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更新:(公開:2023年5月11日)

車の保険に自転車保険をつけられる?セットできる特約をくわしく解説

執筆者

加藤 梨里
ファイナンシャルプランナー、CFP(R)認定者、金融知力インストラクター、健康経営エキスパートアドバイザー >プロフィールを見る

車の保険に自転車保険をつけられる?セットできる特約をくわしく解説

自転車の保険が必要になったときには、自転車保険に新規で加入するほかに、自動車保険(車の保険)で自転車の補償をつける方法もあります。

では、自動車保険は自転車についてどのような補償を付加することができるのでしょうか?メリットや注意点とともに解説します。

自動車保険につけられる自転車の特約

マイカーなど車の自動車保険では、任意で補償や特約をつけることで、自転車での事故に対する補償をセットできることがあります。

保険会社や自動車保険の商品・プランによって特約のラインナップや付帯の可否が異なることがありますが、おもに、次のような補償があります。

自動車保険につけられる4つの補償(特約)

自転車保険につけられる4つの補償(特約)自分のケガ相手への補償

車外特約(人身傷害保険)

車外特約(「車外事故特約」「車外危険補償特約」)や自動車事故特約は、自動車保険のなかで、車に乗っている人のケガを補償する「人身傷害保険」につけられる特約のひとつです。

乗っている車を問わず、また、自転車に乗っているときや歩行中も含めて、対自動車事故でのケガが対象になります。そのため、自転車に乗っているときの車との事故が補償の対象になります。

事故による治療費や入院費用、休業損害など損害額が実費で補償されます。

交通乗⽤具事故特約(人身傷害保険)

「交通乗用具特約」(交通事故特約)も、自動車保険の人身傷害保険につけられる特約です。自動車事故に限らず、交通事故全般が対象になります。
そのため自転車単独の事故や自転車同士の事故、自転車に搭乗中の歩行者との事故も補償対象になります。

「交通乗用具特約」も、事故による治療費や入院費用、休業損害など損害額が実費で補償されます。

自転車傷害特約

「自転車傷害特約」は、自転車事故でのケガに特化したオプションとして、車の自動車保険につけられる特約のひとつです。

人身傷害保険につける特約の補償と異なり、自転車傷害特約では死亡や後遺障害、入院などをしたときに、あらかじめ決められた定額の保険金が支払われます。

自動車保険の特約としてつけられる自転車事故への補償(ケガ)
 人身傷害保険自転車
傷害特約
車外特約、
自動車
事故特約
交通乗用具
特約、
交通事故
特約
自転車単独
の事故
×
自転車同士
の事故
×
歩行者
との事故
×
車との
事故

※保険会社によって特約の名称は異なります。

個人賠償責任特約

「個人賠償責任特約」は、日常生活で事故を起こしてしまって、ほかの人にケガをさせたり、ほかの人のものを壊してしまったりして、法律上の損害賠償責任を負ったときに受けられる補償です。車の自動車保険の特約としてつけられることがあります。

「個人賠償責任補償」「日常生活賠償特約」といった名称で提供されていることもあります。これらの特約は、基本的に生活全般での加害事故が広く対象になり、自転車に乗っているときに起こした事故も補償されます。

個人賠償責任特約をつければ自転車保険の義務化に対応できる

車の自動車保険につけられる特約のうち、「個人賠償責任特約」については、都道府県などが定める自転車保険義務化に対応できることがあります。

全国の都道府県が自転車保険の加入を義務化・努力義務化している場合、多くは、地域内を通行する自転車に対して、自転車が加害者になって賠償責任を負ったときに補償される保険(賠償責任保険)への加入を求めています。

車の自動車保険に個人賠償責任特約をつけておくと、自転車保険の加入義務を満たせるかもしれません。

自動車保険に自転車の特約をつけるメリット

車の自動車保険に自転車への補償をセットすることで、次のようなメリットがあります。

自転車保険特約の3つのメリット

  • 人身傷害保険なら自分のケガは自動車事故と同じ補償を受けられる
  • 賠償額が無制限のものが多い
  • 契約を1つにまとめることで更新管理がしやすい

人身傷害保険なら自分のケガは、自動車事故と同じ補償を受けられる

単独で加入する自転車保険は、ケガをして入院したら1日5000円、のように保険金額が定額になっているのが一般的です。

これに対して、車の自動車保険の人身傷害保険では契約時に設定した上限の範囲内で、ケースに応じて算定された損害額が保険金として支払われます。

人身傷害保険に先述の「車外特約」や「交通乗用具事故特約」をつけた場合も、自転車事故でケガをしたときには車の事故と同じように治療費・休業損害・精神的損害などについて、損害額に応じた補償を受けられます。

賠償額が無制限のものが多い

自動車保険のオプションとして個人賠償責任特約をつける場合には、保険金の支払限度額が無制限となっているものが中心です。

自転車の事故でも、加害者になって相手への損害賠償責任を負ったときには賠償額が1億円近くになるケースがありますが、そのような高額な賠償にも対応できます。

契約を1つにまとめることで更新管理がしやすい

自動車保険に加入している人が単独の自転車保険に加入すると、保険契約が2本になります。

一方で、車の自動車保険に特約で自転車の補償をつけた場合には、保険契約は1本にまとまります。保険証券がひとつになり、更新や住所変更などの手続きをまとめて行うこともできます。

車を手放すと自転車の補償もなくなるので注意が必要

自動車保険の特約で自転車への補償をセットする場合、おもな契約は車の補償です。

車に乗らなくなった、自動車保険を見直して別の保険会社に乗り換えるような場合、自動車保険を解約すると、付帯していた特約も同時に消滅します。

自動車保険を解約することで自転車への補償もなくなってしまうおそれがありますので、自転車に引き続き乗る場合には注意が必要です。

必要な補償を確認して自転車保険の検討を

自転車事故のリスクには、単独の自転車保険に加入するのではなく、車の自動車保険とセットで備える選択肢もあります。

特約は、契約中の自動車保険に途中で追加できることもありますので、自動車保険の契約先の保険会社で確認してみてもいいですね。

火災保険や傷害保険などに既に加入している場合には、そちらで自転車への補償を特約付加できることもあります。補償が重複しないように、契約している保険の内容を確認してみましょう。

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  • 執筆者プロフィール

    ファイナンシャルプランナー 加藤 梨里

    加藤 梨里(かとう りり)

    マネーステップオフィス株式会社代表取締役
    CFP(R)認定者、金融知力インストラクター、健康経営エキスパートアドバイザー
    マネーに関する相談、セミナー講師や雑誌取材、執筆を中心に活動。保険、ライフプラン、節約、資産運用などを専門としている。2014年度、日本FP協会でくらしとお金の相談窓口であるFP広報センターにて相談員を務める。
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