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自動車コラム「知識はなくてもクルマは走る」 自動車コラム「知識はなくてもクルマは走る」

ハイドロプレーニング現象って本当に起こるの?

執筆者

山田 弘樹
モータージャーナリスト、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、A.J.A.J.(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 >プロフィールを見る

ハイドロプレーニング現象って本当に起こるの?

雨の日の運転は特に気をつけてはいますが、運転免許の試験対策で勉強した、「ハイドロプレーニング現象」は本当に起こるのでしょうか。 あまり身近で経験した人がいないのですが、どんな場所や時に起こるのか、注意しておくことがあれば教えてください。

(30代・男性)

豪雨時の路面の轍(わだち)や高速で起こりやすい

ゲリラ豪雨時の路面の轍(わだち)や、豪雨の中で高速道路を走っていたとき、ハンドルを取られたたことはありませんか? フェンダーの中から水を弾く音が激しく聞こえて、一瞬ふわっとクルマが浮いたような感じになったこと、ないでしょうか?

それがハイドロプレーニングの症状です。これは、タイヤと路面の間に水の膜が入り込んで、タイヤが地面に接しなくなるために起こる現象です。

ハンドルは真っすぐ、アクセルは緩めて、慌てず対処を

そのときはまず落ち着いて、ハンドルを真っ直ぐに持ちましょう。

私の経験からですが、4つのタイヤ全てが水の上に乗ることはあまりなく、いきなりスピンすることはまず起きません。よほどのスピードを出していない限りそうはならないはずですし、もしそのような状況であれば、そもそもクルマを走らせることができないでしょう。

話を元に戻すと、こうしたハイドロプレーニング現象が起きたときは、アクセルはなるべくじわりと緩めるか、最低でも一定に保ちます。踏み込むのはもってのほか。

速度が低ければすぐにタイヤはグリップを回復します。このときハンドルを真っ直ぐにしていないと、進路が乱れる。だからまずは、慌てないことが重要なのです。

対策のポイントはタイヤの管理!

タイヤの管理

先に述べた「ハイドロプレーニング現象」のリスクを減らすのに最も効果的な方法は何?

それは、タイヤの管理をすることです。そこで重要なのは残り溝です。

また、たとえ溝が残ってたとしても、ゴムがヒビ割れているようなタイヤでは、グリップ力を発揮できません。自分のタイヤをいつ交換したか、覚えていますか? 適正空気圧は入っていますか?

日々の手入れが安全運転につながる

雨の日の運転リスクを減らすために、フロントガラスのお掃除をしておくこともオススメです。

特に気をつけたいのは、油膜汚れ。これは水分と油分が混ざり合った汚れで、市街地や渋滞の中を走るクルマほど油膜汚れにさらされると言われています。頑固な油膜をきれいに拭き取るには、シャンプー洗車だけでなく専用の油膜取り剤で掃除するといいですよ。

仕事や子供の送り迎え、急病の時など、雨なのにどうしても出かけなければならない時ほど、「クルマがあってよかった!」とそのありがたみを感じます。その分お手入れをしてあげて下さいね。車に愛情をかけてあげると、安全も手に入るんですよ。

  • 執筆者プロフィール

    モータージャーナリスト 山田 弘樹

    山田 弘樹(やまだ こうき)

    モータージャーナリスト
    日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、A.J.A.J.(日本自動車ジャーナリスト協会)会員
    自動車雑誌「Tipo」の副編集長を経験。数々のレースにも参戦。2018年「スーパー耐久富士スーパーテック24時間」ではドライバーとして2位獲得。執筆活動、レースレポート、ドライビングスクール等の講師、メーカー主催イベントの講演など行う。

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