アドバイザー、2級ファイナンシャル・プランニング技能士 -
加藤 梨里(かとう りり)
マネーステップオフィス株式会社代表取締役
CFP(R)認定者、金融知力インストラクター、健康経営エキスパートアドバイザー新卒間もない時期から計画的に貯蓄を続けていらしたのですね。ご加入されている3本の保険を合計すると、(為替レートしだいですが)1,000万円程度の貯蓄にはなりそうです。保険料を払い続けられるかを考え、負担感が増したときの対応もしっかりされて良かったと思います。
終身保険とドル建て養老保険は万が一亡くなったときに保険金がおりますから、死亡保険は今のところ十分だと思います。
病気やケガをしたときの備えをご心配されているようですが、終身保険には3大疾病の際に100万円おりる保障がついています。3大疾病にはがんも含まれますから、がん保険を検討する際には診断給付金よりは、がんでの長期入院や抗がん剤治療、収入減に対応できるものを中心に探してみてはいかがでしょうか。
おそらく、3大疾病以外の病気やケガでの入院や手術、それにともなって働けなくなったときの不安が大きいとお察しします。
アルバイトの頻度や収入によってはお勤め先で健康保険に加入し、お仕事を休んだときには「傷病手当金」を受け取ることができます。対象になるようでしたらそれをベースに、足りない生活費を貯蓄やご主人の収入でまかなえるか考えてみましょう。もしご主人の扶養に入っていれば傷病手当金は出ませんから、ご自身の収入のバックアップが必要なら、就業不能保険を検討してもよいでしょう。
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貯蓄重視の保険構成ですね。老後の備えにも対応できますし、緊急予備資金としての一時金としても利用できる構成だと思います。
保険加入の目的が今後変わったとしても、ある程度柔軟に対応できる組み合わせでしょう。
入院の保障に関しては早めにご検討いただくのがよろしいかと思います。
短期の入院であれば、ある程度の備えがあれば賄えますが、長期の入院や高額な治療になりやすいがん治療などは予想以上に費用が掛かる場合もありますので、医療保険やがん保険は早めに準備しておくと安心です。
収入減に対する備えは、長期間働けなくなった時に給付を受けられる就業不能保険でカバーすることができます。しかし、終業不能保険は一般的に「就業不能状態」に該当して初めて給付されますので、通院や入院などによる「就業時間減少」での収入減に備えることはできません。
その場合は入院保険の日額を高めに設定したり、がん保険にある抗がん剤治療の特約や治療サポート給付金など収入の補填になるような商品を検討しましょう。 また、高度障害など決められた重度の障害状態になった場合には、死亡保険で給付を受けることができます。死亡保障の準備も収入減に対する方法の一つと言えるでしょう。