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高齢の両親におすすめのクルマは?【前編】サポカー補助金の活用

執筆者

山田 弘樹
モータージャーナリスト、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、A.J.A.J.(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 >プロフィールを見る

高齢の両親におすすめのクルマは?【前編】サポカー補助金の活用

地方に住んでいる父がクルマを買い替えたいと言っています。
母親に聞くと、最近スーパーの縁石でホイールを擦ったり、歩行者に気付かずスピードを出しそうになったりと、ヒヤッとする出来事が続いている様子。
幸い大事には至っていませんが、本人があまり気にしていないのが気になります。かといって地方はクルマがないと何かと不便な地域なので、乗るなとも言えません。
せめて車選びで、私がサポートできることはないでしょうか?

(40代・男性)

サポカー補助金の活用で「俺は、大丈夫」をうまくかわそう!

高齢者のためのクルマ選びで押さえておきたいポイントはいくつかあるのですが、その前に気になるのが、運転手ご本人であるお父様が、まだ「自分は大丈夫!」だと思っていらっしゃるという点ですよね。

まずは「オトクな話」で切り出そう

私も母が70代まで運転していたのですが、免許返納を理解してもらうのには時間がかかりました。
またクルマを勧める際にも「高齢者にはこのクルマがいいんだって」なんて直球でアドバイスしてしまうと、頑なな拒否反応を示しますよね。

私の場合は相談者さんと同様に、何度も軽い接触を起こしたときに「そろそろ危ないよ」と伝えたのですが、これを懐柔するには色々な方法があります。
そこでひとつ提案してみたいのは、「おトクな話があるよ!」と話を進めること。

サポカー補助金」というものをご存じでしょうか?
これは2020年3月に始まった新しい制度で、65才以上のドライバーが新しくクルマを購入する際に補助金が受けられるんです。

サポカー補助金とは?いくら補助がもらえる?

サポカー補助金

ただし対象は一般的に「サポカー(正式名称:セーフティ・サポートカー)」もしくは「サポカーS」と呼ばれる、事故のリスクを低減できる予防安全機能を備えたクルマに限られ、ここがポイントとなります。

この予防安全機能とは、具体的には「対歩行者の衝突被害軽減ブレーキ」と「ペダル踏み間違い急発進抑制装置」の2つを指します。

そして両方の装備が搭載された乗用車を購入した場合は10万円軽自動車7万円)、「対歩行者の衝突被害軽減ブレーキ」のみ搭載の場合には最大6万円が補助されます。

運転ミスを防ぐサポカー対象車が選ぶのがおすすめ

警察庁の資料によると、75才以上のドライバーによる死亡事故でもっとも多いのが、車両単独による事故となっており、その内訳では75歳未満のドライバーに比べ「ブレーキとアクセルの踏み間違い」が目立って多い(2018年調査)※1
「サポカー補助金」は、まさに相談者さんのお父さまのような高齢者の運転ミスを防ぐ狙いがあるんです。

クルマは大きな買い物なので、パッと聞いただけでは補助金の金額自体がそれほどお得には感じないかもしれません。ですが、年金や貯金をベースに生活しておられる高齢者も多い中で考えると、これは立派な動機付けになると思います。
そしてこれが結果的に、ご両親の安全性へとつながるのであれば、値段以上の大きなメリットになりますよね。少なくとも高齢ドライバーのクルマ選びとしては、「サポカー対象車種」はマスト要件なのではないでしょうか。

次回は、「サポカー対象車種」の中から、具体的にどんなクルマがいいのか、クルマ選びのポイントをお話したいと思います。

※1 出典:警視庁「高齢運転者による死亡事故に係る分析」(2018年)
参考:経済産業省「サポカー(安全運転サポート車)」

  • 執筆者プロフィール

    モータージャーナリスト 山田 弘樹

    山田 弘樹(やまだ こうき)

    モータージャーナリスト
    日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、A.J.A.J.(日本自動車ジャーナリスト協会)会員
    自動車雑誌「Tipo」の副編集長を経験。数々のレースにも参戦。2018年「スーパー耐久富士スーパーテック24時間」ではドライバーとして2位獲得。執筆活動、レースレポート、ドライビングスクール等の講師、メーカー主催イベントの講演など行う。
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