クルマのホイールも洗う必要はある?
山田 弘樹
モータージャーナリスト、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、A.J.A.J.(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 >プロフィールを見る
記事の目次
ホイールの内側は真っ黒!?
クルマを走らせていたら自然と汚れてくるように、当然ホイールも走っていれば汚れます。特にホイールは、その内側にブレーキが入っているので、泥汚れ等以外にもブレーキパッドの粉がホイールに付着するのです。
風に当たる表側は目立たないけど、ホイールの内側って結構真っ黒なんですよ。
ただし裏側の清掃については、神経質にならなくても大丈夫です。
ハブ(ブレーキやサスペンションが取り付けられている部品です)との接触面はぴったり合わさっているので、汚れが入って部品が壊れることもまずありません。
そしてディーラーでの定期点検のときには、ブレーキなどと一緒に点検してもらえます。
ホイールを洗うとキレイな印象に
表面の汚れは、ほぼ見た目の問題です。
気にならないのであれば、そのままでもよいかもしれないですね(笑)。
ただ、細かいことを言うと、ホイールは表側も結構汚れています。
スポーク(ホイールの足の部分です)とリム(タイヤと組み合わされている部分)のくぼみや、ナットホール部分などは汚れが溜まりやすく、これをきれいにするだけでも見た目の印象はかなり変わります。
機械に苦手意識を持っている方は、今までこうした部分を見過ごしていたかもしれないですが、一度確認したら、気になってきれいにしたくなってしまうのではないでしょうか?
そうは言っても毎日汚れを落としているわけにはいかないので、普通クルマは汚れの目立ちにくいシルバーのホイールが多いのだと思います。
しかし、ファッション性の高いホイールには様々なカラーがあるため、汚れもシルバーよりは目立ちます。
一度ホイールをチェックしてみては
また、ブレーキパッドにはその成分に鉄が入っているので、この鉄粉がホイールのくぼみなどに溜まったり、表面に刺さると、錆に発展することがあります。
こうなってしまうといくらゴシゴシ洗っても汚れは取れず、見た目も悪くなってしまいます。
ただこうしたブレーキパッドはスピードの出る高性能車に多く、普通のクルマであれば鉄粉の錆はそれほど出ないはずです。しかし愛車のホイールをまったく洗ったことがないのであれば、これを機にチェックしてあげるとよいでしょうね。
-
執筆者プロフィール
モータージャーナリスト
日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、A.J.A.J.(日本自動車ジャーナリスト協会)会員自動車雑誌「Tipo」の副編集長を経験。数々のレースにも参戦。2018年「スーパー耐久富士スーパーテック24時間」ではドライバーとして2位獲得。執筆活動、レースレポート、ドライビングスクール等の講師、メーカー主催イベントの講演など行う。