アクセルの踏み方で燃費は変わる!【高速道路編】
山田 弘樹
モータージャーナリスト、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、A.J.A.J.(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 >プロフィールを見る
記事の目次
運転のマネージメントは燃費にも安全にとっても重要
前回は街中で走っているときの、アクセルの踏み方を考えてみました。そしてこれは、高速道路でも応用することができます。
少しのアクセルで速度を一定に保つ
高速道路で燃費良く走るにはどうしたらよいでしょう?
それは街中と同じで、「なるべく無駄なアクセルは踏まない」ということです。
初速を付けて80~100km/hまでスピードを上げたら、なるべく高いギアでエンジン回転を抑えて走る。惰性と少しのアクセル追加で速度をキープする。これが理想的な走り方だと思います。
前の車との車間距離を一定に保つ
このときにも街中と同じで、「マネージメント能力」が大切になってきます。
たとえば、前車との間隔をなるべく一定に保つマネージメントをする。
最近は「あおり運転」が問題視されているので車間は詰めすぎないでしょうが、前車との距離が近いと、相手の運転に影響されます。相手がブレーキを踏めば自分もブレーキを踏んで、落ちた速度を取り戻そうとアクセルを踏み込まなければなりません。
これはガソリンの無駄遣い以上に、安全面でも良くない走り。またこうしたブレーキは渋滞の原因にもなります。
追い越しのタイミングを常に把握しておく
追い越しを掛けるときも、走行車線を走っているときから追い越し車線の前方と後方は常に把握しておく。安全なスペースがあれば、焦らずちょうどよいアクセル開度で追い越しができます。つまりガソリンの節約。
これは、以前にお話した「車線変更」や「追い越し」の仕方とまったく同じことです。
いくら目の前が空いているからといって、その少し先が混み合っていれば、アクセルを沢山踏み込む意味はありません。
つまり運転をマネージメントすることが、ガソリンの節約と同時に安全運転にもつながるんですね。
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執筆者プロフィール
モータージャーナリスト
日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、A.J.A.J.(日本自動車ジャーナリスト協会)会員自動車雑誌「Tipo」の副編集長を経験。数々のレースにも参戦。2018年「スーパー耐久富士スーパーテック24時間」ではドライバーとして2位獲得。執筆活動、レースレポート、ドライビングスクール等の講師、メーカー主催イベントの講演など行う。