認知症保険とは? 認知症保険は、アルツハイマー型などの器質性認知症と診断されたときや、認知症で介護が必要になったときなどに、給付金を受け取れる保険です。 生まれて初めて認知症と診断が確定したときに、一括で60万・80万・100万円など設定した金額を受け取れるものが一般的です。一生涯保障される「終身型」と一定期間保障される「定期型」がありますが、どちらも認知症の給付金を受け取れるのは1回のみです。 加入から90日・180日間は保障されない 、あるいは1~2年間は受け取れる給付金額が半額などに削減されるものが多いです。認知症になった後の保障だけでなく、最近では予防のための取り組みを支える保険もあります。軽度認知障害(MCI)も保障されるものや、認知症の予防に活用できる給付金が受け取れるもの 、認知機能低下予防の支援サービスが付帯されているものもあります。 認知症保険選びのポイント 認知症保険を選ぶ際には、主に次の3つに注目してみましょう。 1給付金を受け取れる基準は?診断時と介護時 給付金を受け取れる基準には、はじめて認知症と診断確定されたときと、認知症と診断された後に介護が必要になった時の大きく2つがあります。 2給付金を受け取れるタイミングはいつ?保障の削減期間 保障の削減期間が設定されているものがあります。契約後90日・180日間は認知症と診断されても給付金が受け取れないものや、契約後1~2年間は給付金が半額などに削減されているものもあります。 3認知症の疑いがある場合は申し込める? 認知症と診断されている、あるいは認知症の疑いがあると医師から指摘されている場合、認知症保険には申し込めません。また、3ヶ月以内に入院や手術の経験がある場合なども申し込めないものもあります。 ファイナンシャルプランナーが解説!あなたにぴったりの認知症保険とは ファイナンシャルプランナー加藤 梨里 病気やケガによる入院や手術とは別に、認知症になったときに特化して備えたい。そんなニーズに応える認知症保険が注目されています。多くは器質性認知症と診断されたときに一時金を受け取れるもので、介護が必要になった時や病気・ケガと合わせて保障を備えられるものもあります。 もし認知症になったら家族のサポートをどれくらい受け、施設など外部のサービスをどれくらい受けるか、ご自身やご家族の意向に合わせて選びたいですね。 認知症保険の多くは告知事項が少ない「限定告知型」で、持病がある、最近病気やけがをしたことがある方でも加入しやすいしくみになっています。 病気や介護と合わせて、老後の健康リスクへの備えを認知症まで広げたいときに、選択肢の一つにあがるかもしれません。