葬儀保険を学ぶ

葬儀保険を学ぶ

葬儀保険はおもに、万が一亡くなったときにかかる葬儀費用に備える保険です。死亡時に遺族に保険金がおりる死亡保険のひとつです。

葬儀保険は、死亡保険のうち特に葬儀費用に絞って備えたいニーズに向けた商品として提供されています。

多くの場合、基本的なしくみは定期型で掛け捨ての死亡保険と同じで、保険期間中に保険の対象となる被保険者が亡くなったときには、契約時に定めた保険金額が一度に支払われます。

保険金の設定や支払方法、お葬式関連の付帯サービスなどにおいては、葬儀に備えた独自の特徴をもつ保険もあります。

※保険会社や保険の販売代理店によって、「葬儀保険」の定義が異なることがあります。

葬儀保険でどんな備えができる？

葬儀保険は、もしも亡くなったときにあらかじめ指定した家族などに保険金がおりる死亡保険のひとつ。

お葬式代への備えを確保しておきたいと考える方が、おもに検討したい保険です。

葬儀保険は、保険の対象になる被保険者が亡くなったときに、あらかじめ指定した家族など受取人に保険金がおります。

公的な健康保険制度では、加入している人が亡くなったときには葬儀費用への補助として葬祭費・埋葬料などの支給があります。

ただし支給額は5万円前後と限られており、葬儀の規模や内容によっては自己負担を要することが少なくありません。

そんなときに公的な保障の上乗せとして、お葬式を執り行うためにかかるお金の負担に備えられます。

もしもの死亡時には、葬儀保険に限らず定期保険や終身保険などの死亡保険で備えることも可能です。ですから、お葬式代のために必ず葬儀保険に加入しなければならないわけではありません。

死亡保険の中でも、葬儀保険は葬儀費用に絞った備えとして活用しやすいよう、保険金額は30万円、50万円など少額から加入できるものが多いため、ご本人やご家族のお葬式への希望に合わせて設定しやすいでしょう。

新規加入可能な年齢は上限85歳や89歳などで、更新により最長100歳まで保障を続けられるなど、高齢期になってから備えを始める際にも活用しやすいでしょう。

葬儀保険には、もしもの際にスムーズにお葬式を執り行うことができるように、特徴的なサービスが付加されているものもあります。

保険金直接支払サービスのついた葬儀保険では、保険会社から葬儀事業者へ、保険金を直接支払ってもらうことができます。

通常、遺族には葬儀の手配や代金の準備、支払いなどの手間がかかりますが、サービスを利用して保険金を充てると速やかに支払うことができそうです。

また、提携先の葬儀事業者の葬儀費用の割引、葬儀や相続の相談などに対応している葬儀保険もあります。

お葬式だけでなく、人生の締めくくりに向けた終活への備えとしても、保険を活用できるかもしれません。

このように、葬儀保険は万が一の死亡時に、お葬式にかかるお金を中心に備えることができます。

以下の記事では、葬儀保険のしくみや葬儀費用の準備方法などについて解説しています。

もしもの死亡時への備えの状況やご自身・ご家族の希望などに合わせて、最適な保険を検討したいですね。