海外旅行保険は、海外に旅行中に見舞われるさまざまなアクシデントで損害が発生したときにかかる費用に備える保険です。
おもに1.自分の死亡・けが・病気、2.相手への賠償、3.手荷物のトラブルの3つに備えることができます。
海外旅行保険でどんな備えができる?
海外旅行保険は、国外への旅行に出発してから帰宅するまでの間に起きた事故でけがをしたり、トラブルによって相手にけがをさせてしまったり、お店のものを壊してしまったりしたときなどに保険金がおりる保険です。
海外旅行に行く際に検討したい保険です。
環境や言語、文化が異なる海外での旅行中には、さまざまなトラブルが起きるリスクがあります。その中でどんな損害に備えたいかに合わせて、補償を組み合わせて海外旅行保険に契約します。
補償はおもに、次の3種類にわけられます。
1.自分のけが・病気・死亡に備えられる
住み慣れた日本を離れて外国に行くと、言葉はもちろん交通ルールや衛生環境、食事情など生活のあらゆる面が異なります。そんななかでは、思わぬ交通事故に遭ってケガをすることや、病気にかかることがあります。
しかし海外では日本の保険証は使えませんので、現地の病院にかかると医療費を全額自己負担しなければなりません。海外旅行保険に含まれる「治療費用」という補償は、そこでかかる費用に備えられます。
また航空機や船などの事故で後遺障害が残ったり、亡くなったりすることもあります。そんなときには保険金がおります。
現地で重篤な状態になった、入院をした場合などには、日本から家族が現地に駆けつけることがあります。その際にかかる交通費や宿泊費に備えられる「救援者費用」の補償もあります。
2.人にけがをさせたり、人のモノを壊したときの賠償費用に備えられる
旅行中には、思わぬアクシデントで人にけがをさせたり、ホテルやお店のモノを壊してしまったりすることがあるかもしれません。
そこで賠償責任を負ったときにかかる費用にも備えられます。
多くの海外旅行保険では「賠償責任」の補償は基本のパッケージにセットされています。数百万円、数千万円の賠償責任を負ったときにも対応できるよう、保険金額の上限を高額にできるものもあります。
3.手荷物のトラブル費用にも備えられる
自分の生活用品や着替え、カメラやスマートフォンなどが、旅行中に壊れたり、盗まれたりしたときにも備えられます。
海外旅行保険の「携行品損害」という補償では、自分の持ち物の盗難、破損によってかかった修理代や代替品の購入費の負担に備えられます。
プランによっては、航空機に預けた手荷物の到着が遅れた、航空会社が手荷物を紛失してしまったなどにより、現地で急遽着替えや日用品を購入したときの費用を補償する「航空機寄託手荷物遅延等費用」や、航空便が欠航、運休したことで予定にない交通費や宿泊費がかかったときの費用を補償する「航空機遅延費用」をつけられます。
これらの補償は、クレジットカードの付帯サービスに含まれていることもあります。一般的には、自分で契約する海外旅行保険はより補償が充実している傾向があります。
海外旅行中のさまざまなアクシデントに備えて海外旅行保険の検討を
このように、海外旅行保険は旅行中に見舞われるおそれのあるさまざまなリスクへの補償があり、ご自身で選んで契約することができます。
保険会社によってパッケージの内容や組み合わせのバリエーションが異なり、ネットで契約できる海外旅行保険にはニーズに合わせて自由に補償を組み合わせられるものもあります。
以下の記事では、海外旅行保険の選び方や、クレジットカード付帯サービスとの違いなどについて解説しています。ご自身やご家族のニーズに合わせて、最適な海外旅行保険を検討したいですね。