旅行キャンセル保険とは? 旅行をやむを得ない理由でキャンセルしたときには、取り消しの時期や理由などによってキャンセル料がかかるときがあります。そんな出費に備えるのが、キャンセル保険です。 本人や家族の入院や通院、飛行機や新幹線など交通機関の欠航・運休といった理由で、旅行のツアーや航空券などをキャンセルして、取消料や違約金などの自己負担が生じたときに、その一部または全額が保険で補償されるのが一般的です。 対象になるキャンセルの理由や補償範囲は各社で異なりますが、新型コロナ感染による入院で旅行に行けなくなったときや、イベントの中止や急な出張、ペットの死亡、パスポートの盗難などを理由としたキャンセルが対象になるものもあるようです。 旅行代理店や旅行サイト、航空会社を通して加入したり、国内旅行保険・海外旅行保険とセットで契約するものが多いですが、一部にはキャンセル保険のみを単独、任意で契約できる保険会社もあります。 旅行キャンセル保険選びのポイント 旅行キャンセル保険を選ぶ際には主に次の5つに注目してみましょう。 1国内旅行・海外旅行どちらが対象? 国内旅行専用、海外旅行専用のものや、国内・海外どちらも対象になるものがあります。 2対象となる旅行の種類は? 宿泊と航空機や電車などの移動手段がセットになったパッケージ旅行のみが対象のものや、宿泊のみ、航空券のみも対象になるものがあります。 3どんなキャンセルの理由が補償対象? おもに本人や家族、旅行の同行者の死亡、病気やケガによる入院や通院のほか、飛行機など交通機関の運休や欠航、遅延が対象になります。そのほか、イベントの中止や急な出張、ペットの死亡などでやむを得ずキャンセルする場合も補償されるものもあります。 4補償割合は? 負担したキャンセル費用の全額(100%)を補償するものや、70%・50%など一部を補償するものがあります。そのほか、キャンセル理由によって補償割合が決められているものもあります。 5いつまで申し込みできる? 基本的に、旅行の出発前です。旅行に出発する日の7日前や9日前までなど、加入できる期間が決まっています。なかには、旅行予約や代金の支払い後5日以内や14日以内など旅行の申し込み後の期間が決まっているものもあります。 ファイナンシャルプランナーが解説!あなたにぴったりの旅行キャンセル保険とは ファイナンシャル プランナー加藤 梨里 出発前の悪天候などによる交通機関の欠航や運休、遅延、病気やケガや親族の危篤など、旅行に出かけるときにはさまざまなトラブルによってやむなく旅行をキャンセルしなければならないことが起こりえますよね。 旅行の取り消しによってキャンセル料や違約金を支払うリスクを少しでも軽減しておきたいときに、旅行キャンセル保険は安心材料のひとつになります。 まずは、どんな理由でキャンセルをする恐れがあるか、ご自身やご家族のライフスタイルからイメージしてみましょう。そのキャンセル理由に対応している保険のなかから、候補を絞ってみてはいかがでしょうか。 国内旅行か海外旅行か、航空機での渡航か、鉄道によるものか、何日間の旅程かなど、旅行のスケジュールに合わせて、補償範囲がマッチする旅行キャンセル保険を選べるといいですね。