生命保険に加入するときには、保険会社が所定の条件を定めているのが基本です。持病があったり、健康状態に問題があると希望通りの保険に加入できないことも。
生命保険の加入時に求められる条件について知っておきましょう。
生命保険の加入条件は基本的に健康であること
生命保険に加入するには、基本的に健康なことが前提になっています。これは、公平に保険料を徴収できるように、病気や死亡などの危険度が同程度の人が加入できるようにするためです。
ほとんどの生命保険では、事前に加入者の健康状態や直近の病歴、入院歴などを確認するために、申込時に健康に関する告知や診査を行います。
病気やケガ、入院をしてから間もない時期には、条件によっては生命保険に入れないことがあります。
加入前に申告(告知)が必要な内容
保険の加入前に必要な告知事項は、保険の種類や商品によって異なります。一般的には次のような内容が問われます。
直近の健康状態(健康診断・人間ドック)
最近の健康状態について、次のような質問を問われるのが一般的です。
※告知内容や質問内容は、保険会社や商品によって異なります
現在の治療状況
申込時点で治療や服薬をしている場合は、その病気やけがについて次のような事項への説明を問われるのが一般的です。
※告知内容や質問内容は、保険会社や商品によって異なります
過去の傷病歴
過去に傷病歴があれば、次のような質問を問われるのが一般的です。
※告知内容や質問内容は、保険会社や商品によって異なります
病歴があると生命保険には加入できない?
では、病歴があると生命保険には入れないのでしょうか。加入に関わる条件は、保険会社や保険の種類、商品によって異なることがあります。
細かな条件は保険会社や保険種別によって異なることも
生命保険のなかでも、死亡保険や医療保険、がん保険など、保険の種類によって保障されるリスクは異なるため、告知や診査の際に問われる質問内容や加入できる条件が違うことがあります。
たとえば、医療保険では病気全般やけがを保障するため、一般的には幅広い病気やけがに関わる病歴・治療歴を問われるのが一般的であるのに対して、がん保険ではがんに関わる病歴や異常の有無を中心に問われるといった違いがあります。
また、加入の判断は告知や診査の内容に基づいて個別に行われるため、病歴があるときに生命保険に加入申込をして、ある保険会社では加入できないと判断されても、別の保険会社では加入可能と判断されるケースもまれにあります。
あるいは、同じような病歴がある場合、ある人は加入可能だが、別の人は加入できないケースもあり得ます。
「条件付き」で加入できることも
病歴や健康状態によっては、保険の申込をしても、標準的なプランの加入が難しいと判断されるケースがあります。しかしそのような場合にも、「条件付き」で生命保険に加入できる場合もあります。
加入条件を緩やかにした持病がある方向けの保険もある
生命保険の一部には、もともとの加入条件を緩やかにした、持病がある方向けの商品もあります。標準的な保険に比べて、告知事項が少ない(引受基準緩和型)か、告知がなく(無選択型)、一般的な保険では加入を断られた場合でも加入できる可能性があります。
加入条件が緩やかな保険は、死亡保険や医療保険を中心に提供されています。
ただし、引受基準緩和型や無選択型の保険は、加入できる健康状態の条件が緩やかな反面、保険料が割高、付加できるオプションや保障(保険金額や保障期間など)が制限される傾向があることに注意が必要です。
まずは現状を告知して、加入できるか確認を
生命保険には、加入のために満たすべき健康状態の条件が設けられるのが基本ですが、病歴があったり病気やケガの治療中だというだけで、まったく加入できないわけではありません。
まずは現在の健康状態について告知をして、保険会社に加入できるかどうかを確認してもらいましょう。
詳しい加入可否は申込をしてから判断されるのが基本ですが、病歴や現在の健康状態を伝えると、一般的な事例をもとに引受の可否について相談に乗ってもらえる保険会社や保険代理店も一部にあるようです。
自分の健康状態やニーズに合った保険を見つけたいですね。
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執筆者プロフィール
ライフィ編集部
「お困りごと解決のためのお役立ち情報サイト」を目指し、生命保険・損害保険を中心に、健康や家計などさまざまな情報を掲載しています。メンバーは独自の視点でお客さまのお困りごとに日々耳を傾け、編集・発信しています。
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