ペーパードライバーを脱出したい!運転不安解消法は?
山田 弘樹
モータージャーナリスト、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、A.J.A.J.(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 >プロフィールを見る
記事の目次
ほどよい緊張と、自分に合った車でチャレンジを!
なるほど!日本は電車が正確に動きますし(そうは言っても最近は、様々な統合化でひとつの路線が長くなり、ダイヤが狂いがちですね)、都市部ではクルマに乗る必要がないといえばない。
こうした理由からクルマから遠ざかってしまう人は多いかもしれません。
でもクルマはパーソナルな移動の自由があります。好きな音楽を聴きながら、ドライブに行ったり、買い物をしたり。それが何よりの素晴らしいところだとボクも思います。
「乗りやすい」車を選ぶこと
運転の不安は、どうやって解消すればよいのか?
これには沢山の答えがあります。ですから参考のひとつとして聞いていただけると嬉しいのですが、ボク個人の意見としては、まずは「乗りやすい!」と感じたクルマを選ぶことが大切だと思います。便利さや速さ、広さよりもまずは自分に合うか。
シートのぴったり具合とか、座ったときの視界の良さ。ハンドルを調整して、回したときの感じが、ピタッとくれば最高。少なくとも「いやだなぁ…」と感じたら選ばない方がいいと思います。
まずはコンパクトな車から
そのためには、大きなクルマを選ばない方が最初は良いですね。
ハンドルを切って素直に曲がり、ブレーキが踏みやすく、アクセルを踏んだときすごくスピードが出なくてもよいから、思った通りに加速してくれるクルマがよいでしょう。
たとえば速度域が高いところで鍛え抜かれた、ヨーロッパの小型車などはよい相棒になってくれると思います。日本のクルマなら、スポーツカーでもマツダ・ロードスターのようにユーザーフレンドリーなクルマはよいでしょうね。
ともかく動的に操りやすければ、運転はグッと楽になります。競技用の自転車はカッコよいですが、慣れない人には普通の自転車の方がすいすい走れる、といった感じです。
次に運転のポジション取り
すでにクルマを持っている場合は、ハンドルやペダルの操作をしやすくなるように、いまいちどドライビングポジションを取り直してみて下さい。
その際は目をつり上げて緊張しながらポジションを合わせないように。あまりにダラリとしているのはダメですが、緊張感が高過ぎると全ての操作が硬く急な動きになってしまいます。
もちろん、ミラーもきちんと合わせましょう。このひと手間が、とっても大切なんです。
運転を教えてくれる人を誘ってチャレンジしてみては?
きちんと交通ルールを守ってキビキビ運転できれば、日本の道路は誰もが走れるようになっています。あとは優しく運転を教えてくれる方とドライブするのもいいですね。
私たちも運転講習などは行っているので、よかったらそういう場所にも来てみて下さい。
大切なのは、緊張し過ぎないこと。運転に緊張感は必要なので、なくす必要はありません。ほどよく緊張することは、集中力を高めるコツだと思います。
-
執筆者プロフィール
モータージャーナリスト
日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、A.J.A.J.(日本自動車ジャーナリスト協会)会員自動車雑誌「Tipo」の副編集長を経験。数々のレースにも参戦。2018年「スーパー耐久富士スーパーテック24時間」ではドライバーとして2位獲得。執筆活動、レースレポート、ドライビングスクール等の講師、メーカー主催イベントの講演など行う。