旅行キャンセル保険は、国内外の旅行をやむを得ない理由で取りやめなければならないときに備えられる保険です。
おもに、旅行の取り消しによって発生する取消料や違約金など費用の自己負担に備えることができます。
旅行キャンセル保険でどんな備えができる?
旅行キャンセル保険は、国内外の旅行に出発する前に、悪天候による交通機関の運休や遅延、本人や家族の死亡や入院といった理由で旅行をキャンセルしたときに、自己負担したキャンセル料や違約金などが補償される保険です。
国内や海外への旅行に行く際に検討したい保険です。
負担したキャンセル費用の全額(100%)が補償されるもののほか、商品やキャンセル理由などによって、70%、50%など、所定の補償割合に応じて保険金額が変わることがあります。
一般的な旅行保険は、旅行中の事故によるケガや死亡、トラブルによる賠償責任などに備えることができます。
これに対して、旅行キャンセル保険は旅行に出発する前に生じた様々な理由によって旅行に行けなかったときのキャンセル料が対象になるのが特徴です。
ですから原則として、旅行の出発前までに申し込みをします。
1.病気やケガでの入院などによるキャンセルに備えられる
旅行キャンセル保険のほとんどは、出発前に本人や同行者、親族の死亡や入院・通院があり、旅行に行けなくなってしまったときに負担する取消料・キャンセル料に備えられます。
近年では新型コロナに関連した理由で旅行に行けなくなるケースも少なくありません。
多くの旅行キャンセル保険では、新型コロナ感染による入院や療養、感染症に関する出入国規制をうけたなど、保険会社所定の理由で旅行を取りやめたときも対象になります。
2.飛行機や新幹線など交通機関の欠航・運休などによるキャンセルに備えられる
台風などの悪天候や運航会社側の理由による欠航や運休、所定時間以上の大幅な遅延などで搭乗をキャンセルしたときには、航空会社や旅行会社などを通して航空券代が返金されるケースがあるようですが、キャンセルの状況次第では自己負担でキャンセル料を負担する場合も一部であるようです。
このように、航空会社から返金を受けられないときなどに補償される旅行キャンセル保険もあります。
その他 ペットの死亡やイベントの中止、急な出張などによるキャンセルに備えられる
一部の旅行キャンセル保険では、それ以外の理由によるキャンセルにも備えられます。
たとえば、急な出張が入った、犬や猫のペットが死亡した、パスポートの盗難に遭ったなどの理由で旅行をキャンセルしたときにも補償されるものがあります。
やむを得ない旅行キャンセルに備えて、旅行キャンセル保険で安心を
旅行には、国内旅行と海外旅行、ツアーや個人手配、また移動手段も飛行機や新幹線、鉄道、船舶などさまざまな楽しみ方があります。
いずれにしても、ご自身やご家族の体調や天候しだいでは予定通りに出発できないリスクに見舞われるおそれがあります。
以下の記事では、旅行キャンセル保険の基本や選び方などについて解説しています。
旅行の行先や旅先でのアクティビティ、同行者の状況などに合わせて、旅行キャンセル保険を活用できるといいですね。