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Vol.17 【番外編】感謝・感激・感動の再会

ギランバレー症候群体験記

ギランバレー症候群は、自己免疫疾患の一つで、ウイルスや細菌がきっかけとも言われている。
両足の筋力低下、しびれ、運動麻痺、呼吸麻痺にもなりえる病気にかかり、治療を経て、リハビリ、回復に至るまでをコラムで振り返る。

1年後の再会

運命的な出会いがあった。
子供を通わせている保育園で、私が入院していた時、たいへんお世話になった男性看護師とバッタリと出会ったのである。
感激である。退院から既に1年以上経っていたが、しっかりと顔は覚えていた。

朝、子供を登園させる時、驚きと嬉しさで思わず話かけた。

「おはようございます!以前、ギランバレー で入院していたイワモトです。覚えていらっしゃいますか?」
「あ~っ、覚えていますよ、しかし、よく元気になられましたね~。」

そう言われるのも無理はない。彼に最後に会ったのは、退院直前で、神経の感覚は戻ってきてはいたものの、
まだ目は少しつり上がり、一歩一歩たどたどしく歩いていた状態であったからだ。

しかし、偶然とはいえ感動的な再開となり、改めて自分が今、「普通に日常生活を送れている」という実感を得た気がした。

緊急病棟のプロフェッショナル集団

その後、出会う度に言葉や挨拶を交わすようになったが、入院時の話を互いに積極的に話すことはない。
元気に回復したとはいえ、つらい思い出ばかりで、決して明るい会話にならないから、なのかもしれない。

実は、人生で4回(股関節・咽頭・副鼻腔+今回)の入院を経験しているが、救急病棟は今回が初めてだった。
特に緊急病棟の看護師チーム全体の現場対応力、中でも「コミュニケーション力」は圧巻である。

救急の看護師チームは、患者目線の対応で、皆が順に少しずつ声かけしてくれる。
常に「承認」と「励まし」の空気感をふり撒いてくれ、ホスピタリティにあふれていた。

「微々たる症状の変化など、いつでも話を聴いてもらえる」という環境があり、身体のみならず、心の不安を取り除くよう日々心がけてくれていた。
さらにその「症状の変化・質問・相談」については、記録され、全看護師に共有、引き継ぎされ、小さな約束もしっかり守ってくれた。

改めて、使命感を持った看護師の皆様には心からの敬意と感謝を表します。ありがとうございました!

再発と背中合わせで

ギランバレー症候群は、再発があり得る病気です。
原因不明の病とはいえ、免疫力が落ちることで発症しやすくなったり、再発したりするそうである。
そのため、回復後も継続的に健康に留意していかなければならない。

私はちょっと無理して働くクセが昔からあり、つい業務を詰め込んでしまいがちである。
残業が重なると体力低下や免疫低下にもつながるため、働き方・休みの取り方に気を付けなければならない。
妻に心配をかけないようにしなければ、とコラムを書きながらも自分に言い聞かせている。

入院当時、生まれて8ヶ月だった娘は、間もなく小学1年生になろうとしている。
毎朝、車で保育園に送っているが、娘の話や歌を聞きながら過ごす、日々数十分の時間が貴重でかけがえのないひと時だと感じている。

つい自分の体力や時間、余裕もなくなるまで働いてしまい、反省することの繰り返しではあるが、
このような日々を過ごせること、生かして頂いたこの命、与えられた天命を全うできるよう、真剣に生きていこうと思う。

プロフィール
岩本 晃一

岩本 晃一(いわもと こういち)

株式会社ライフィ 理念経営推進室
2級ファイナンシャル・プランニング技能士、AFP

1968年、神奈川県生まれ。大学卒業後、住宅メーカー、生命保険の営業職を経験。
45歳で娘が生まれ、その8か月後にギランバレー症候群を発症。本コラムでは、治療から回復までの体験を振り返る。

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