日常のトラブルで他人にけがをさせてしまったり、他人のモノを壊してしまったときの、賠償費用をカバーする日常生活賠償責任保険(個人賠償責任保険)。自転車保険や、傷害保険、賃貸用の火災保険など、さまざまな保険にオプションとしてセットされており、実はいくつも入っている、という方もいらっしゃるかもしれません。
思いがけないトラブルで、加害者となってしまったときに活用できる、賠償責任保険についてご紹介します。
記事の目次
個人賠償責任・日常生活賠償責任とは?
賠償責任保険は、思わぬアクシデントで人にケガをさせてしまったり、人のものを壊してしまったりして、法律上の損害賠償責任を負ったときの費用に備える保険です。
例えば、自転車に乗っているときに歩行者と衝突し、ケガをさせてしまった時などに備えることができます。軽い擦り傷程度であれば、当人同士の話し合い済ませることもあるかもしません。しかし、重度のケガになると治療費や慰謝料、治療中に仕事を休んだ時の賠償費用など賠償費用が高額になることもあります。
2008年に神戸で発生した事故では、小学5年生の子どもが自転車に乗っているときに女性に衝突し、女性は頭蓋骨骨折、意識不明の重体となり、子どもの保護者に対して約9,500万円もの賠償金の支払いを命じる判決が下されました。
そのほか、自転車事故以外にも日常で起こるさまざまなトラブルに備えることができます。
賠償責任保険に加入する際の注意点
では、賠償責任保険はどのように加入するのでしょうか。一般的に、賠償責任保険は単独で加入することができず、自動車保険や火災保険など、他の保険に特約としてセットして加入します。詳しくは各商品の詳細をご覧ください。
賠償責任保険は家族の人数分必要?
では、家族全員分の補償が欲しい場合、一人ひとり加入しなければならないのでしょうか。
この賠償責任保険は保険会社によって多少の違いはありますが、基本的に被保険者の同居の親族が補償対象の範囲となっています。つまり、旦那さんが契約者、被保険者となっている自動車保険に特約としてつけると、奥様やお子様も補償対象になります。
賠償責任保険で日常のトラブルへの備えを
このように賠償責任保険で、日常生活で起こるさまざまなトラブルで法律上の損害賠償責任を負ったときの費用に備えることができます。
自転車事故で歩行者をケガさせてしまった、子どもが駐車場にとめてあった車に誤って傷をつけてしまった、愛犬を散歩中に他人を噛んでケガをさせてしまったときなど、身近な事故にも備えることができます。
また、事故解決まで相手と交渉してもらえる「示談交渉サービス」がセットされているものもあります。高額な賠償費用に備えるだけではなく、スムーズな事故解決にも役立つのではないでしょうか。
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執筆者プロフィール
ライフィ編集部
「お困りごと解決のためのお役立ち情報サイト」を目指し、生命保険・損害保険を中心に、健康や家計などさまざまな情報を掲載しています。メンバーは独自の視点でお客さまのお困りごとに日々耳を傾け、編集・発信しています。