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更新:(公開:2019年12月26日)

女性保険とは?一般の医療保険との違いや保障内容をFPがわかりやすく解説

執筆者

加藤 梨里
ファイナンシャルプランナー、CFP(R)認定者、金融知力インストラクター、健康経営エキスパートアドバイザー >プロフィールを見る

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女性が保険を検討する際に、よく選択肢に挙がる女性保険。その名の通り女性向けの保険であることはイメージがつくものの、具体的にどんな保険なのか、また一般的な保険と何が違うかはわからない、どちらを選べばよいか迷ってしまう、という人もいるのではないでしょうか。

そこで、女性保険のしくみと一般的な保険との違いを知っておきましょう。

女性保険は女性向けに特化した医療保険

「女性専用」と謳っている保険は、ほとんどが女性向けの医療保険やがん保険です。
万が一亡くなったときに保険金がおりる生命保険(死亡保険)は、性別によって月々に支払う保険料に違いはあるものの、基本的な保障内容は男女とも同じものが販売されています。

これに対して、医療保険やがん保険については男女いずれも加入できる一般的なタイプとは別に、女性向けに限定した商品を扱っている保険会社があります。
つまり、女性が医療保険、がん保険に契約するときには、一般的な保険にも、女性専用の保険にも、どちらにも契約できます。

基本的な保障は一般の医療保険も女性保険も共通

医療保険の基本は、病気やがん、ケガで入院をしたときや手術をしたときに給付金を受け取れること。これは、一般的な医療保険・がん保険でも、女性専用の医療保険・がん保険でも同じです。

性別にかかわらず見舞われるリスクへの備えは、どちらの保険であっても基本的には最低限カバーできるようになっています。

女性保険と一般の医療保険との違い

女性保険が一般的な医療保険・がん保険と異なるのは、女性特有の病気やトラブルへの保障が手厚いことです。
細かな項目や名称は商品によって異なりますが、おもに次の保障が含まれている女性保険が多いようです。

入院給付金の上乗せ

女性特有の病気やトラブルで入院した際に、入院給付金の日額が上乗せされます。

たとえば盲腸など男女問わずかかる病気で入院したときには1日あたり1万円の入院給付金を受け取れるが、子宮筋腫のように女性ならではの病気で入院したら1日あたり2万円を受け取れるようなしくみになっています。

一部の女性向け医療保険のなかには、入院日数にかかわらず、入院をしたら1回につき所定の金額を一時金で受け取れるものもあります。
ただし、この場合は女性特有の病気のときのみ受け取れ、それ以外が原因で入院したときには給付を受け取れないしくみになっていることがあります。

手術給付金を受け取れる

多くの医療保険やがん保険では、病気の治療のために手術を受けたときに手術給付金を受け取れます。女性専用の保険の場合、これとは別に乳房、子宮、卵巣など女性特有の部位に関わる手術を受けた際に手術給付金を受け取れるものがあります。

なかには、乳がんの治療でホルモン剤治療を受けたとき、乳房再建術を受けたときに別途で給付金を受け取れるものもあります。

いずれの手術給付金も、1回の手術につき所定の金額を一時金で受け取るのが一般的ですが、受け取れる回数に制限があるものもあります。

がんは部位を問わず保障する

一般の医療保険やがん保険でも、がんの治療のために入院や手術をすると給付金を受けられるものが多いです。
ただし、女性専用の医療保険やがん保険では、がんについては部位を問わず女性特有の病気と同様の保障の対象になります。つまり、胃がんや大腸がんのように男女ともかかるがんであっても、女性専用の保険では女性特有の病気と同じように給付金を受け取れることがあるわけです。

しかし、一部の女性向けのがん保険には、女性特有のがんのみ保障対象にするものもあります。

不妊治療や出産に備えるものも

一部の女性向け保険のなかには、不妊治療や出産に備えられるものがあります。出産をしたときや不妊治療をしたときに、回数などに応じて所定の一時金を受け取れるしくみになっています。

女性疾病に備える保険には「特約」と「専用保険」がある

これらの女性特有のリスクに備えられるのは、実ははじめから女性専用を謳った保険だけではありません。

一般的な医療保険でもほぼ同様の備えをすることができます。それが、女性疾病を保障する特約をつけることです。

多くの医療保険やがん保険では、通常の入院や手術への保障を基本とし、オプションとして女性特有の病気や異常で入院・手術などをしたときに給付金が上乗せされる特約をつけることができます。
「女性疾病特約」のような名称で販売されています。

商品によってカバーできる女性疾病は異なる

女性特有のリスクと一口で言っても、子宮、乳房など女性に特徴的な身体部位に関わるものだけでなく、甲状腺や貧血など多様なものが含まれます。

これらのリスクのうち、保険でカバーされる、または給付が上乗せされる対象になるものは、保険会社・商品によって異なります。
おもにがん、乳房、子宮に関わる病気、妊娠や出産に関わる異常などがあたりますが、細かな治療方法によっては対象になる保険が限られることがあります。

たとえば子宮筋腫や乳がんのような女性ならではの病気で入院したときに給付金が上乗せされる保障は、多くの医療保険で特約として付加できますが、出産時や女性特有のがんの治療時に一時金を受け取るような保障を扱っている保険会社は一部に限られます。
また、一般的な医療保険やがん保険に付加するのではなく、はじめから女性専用の保険にセットされている場合もあります。

女性保険は女性向けに特化した医療保険

このように、女性特有の病気や異常のリスクはさまざまな状況が考えられます。また、その備え方も女性専用の保険と、通常の保険に特約でカバーする方法があります。

細かな保障内容は商品によって異なりますから、まずはご自身が加入している保険の対象を確認して、備えたいリスクをカバーできるかどうかを検討してみるとよいのではないでしょうか。

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  • 執筆者プロフィール

    ファイナンシャルプランナー 加藤 梨里

    加藤 梨里(かとう りり)

    マネーステップオフィス株式会社代表取締役
    CFP(R)認定者、金融知力インストラクター、健康経営エキスパートアドバイザー
    マネーに関する相談、セミナー講師や雑誌取材、執筆を中心に活動。保険、ライフプラン、節約、資産運用などを専門としている。2014年度、日本FP協会でくらしとお金の相談窓口であるFP広報センターにて相談員を務める。
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