車線変更が苦手、上手に変更するポイントは?
山田 弘樹
モータージャーナリスト、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、A.J.A.J.(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 >プロフィールを見る
記事の目次
まず相手に意思を伝えましょう
まずは車線変更する理由を考えてみましょう。
それは「自分の向かう先へ、クルマを進めるため」ですよね?
つまりここで大切になってくるのは、まず周りに「こちらへ行きたいです」という自分の意思を伝えることなんです。
3秒前のウィンカーはスペースを空けてもらうための時間
交通ルールでは、車線変更の3秒前にウインカーを点灯させることが決まりとなっていますよね? これは相手に自分の意思を知らせて、スペースを空けてもらうための時間です。
ということは…。スムーズに車線変更するためには、少なくとも3秒以上前に、自分が方向を変えるスケジュールを頭の中で描いていないといけません。
こうした手前、手前の組み立てが運転に余裕を作ってくれると考えてください。
「スペースを作ってから入る」が基本
逆に後方が空いているからといってタイミングだけでパッと車線変更してしまうと、相手はビックリします。
運転していても車線が空いているのを見計らってウインカーを出すと、どうしても「急いで車線変更しなくちゃ!」と慌ててしまいがちです。
タイミングを計って入るのではなくて、ウインカーを出してから「スペースを作ってもらって入る」のを基本にしましょう。
行先のスケジューリングに余裕を持って、焦らず運転を
ただ、混雑した道路だったりすると相手が入れてくれないときもあります。
意地悪な人も、たまにいますよね(笑)。
そんなときは、入れてくれるクルマが現れるまで焦らずに待つ。だからこそ、余裕をもってスケジューリングすることが大切なのです。
それでも入れてもらえなかったら? そういうときは、諦めるのもひとつの手です。遠回りになってしまっても、無理して入ってトラブルや事故を起こすよりはずっと安全です。
余裕をもって自分の行き先をスケジューリングしてウインカーを出せば、入れる確率はグッとあがると思いますよ。
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執筆者プロフィール
モータージャーナリスト
日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、A.J.A.J.(日本自動車ジャーナリスト協会)会員自動車雑誌「Tipo」の副編集長を経験。数々のレースにも参戦。2018年「スーパー耐久富士スーパーテック24時間」ではドライバーとして2位獲得。執筆活動、レースレポート、ドライビングスクール等の講師、メーカー主催イベントの講演など行う。