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更新:(公開:2016年7月1日)

災害時、ペットの避難はどうする?避難方法と事前準備まとめ

執筆者

加藤 梨里
ファイナンシャルプランナー、CFP(R)認定者、金融知力インストラクター、健康経営エキスパートアドバイザー >プロフィールを見る

災害時、ペットの避難はどうする?避難方法と事前準備まとめ

ペットを飼っているときに、地震や津波などの災害に見舞われたら、どうすればいいのでしょうか?

ペットの災害対策や避難など、飼い主さんが知っておきたい情報を紹介します。

ペットとの被災時には在宅避難か同行避難を検討

環境省が、災害の発生時のペットへの対応についてまとめた「人とペットの災害対策ガイドライン」※1によると、まずは飼い主が安全を確保したうえで、避難方法を検討することを基本としています。

避難には、おもに自宅で過ごす在宅避難、またはペットと共に避難所などに避難する同行避難という方法があります。

地域によって推奨される避難方法が異なる場合があるため、平時からお住まいの自治体の防災計画・避難のあり方を確認しておくことが大切です。

在宅避難

自宅の安全性が確認され、自宅で居住できると判断した場合に、自宅で避難生活を行うことを「在宅避難」といいます。

災害時に被災者が集中し、指定避難所への収容が困難になる可能性がある大都市部などでは、在宅避難を勧めている自治体もあるようです。

同行避難

飼い主がペットを同行して、指定避難所などまで避難するのが「同行避難」です。

自宅を離れて避難する場合には、ペットと一緒に避難する「同行避難」が基本とされています。

同行避難はペットと共に避難所などまで移動することを指し、必ずしも避難所で飼い主がペットと同室で飼養管理するわけではありません。

自宅から避難するときに備えて事前の準備を

万が一、地震や津波などの災害に見舞われて、ペットと共に避難をするときには、慌てずにスムーズに移動したいものです。

いざというときに備えて、日頃から災害時の受け入れ場所や避難経路を確認しておきましょう。

環境省が勧める防災対策の一部をあげてみましょう。

ペットの受け入れ場所を確認

住んでいる地域で指定されている避難場所で、ペットの同行避難が可能かどうかを把握しておきます。

同行避難した犬や猫などペットには飼育場所が定められ、人間とは居住スペースが区分されている避難所もあります。

屋内まで連れて行けるか、屋外につないで飼育するかといったルールが異なることもあります。人の避難所とは別に動物避難所が設置される地域もあるようです。

避難所でのペットの飼育場所や飼育方法については、自治体のホームページ、防災無線、SNSなどの情報を確認しておくといいでしょう。

ペットの避難経路を確認

避難する際に安全を確保しながら速やかに避難所まで移動できるように、避難所までの経路や所要時間、危険な場所がないかを確認しておきます。

また、災害によって通行できないときに備えて、迂回路も合わせて確認しておくと安心です。日常のお散歩中に意識しておいてもいいでしょう。

地域によっては定期的にペット同行避難訓練が行われることもあります。避難経路や避難所の場所を確認できるほか、慣れない場所でのペットの反応や行動を把握しておくこともできるかもしれません。

ペットとの避難生活の過ごし方

災害時には、飼い主とペットが安全に避難し、安心して過ごすことが大切です。

しかし、慣れない避難生活ではどのようなことに気を付ければいいのでしょうか?

避難生活ではペットの健康管理が大切

非常時には、衛生状態や栄養状態が悪くなる、ストレスがかかるといった理由から、ペットも体調を崩しやすくなることがあります。

多くの人や動物が集まる環境で、感染症にかかりやすくなるリスクも考えられます。平時以上に、健康状態に留意が必要です。

日頃から、ノミヤダニなど寄生虫の駆除や予防をしたり、感染症の予防のためにワクチンを接種しておくことも大切です。

ワクチン接種や寄生虫の駆除が、避難所での動物の受け入れ条件とされているところもあるようです。

避難生活でもしも体調を崩してしまった際には、動物病院を受診することもあるでしょう。

ペット保険に加入している場合には、受診に備えて加入者証などを携行しておくと安心です。かかりつけの動物病院や契約先の保険会社の連絡先を控えて、避難用品に入れておくこともできます。

