エアコンの内気・外気の使い分け方とは?
山田 弘樹
モータージャーナリスト、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、A.J.A.J.(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 >プロフィールを見る
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車内をきれいに保つため内気を利用してみては
内気循環とは文字通り車内の空気を循環させること。外気導入は外の空気を取り入れることですね。
ではこれらは、どのように使い分けたらよいでしょう?
最近はオートエアコンが主流
そもそも論になりますが、最近のクルマは「オートエアコン」が主流で、これだとクルマが勝手に内気循環・外気導入をコントロールしてくれます。
とはいえクルマがニオイをかいでいるわけではないですから、前を走る他車がはき出した排気ガスが、トンネル内に充満していても対応してくれません。
だからこうしたときに、内気循環を使うのです。
オートエアコンは主に温度調節に主眼を置いたコントロールなんですね。
花粉や黄砂対策には内気循環を
また最近では花粉や黄砂などをシャットダウンするためにも、内気循環が使われます。
花粉や黄砂については、外気導入時でもエアコンフィルターがこれを取り去ってくれるはずですが、全てをシャットダウンできるわけではありません。
またフィルターを定期的に洗浄・交換していなければ、その効果は弱くなります。
窓を開けてフレッシュエアを入れるのも
ただし内気循環をずっと行っていると車内の空気が循環しにくくなるため、ある程度走ったら外気導入にしたり、窓を少し開けて空気を入れ換えるのがよいでしょう。フレッシュエアを車内に循環させれば、眠気も抑えることができます。
昔はエアコンやクーラーのレバーを動かして内気循環・外気導入を切り替えていましたが、現在はほとんどがボタンでワンタッチ。
車内の空気をきれいに保つためにも、たまには内気循環ボタンを押してみてもよいと思います。
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執筆者プロフィール
モータージャーナリスト
日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、A.J.A.J.(日本自動車ジャーナリスト協会)会員自動車雑誌「Tipo」の副編集長を経験。数々のレースにも参戦。2018年「スーパー耐久富士スーパーテック24時間」ではドライバーとして2位獲得。執筆活動、レースレポート、ドライビングスクール等の講師、メーカー主催イベントの講演など行う。