弁護士保険の選び方
弁護士保険とは?
弁護士保険(弁護士費用保険)は、痴漢冤罪、離婚や相続など、幅広い日常トラブルの相談や解決のために弁護士へ支払う費用を補償する保険です。
おもな補償は、弁護士への相談費用と、正式に依頼した際の弁護士費用の2つです。
保険の対象となる日常のトラブルは、交通事故など突発的に見舞われる特定偶発事故と離婚問題やご近所トラブルなどの一般事件の2つに分けられ、トラブルの内容によって保険金の支払われ方が異なります。
ご近所トラブルなどの一般事件は、契約後でも3ヶ月間など一定期間保険が保険が支払われない待機期間があるので注意が必要です。
そのほか、弁護士に電話相談ができる弁護士直通ダイヤルなどのサービスがあるものもあります。トラブルに発展する前に相談ができ、トラブルの予防にも役立てることができます。
弁護士保険の選び方のポイント
1どの法的トラブルに備える?
交通事故から離婚、ご近所トラブル、いじめなど日常のあらゆる法的トラブルに幅広く対応できるものと、痴漢冤罪や痴漢被害のみ保険の対象にしているものがあります。
2保険が支払われるのはいつから?待機期間と不担保期間
一般的な弁護士保険では、相続やご近所トラブルなど一般事件の場合は一律3か月間などは保険金が支払われない待機期間があります。
さらに離婚や相続など所定のトラブルについては、契約して1年や3年以内は補償されないなどの不担保期間が設定されています。
3免責金額はある?
保険金が支払われる場合も、5万円など一定額が差し引かれる免責金額が設定されているものがあります。免責金額をゼロにする特約をつけられるものもあります。
4相談サービスはある?
弁護士に無料で相談できる弁護士直通ダイヤルや痴漢冤罪のときのヘルプコールが使えるものもあります。
ファイナンシャルプランナーが解説!
あなたにぴったりの弁護士保険とは
ファイナンシャルプランナー
加藤 梨里
日常生活で見舞われるあらゆるトラブルで、弁護士などによる法的な対応が必要な時に活用できる弁護士保険。示談交渉や法的な対処を弁護士に委任する際の着手金、委任費用のほか、法律相談の費用の一部も保険でカバーできます。
また、いざというときにすぐに弁護士に電話できる弁護士直通ダイヤルのサービスもついています。
法的なトラブルには、交通事故や水漏れなどの偶発的な事故と、ご近所トラブルやいじめ、リストラなど偶発性のない「一般事件」があります。保険会社によってそれぞれ保険金額の上限が異なりますので、どちらに手厚い備えをしたいかによって選びましょう。
ほかに、法的トラブル以外も電話で相談できるサービスや、ネットストーカー、ハラスメント、冤罪に特化した相談窓口を設けているものもあります。気になる付帯サービスに合わせて選んでもよいですね。