アクセルの踏み方で燃費は変わる!【一般道路編】
山田 弘樹
モータージャーナリスト、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、A.J.A.J.(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 >プロフィールを見る
記事の目次
交通の流れを先読みする、運転の「マネージメント」が大切
前回「ニュートラル「N」はいつ使うの?【後編】」では、燃費を良くするために、走行中にATのギアを「N」(ニュートラル)に入れるのはよくないというお話をしましたね。
というわけで今回は、燃費を良くするための「基本的なアクセルの踏み方」について考えてみたいと思います。
燃費悪化の要因は「急ブレーキ」と「急加速」!
普段走っている上で、燃費を悪化させている操作は何でしょう?
それは「急ブレーキ」と「急加速」です。
では、どのような場合に急ブレーキや急加速をするのか?
- 急いでいるとき
- 目の前が開けたとき
- 目の前が詰まってブレーキを掛け、再び間が空いたので加速をしたとき
そこには様々な理由があると思います。そしてこうした操作をしなくてすむようにする方法も、ちゃんとあるのです。
それは運転を「マネージメント」することです。交通の流れを先読みして、速度を落とし過ぎずに走ることができれば、アクセルで再加速する必要がなくなって、燃費も良くなるんです。
前方の車の列を見て走行レーンを選ぶ
街中の場合、こうした場面にはよく遭遇します。2車線の道路を走っているとき、前方では、右折レーンに行くためのクルマが、走行レーンから連なっている。
そんな場合、あらかじめ左のレーンに移動していれば、列につかえることがなくなりますよね?
これは誰にでもわかることなのですが、いつも「少し先の状況を把握しておく」というクセが付いてないと、すぐには対応できないことでもあるのです。
なんとなく場当たり的に運転していると列の最後尾に並ばされて、イラッ! として遅れた分を取り戻そうと、アクセルを沢山踏み込む。これはとてももったいないですね。
信号のタイミングに合わせてアクセルを離す
信号でも、もうすぐ赤に変わるような状況であればアクセルから足を離す。エンジンブレーキを使いながら、最後はブレーキでスーッときれいに停まる。
以前にもお話しましたが、エンジンブレーキのときエンジンはガソリンを噴射していないので燃費は悪化しません。
スムーズに走るためには周りを見ている必要があり、それは事故防止にもつながるんですよ。
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執筆者プロフィール
モータージャーナリスト
日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、A.J.A.J.(日本自動車ジャーナリスト協会)会員自動車雑誌「Tipo」の副編集長を経験。数々のレースにも参戦。2018年「スーパー耐久富士スーパーテック24時間」ではドライバーとして2位獲得。執筆活動、レースレポート、ドライビングスクール等の講師、メーカー主催イベントの講演など行う。