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更新:(公開:2023年7月12日)

旅行キャンセル保険は必要?活用事例と合わせてFPが解説

執筆者

加藤 梨里
ファイナンシャルプランナー、CFP(R)認定者、金融知力インストラクター、健康経営エキスパートアドバイザー >プロフィールを見る

旅行キャンセル保険は必要?活用事例と合わせて解説

国内旅行や海外旅行にでかけるときには、航空券やパッケージツアーなどでまとまった費用がかかります。

しかし、万が一、台風や航空機の欠航、自分や家族の体調不良などで旅行に行けなくなったときには、キャンセル料の負担が心配ではないでしょうか。そんなときに備える方法のひとつに旅行キャンセル保険があります。

旅行キャンセル保険は入っておいた方がいいのか、必要性について解説します。

旅行キャンセル保険とは?

旅のキャンセル保険は、旅行に出発する前にツアーや航空券、宿泊などをキャンセルして、キャンセル料や違約金などを自己負担したときに、その費用全額または一部が補償される保険です。「旅行キャンセル保険」「キャンセル費用保険」「ツアーキャンセル保険」などの名称で提供されているところもあります。

旅行にでかけるときには、航空機や新幹線など遠方へ移動するための交通費や宿泊費などがかかります。ツアーを利用する場合も、キャンセルをすると料金の一部や全額をキャンセル料として支払うことがあります。

もしも交通機関の運休や遅延、家族の入院や通院といったやむを得ない理由で旅行をキャンセルしなければならなくなってしまったとき、旅行に行けないうえにキャンセル料の出費も伴うのは、経済的にも精神的にもダメージです。

こうした不安を軽減するために活用できるのがキャンセル保険で、近年、保険会社や旅行会社などから登場しています。

キャンセル保険は必要?

では、旅行キャンセル保険には入るべきでしょうか?旅行の保険というと海外旅行保険や国内旅行保険は比較的一般的ですが、別途でキャンセル保険も必要かどうかは、判断に迷うのではないでしょうか。

旅行キャンセル保険は掛け捨ての保険ですので、無事に旅行に出発できればお金は戻ってきませんが、おもに次のような心配があるときには必要性を考えてみてもいいでしょう。

自己都合のキャンセルでも補償の対象になる

旅行の予約をする時点では、一般的にはあまりキャンセルすることは想定しないものかもしれません。

しかし、たとえば家族やペットがいる場合になどには、前日に子どもが急に発熱してしまった、高齢の親が当日の朝に転んでしまった、愛犬を預けようとしたら具合が悪くなってしまったなど、直前に突発的な事情で旅行に行けなくなるケースがあります。

出発当日まで無事に出発できるか確実とはいえず、もしかするとキャンセルするかもしれないと心配しながら旅行の予約や準備をする人もいるでしょう。

旅行キャンセル保険では、自然災害など外来的な理由だけではなく、自分や家族の病気など自己都合でのキャンセルも補償対象に含まれるものがありますので、思わぬキャンセルが心配というときに備えることができます。

キャンセル保険が対象になるおもな理由
  • 死亡(本人、同行者、親族など)
  • 入院・通院(本人、同行者、親族など)
  • 交通機関の運休、欠航、大幅な遅延(飛行機、鉄道など)
  • 急な出張(宿泊を伴う出張)
  • 旅行先で参加予定だったイベントの中止
  • ペットの死亡、手術による入院
  • パスポートの盗難、紛失、失効など
  • 火災や自然災害による自宅(建物・家財など)の損害
  • 妊娠・出産など
  • 裁判所への出廷
  • 学校行事 など

※補償対象になるキャンセル理由は保険会社や商品によって異なります。また保険金として支払われる補償割合も、キャンセル理由により異なることがあります。詳細は必ず契約先の保険会社に確認しましょう。

負担したキャンセル料が補償される

通常、飛行機や新幹線などが台風や豪雨などの悪天候で欠航・運休をしたときや、ツアーが催行中止になったときなどには払い戻しをしてもらえることがありますが、旅先での宿泊代やアクティビティの費用などのなかには払い戻しに応じてもらえなかったり、キャンセル料を自己負担しなければならないケースがあります。

旅行キャンセル保険では、交通機関や旅行会社、宿泊施設などのキャンセル規定とは別に、保険サービスとして補償範囲を定めており、キャンセル料を自己負担したときには保険が支払われます。

補償範囲や補償される割合は保険のプランやキャンセル理由などによって異なりますが、自己負担したキャンセル費用の50~100%が補償されるものが中心です。

遠方への海外旅行や長期間の旅行などは旅行代金が高額になる傾向があり、直前のキャンセルではキャンセル料が数万円や数十万円になってしまうおそれもあります。そのような高額な負担に備える手段として、旅行キャンセル保険を活用することができます。

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補償されるキャンセルの理由はさまざま

旅行キャンセル保険では、さまざまな理由によるキャンセルが対象になります。おもな例をご紹介しましょう。

本人だけでなく家族のケガや病気も対象

本人や家族の死亡や入院・ケガなどで旅行をキャンセルしたときには、基本的に旅行キャンセル保険の対象になります。

事例1 子どもが旅行前日にインフルエンザにかかって通院することになった
事例2 一緒に旅行に行く予定だった人が前日に病気になり、全員キャンセルすることになった
事例3 出発直前に高齢の親が階段で転倒し、入院してしまった
事例4 同行する予定だった人が妊娠中で、早産により出発できなくなってしまった

※キャンセルの原因者によって、補償範囲や補償割合が異なることがあります。

イベントの中止やパスポート紛失など対象になるものも

旅行を中止、取りやめなければならなくなる理由は他にもあるでしょう。旅行キャンセル保険では、病気やケガ以外にも次のような場合にも対象になることがあります。

具体的なキャンセル理由を限定しているところが一般的ですが、一部の旅行キャンセル保険では、細かな理由を問わず自己都合でのキャンセルを補償するものもあります。

事例1 チケットを購入済だったにもかかわらず、旅先で行くはずだったライブイベントが中止になった
事例2 旅行の前日に愛犬が死亡してしまった
事例3 空港で出国手続きをしようとしたらパスポートが盗難に遭い、出発できなくなってしまった
事例4 予約していた旅行日程と学校行事が重なって、行けなくなってしまった

キャンセル保険でキャンセル料の負担に備えられる

旅行の計画や予約は前もって行うため、当日までにどんなトラブルが起こるかわからないものです。やむなくキャンセルをするとしても、旅行代金が高額になりがちな海外旅行などは、キャンセル料の負担も心配です。

家族に高齢の親や幼い子ども、ペットがいる場合等には、思わぬアクシデントで旅行を直前にキャンセルしなければならない事態が心配で、なかなか旅行に行けないという人もいるかもしれません。

キャンセル保険でもしものキャンセル料の負担を軽減できれば、旅行のハードルが少し下がるかもしれません。

ご自身やご家族などの状況や旅程をふまえて、旅行キャンセル保険の必要性を検討してみましょう。

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  • 執筆者プロフィール

    ファイナンシャルプランナー 加藤 梨里

    加藤 梨里(かとう りり)

    マネーステップオフィス株式会社代表取締役
    CFP(R)認定者、金融知力インストラクター、健康経営エキスパートアドバイザー
    マネーに関する相談、セミナー講師や雑誌取材、執筆を中心に活動。保険、ライフプラン、節約、資産運用などを専門としている。2014年度、日本FP協会でくらしとお金の相談窓口であるFP広報センターにて相談員を務める。
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