生命保険は一般的に、うつ病などの持病があると入りにくいと言われますが、うつ病の治療中や診断歴がある場合に、医療保険には加入できるのでしょうか。
うつ病の方が、医療保険に加入する際の注意点や入りやすい保険についてまとめました。
うつ病でも医療保険に加入できる?
医療保険の加入時にうつ病で通院や投薬を受けている場合には、申し込む際にうつ病の治療内容について告知が必要です。
うつ病であることを告知すると、詳細な治療内容や現在の状況をもとに、保険会社が加入の可否を判断します。
うつ病の告知はどこまで必要?
医療保険に申し込む際の告知では、うつ病に限らず、「直近3か月以内に医師の診察・検査・治療・投薬をうけたことがありますか?」などと質問されます。
また、過去の治療歴については、「過去5年以内に、病気やケガで初診日から終診日まで7日以上の期間にわたり、医師の診察・検査・治療を受けたことがあるか」といった質問項目があるのが一般的です。
※告知内容や項目は保険会社によって異なります。
審査によっては標準の医療保険に加入できることも
うつ病の診断をされていることや、治療中であることなどを告知すると、残念ながら医療保険への加入を断られるケースがありますが、健康状態や治療内容、過去の治療歴など個別の状況によっては、条件付きで一般の医療保険に加入できるケースもあります。
条件付になる場合には、うつ病を含む精神疾患は保障の対象外とするような「疾病不担保」などの条件がつくことが多いようです。
保険会社によって対応が異なりますので、個別のケースや詳細は保険会社や取扱い代理店に事前に確認することが重要です。
うつ病でも入りやすい!医療保険一覧
もし、標準的な医療保険への加入が難しい場合には、持病がある人に向けて告知項目を少なくした医療保険や告知がない医療保険があります。
「引受基準緩和型」の医療保険
告知項目の数を少なくしたのが、「引受基準緩和型」の医療保険です。
問われる告知の質問事項は3~5つで、保険会社所定の項目に該当しなければ、うつ病で投薬や通院をしていても申し込める可能性があります。
ただし、標準の医療保険に比べて保険料は割高です。
※告知内容や項目は保険会社によって異なります。
「無選択型」の医療保険
健康状態を問わず、告知が不要な無選択型の医療保険もあります。
うつ病を含め、現在の健康状態や過去の入院や手術歴などを問われないため、治療中や治療歴がある人でも基本的に加入できます。
ただし、保険料は標準の医療保険に比べて割高です。
保障が絞られたがん保険は加入しやすいことも
病気の種類を問わず、入院や手術をしたときに保障を受けたい場合には医療保険が適していますが、特定の病気に備えたい場合には、保険の選択肢が変わってくることがあります。
たとえばがん保険は、給付の対象をがんにしぼっています。告知で問われるのはがんに関連したことに限られているため、うつ病でも加入しやすいことがあります。
また、保障対象をがんに特化しているため、保険料も医療保険に比べて抑えられるケースもあります。
申込時はうつ病の病状を告知して、医療保険に加入できるか確認を
うつ病の人が医療保険に加入する際には、治療中から治療後一定期間は加入が難しいことがあります。
保険を検討するときには、治療状況や現在の健康状態を正しく伝えた上で、加入できるか確認してみましょう。
保険会社や保険代理店で、加入可否について相談できることもあります。
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執筆者プロフィール
ライフィ編集部
「お困りごと解決のためのお役立ち情報サイト」を目指し、生命保険・損害保険を中心に、健康や家計などさまざまな情報を掲載しています。メンバーは独自の視点でお客さまのお困りごとに日々耳を傾け、編集・発信しています。
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