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更新:(公開:2018年10月9日)

女性疾病とは?女性保険の加入前に知っておきたい、対象の病気とリスクを解説

執筆者

加藤 梨里
ファイナンシャルプランナー、CFP(R)認定者、金融知力インストラクター、健康経営エキスパートアドバイザー >プロフィールを見る

女性疾病とは?女性保険の加入前に知っておきたい、対象の病気とリスクを解説
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女性は、男性にはない特有の病気にかかるリスクがあるといわれます。

乳がんや子宮頸がんなどは、有名人がかかってニュースになることもよくありますが、実はそれだけではありません。「女性特有の病気」といってもその種類や、かかる部位は多岐にわたります。

そこで、女性疾病の種類やリスクについて知っておきましょう。

女性疾病とは?

「女性疾病」とは、その名の通り女性特有の病気やトラブルのことです。多くの方になじみがあるのは乳がんなど乳房に起きる病気や、子宮筋腫、子宮頸がんなど子宮に起きる病気ではないでしょうか。

実は「女性疾病」の明確な定義はありません。
たとえば、病院の女性専用外来・女性診療科は、女性に多い病気やトラブルのほか、男性もかかる病気であっても女性特有の発症のしかたや配慮すべきことに注目し、産婦人科など特定の診療科に限定せず、外科、泌尿器科、精神科など幅広い分野に対応します。

また、女性向けに販売される生命保険では、特定の病気やトラブルに対しては手厚い保障をうたう「女性医療保険」や「女性疾病特約」がありますが、どんな病気やトラブルを対象とするかは、保険会社によって異なることがあります。

保険の場合は、主に乳房や子宮に関連する病気のほか、妊娠・出産に関わるトラブル、甲状腺の病気、鉄欠乏性貧血なども「女性疾病」に含まれることが多いようです。保険会社によっては、慢性腎不全や高血圧、低血圧、糖尿病なども含まれることがあります。

女性疾病保障の対象とされる主な身体部分、臓器
  • 乳房
  • 子宮
  • 卵巣
  • 腎盂
  • 尿管
  • 膀胱
  • 甲状腺 など

※商品によって保障対象となる身体部位が異なる場合があります。詳細は各保険会社にご確認ください。

女性特有の病気にかかるリスクはどれくらい?

「女性疾病」は、女性に多くみられる病気やトラブルではありますが、女性だからといって必ずかかるわけではありません。たとえば、女性の人口10万人あたりの乳がんの推計患者数は、30代では20人以下、50代以降でも80~90人程度です。つまり、1000人に1人以下ということになります。

これはほかの病気に比べれば高い割合ですし、生涯のうちにかかるリスクという観点でみると年齢を重ねていくほどより割合は高くなっていきますが、誰もがかかるというほどでもないことがわかります。

また病気の種類によって、かかりやすい年齢にも大きな違いがあります。たとえば妊娠・出産に関わるトラブルは20~30代で多いですが、子宮筋腫は30~50代、乳がんは50代以降で多い傾向があります。

一方で、膀胱炎や関節リウマチなどは、男女ともにかかることのある病気ですが、広い年代で女性のほうが男性よりもかかる割合が高い傾向があります。そこで、生命保険ではこのような病気も「女性疾病」に含めることとしている場合もあります。

健康な人でも注意したい妊娠・出産のトラブル

日頃健康な人でも注意したいのが、妊娠や出産に関わるトラブルです。20代から40代の女性では、他の女性疾病に比べても圧倒的に病院で受診する割合が高いのです。

人口10万人のうち、約200~300人がなんらかのトラブルで受診したり、入院をしたりしています。ここには妊娠中の経過を確認する妊婦健診は含まれていません。妊娠高血圧や切迫早産などで治療を要する人に限ります。

妊娠中には、いつもは健康でもホルモンバランスや体質が変わって、思わぬ異常が出てくることがあります。妊娠・出産を望んでいる方は、こうしたトラブルで受診したり、入院をしたりするリスクも意識しておくと安心ですね。

かかりやすい病気やリスクを知って、もしもへの備えを

このように、女性に関わる病気やトラブルは幅広く、またいつもは元気な人にも見舞われるものも含まれます。リスクがどれくらいあるのかを客観的に知っておくと、「もしもの入院」の備えをするうえで、合理的な判断ができるのではないでしょうか。

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  • 執筆者プロフィール

    ファイナンシャルプランナー 加藤 梨里

    加藤 梨里(かとう りり)

    マネーステップオフィス株式会社代表取締役
    CFP(R)認定者、金融知力インストラクター、健康経営エキスパートアドバイザー
    マネーに関する相談、セミナー講師や雑誌取材、執筆を中心に活動。保険、ライフプラン、節約、資産運用などを専門としている。2014年度、日本FP協会でくらしとお金の相談窓口であるFP広報センターにて相談員を務める。
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