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更新:(公開:2022年9月21日)

がんになっても生命保険に入れる?がん経験者の生命保険の選び方と注意点を解説

監修者

加藤 梨里
ファイナンシャルプランナー、CFP(R)認定者、金融知力インストラクター、健康経営エキスパートアドバイザー  >プロフィールを見る

がんになっても生命保険に入れる?がん経験者の生命保険の選び方と注意点を解説

生命保険は一般的に持病があると入りにくい傾向があります。では、がんを経験した人やがんになって治療中のときには、生命保険に入れるのでしょうか?

がん治療中の人やがん経験者が新たに保険に加入するときの注意点や、がん経験者でも申し込める保険について解説します。

がん治療中でも生命保険に入れる?

標準的な生命保険に加入するときには、健康状態についての告知が必要です。がんの治療中や経験者は、標準的な生命保険への加入が難しいケースが多いようです。

生命保険のなかには、持病がある人向けに告知を緩やかにした引受基準緩和型(限定告知型)というタイプがありますが、告知事項のすべてに「いいえ」と回答することが加入要件です。

告知事項には、「最近3か月以内に、医師から入院・手術・検査のいずれかをすすめられたことがある」「過去1年以内に、入院または、手術を受けたことがある」「過去5年以内にがんで医師の診察・検査・治療・投薬を受けたことがある」などの項目があるため、がんの治療中だとこれらに該当してしまい、加入が難しいと考えられます。

がん治療中でも入れる、生命保険一覧

一部には、がんになってからでも、がんの経験があっても加入できる生命保険もあります。

告知のない無選択型保険

告知のない「無選択型」の生命保険は、健康状態や治療歴などに関わらず申込が可能です。つまり、がんでも入れる可能性があります。

無選択型の生命保険には、保障に制限があります。死亡保険の場合、けがや所定の感染症などによる死亡については契約後すぐに保障されますが、病気による死亡については、契約から2年以内など所定の期間中は保険金が支払われないのが基本です。がんで亡くなった場合も、2年間は満額の死亡保険金が受け取れないことに留意しましょう。

医療保険にもごく一部に無選択型がありますが、現在治療中の病気は一部の場合を除き保険金の対象外になるといった制限があります。

また無選択型の生命保険は、健康状態を問わない分、一般的な死亡保険に比べると保険料は割高です。

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がん経験者向けの死亡保険

ごく一部ではありますが、がん経験者向けに専用の死亡保険も販売されています。前立腺がんや胃がんなど、特定のがんの治療中や、これまでにそれらのがんにかかったことがある人が加入できます。

がんを含めた病気による死亡のほか、ケガや老衰などによる死亡時に、保険金が支払われます。

がんになったことがある経験者向けのため、将来に保険金の支払対象となるリスクが高い分、保険料は一般的な保険に比べると割高ですが、がんでも入れる死亡保険を探しているときの選択肢になるかもしれません。

がん経験者向けのがん保険

がん保険にも、一部にはがん経験者向けのものがあります。がんの治療から所定の期間が経過している、入院中でないといった要件を満たせば、がんになったことがある人でも加入できます。保険会社によって、乳がんや子宮頸がんなど、経験したがんの種類が限られているところもあります。

新たながんと診断されたときや、過去のがんが再発・転移したとき、所定の手術や放射線治療、抗がん剤治療などを受けたときに給付を受けられるといった保障がついています。

がんになってから、別のがんや再発に備えてがん保険に加入したいときに、検討してもいいかもしれません。

がん治療後なら生命保険に加入できる?

手術や抗がん剤治療、放射線治療など、がんの治療が一通り終了した後でも、所定の期間が経過するまでは既往歴が生命保険の加入可否に影響することがあります。

治療後5年経過後がひとつのタイミング

多くの生命保険の告知では、過去5年以内の入院や治療、手術の有無を問われます。治療から5年未満であれば、治療内容やその後の経過などについて詳細を告知することになります。

がんの場合は診察や検査、薬の処方だけでも告知が必要で、該当があれば加入できないケースがほとんどのようです。

生命保険加入時にがんに関して問われる質問例
  • 過去5年以内に、がんで入院したこと、または手術を受けたことがある
  • 過去5年以内に、がんと診断されたことがある
  • 過去5年以内に、がんで、医師の診察・検査・治療・投薬のいずれかをうけたことがある

引受基準緩和型・無選択型の保険も合わせて検討

治療が終わってから5年以上経過していても、標準的な生命保険(死亡保険・医療保険)の一部には、「今までに、がんと診断されたことがありますか?」など過去すべてをさかのぼって問われるものもあります。告知の結果、加入できない可能性もあります。

このようなときには、告知項目が少ない引受基準緩和型や、告知のない無選択型の保険を検討する方法もあるでしょう。

治療が終了してから間もない時期には無選択型を、5年以上経ったら引受基準緩和型や標準的な保険を検討するなど、治療の状況に合わせて加入の可能性がある保険を探すといいのではないでしょうか。

がんの治療状況を見ながら、加入できる保険探しを

がんの治療中の人やがんにかかったことがある経験者は、一般的に生命保険の加入が難しい傾向にあります。しかし一部には、がんでも加入できる可能性のある死亡保険、医療保険、がん保険もあります。

治療の状況や経過期間などによって選択肢が変わってきますので、保険会社や専門家に相談しながら検討すると、合理的な保険を見つけられそうです。

またがん治療の負担を軽減する公的な制度もいくつかありますので、民間の生命保険にこだわらず、まずは利用できる制度を探してみるのも大切です。
安心できる備えを確保していきたいですね。

今、みんなが選んでいる
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  • 監修者プロフィール

    ファイナンシャルプランナー 加藤 梨里

    加藤 梨里(かとう りり)

    マネーステップオフィス株式会社代表取締役
    CFP(R)認定者、金融知力インストラクター、健康経営エキスパートアドバイザー
    マネーに関する相談、セミナー講師や雑誌取材、執筆を中心に活動。保険、ライフプラン、節約、資産運用などを専門としている。2014年度、日本FP協会でくらしとお金の相談窓口であるFP広報センターにて相談員を務める。
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