更新:公開:2018年1月12日

医療保険の通院保障は必要?通院治療のデータをもとに解説

医療保険の通院保障は必要?通院治療のデータをもとに解説

医療保険のご加入を検討されている方々から、多くの質問をいただきます。
その中でお客様から問い合わせが多いのが「通院」についてです。

「通院保障は必要なのか」「医療保険って入院に備えておけば十分ではないのか」という疑問に、医療事情とデータを基に考えてみましょう。

入院は40日から31日へと短期化している

厚生労働省の患者調査(平成8年・平成26年)によると、平均の在院日数は、平成8年では40.8日だったものが、平成26年では31.9日と約10日短くなっております。

施設の種類別にみた退院患者の平均在院日数の年次推移

傷病別に見ても、入院日数が減少しているのが分かります。

出典:厚生労働省「患者調査」(平成26年度)を基に筆者作成

傷病分類別の平均在院日数
平成8年平成11年平成26年
総数40.8日39.3日31.9日
胃がん47.1日41.8日19.3日
糖尿病47.2日46.8日35.5日
心疾患38.9日31.6日20.3日
脳血管疾患119.1日110.1日89.5日

出典:厚生労働省「患者調査」傷病分類別にみた年齢階級別退院患者平均在院日数より抜粋

では、なぜこんなにも入院が短期化しているのでしょうか。社会背景をもとに考えてみましょう。

医療費の増加の背景には高齢化社会がある

日本は、今までに経験したことのない、超高齢化社会に突入しております。
総務省統計局「人口推計」によると、65歳以上の人口は平成29年5月時点で約3,494万人と総人口の約28%を占めており、今後もさらに高齢化は進んでいくとみられます。

65歳以上の人口推移

出典:総務省統計局「人口推計の結果の概要」を基に筆者作成

高齢化により国民医療費が増加

また、急速な高齢化等を背景に、国民医療費は、年々上昇し続けています。「高齢化」、「医療費の増加」は耳にすることもあるかと思いますが、年齢を重ねれば身体の調子が悪くなることが多くなり、病院へ行く機会も増えていきます。

厚生労働省による統計調査によると、平成元年から平成27年までの間に、国民医療費は約2.14倍になっています。
高齢化と医療費の増加は、切り離すことのできない関係にあるのです。

国民医療費の推移について

出典:厚生労働省「国民医療費の概況」(平成27年度)を基に筆者作成

入院の短期化で医療費を抑制

このように、日本における国民医療費は増加しています。
この国民医療費の抑制を目的に、国は診療報酬点数制度の変更を行い、入院日数の短期化を進めています。その影響もあって、約20年間で入院日数は、10日以上短くなりました。

つまり、高齢化による国民医療費の上昇を抑えるために、国は制度の変更を行い、結果入院日数が短期化した、ということになります。

治療は入院治療から通院治療が主流に

入院日数の短期化の中で重要となってくるのが「通院」です。
「通院」とは、医師による治療が必要なため、外来や往診によって治療を受けることをいいます。

混在しがちですが、「通院」と「日帰り入院」は別のものになります。
「日帰り入院」とは、入院日と退院日がイコールとなっている入院をいいます。病院で発行される領収証の「入院料等」という項目に点数が入っているか否か、などで通院か日帰り入院かがわかるようになっています。

話を戻しますと、入院の短期化が進むことにより、検査・処置・放射線治療等は通院治療で行われることが多くなってきています。
今までは、入院で行っていた一部の治療や検査等が、通院治療で行われるようになりました。そのため、入院前と入院後の通院に備えることが、今の医療事情では必要となっているのです。

今の医療事情に合致した最良の選択を!

このように、入院は短期化についてご説明しましたが、すべての入院が短期化しているわけではありません。
脳血管疾患系の入院は以前に比べて短くなったとはいえ、平均在院日数は89.5日と長期に渡り、糖尿病など平均在院日数が30日を超える傷病もいまだに多くなっています。

入院が短期化し、通院治療へ移行してきてはいるものの、入院・通院どちらかに偏ってもしっかり保障・安心を準備したことにはなりません。
入院にも備えながら、通院もしっかり保障する医療保険を選択することが、皆様の安心につながるといえるでしょう。

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  • 執筆者プロフィール

     ライフィ編集部

    ライフィ編集部

    「お困りごと解決のためのお役立ち情報サイト」を目指し、生命保険・損害保険を中心に、健康や家計などさまざまな情報を掲載しています。メンバーは独自の視点でお客さまのお困りごとに日々耳を傾け、編集・発信しています。

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