地域によっては、被災時にケガをしてしまった、病気にかかってしまった、持病があるといったペットのために、避難所とは別に動物救護所が設置されるところもあります。

緊急時やかかりつけ医を受診できないときなどに利用できそうです。

避難所でのトラブルへの備えも

避難所や応急仮設住宅などでは、大勢の人や動物が共同生活を送ることになります。

ペットによるトラブルが生じないよう、配慮や安全の確保も大切です。

環境省や各自治体は、避難生活中のペットのお世話やフードの確保などは飼い主の責任の下で行うよう勧めています。排泄物やにおいなど衛生面の対策も重要です。

また、集団生活では動物のアレルギーを持つ人や動物が苦手な人の近くで過ごすこともありますし、人間も動物も慣れない環境下でストレスを感じやすくなる恐れもあります。

マナーを守り、周囲に配慮して生活できるように、日頃からのしつけも大切です。むやみにほえない、キャリーバッグやケージに慣らしておくなど、対策を考えておくと良いようです。

万が一ペットによるトラブルで人に損害を与えたときには、個人賠償責任保険やペット保険の賠償特約などで備えることもできます。

ペットとの避難に備える準備リスト

環境省では、ペットの飼い主さん向けに災害時の事前準備に関するパンフレットを公表しています。

具体的な手引きをお住まいの地域から出している場合もありますので、合わせて確認しておきましょう。

ペット用の避難用品・備蓄品(環境省ガイドライン)

優先順位1:動物の健康や命に係わるもの
  • 療法食、薬
  • ペットフード、水(少なくとも5日分[できれば7日分以上])
  • キャリーバッグやケージ(猫や小動物には避難時に欠かせないアイテム)
  • 予備の首輪、リード(伸びないもの)
  • ペットシーツ
  • 排泄物の処理用具
  • トイレ用品(猫の場合は使い慣れた猫砂、または使用済猫砂の一部)
  • 食器
優先順位2:情報
  • 飼い主の連絡先と、ペットに関した飼い主以外の緊急連絡先・預け先などの情報
  • ペットの写真(印刷物とともに携帯電話などに画像を保存することも有効)
  • ワクチン接種状況、既往症、投薬中の薬情報、検査結果、健康状態、 かかりつけの動物病院などの情報
優先順位3:ペット用品
  • タオル、ブラシ
  • ウェットタオルや清浄綿  (目や耳の掃除など多用途に利用可能)
  • ビニール袋  (排泄物の処理など多用途に利用可能)
  • お気に入りのおもちゃなど匂いがついた用品
  • 洗濯ネットなど  (猫の場合は屋外診療・保護の際に有用)
  • ガムテープやマジック  (ケージの補修、段ボールを用いたハウス作り、 動物情報の掲示など多用途に使用可能)

引用:環境省「災害、 あなたとペットは 大丈夫?」より

災害に備えて事前の準備を

災害時には、飼い主さん本人だけでなく、大切な愛犬、愛猫の安全確保や避難も重大な課題になります。

環境省では、いざというときに備えて、普段からペットの基本的なしつけや健康管理をし、ペットを様々な環境に慣らしておくことが、災害時の備えの基本としています。

もしもの事態に備えて、日頃から準備しておきたいですね。

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※1 出典:環境省「人とペットの災害対策ガイドライン」

出典:環境省「ペットの災害対策」

出典:環境省「ペット同行避難の受入れ」

出典:環境省「ペットも守ろう!防災対策」

出典:環境省「災害、あなたとペットは大丈夫?」

  • 執筆者プロフィール

    ファイナンシャルプランナー 加藤 梨里

    加藤 梨里(かとう りり)

    マネーステップオフィス株式会社代表取締役
    CFP(R)認定者、金融知力インストラクター、健康経営エキスパートアドバイザー
    マネーに関する相談、セミナー講師や雑誌取材、執筆を中心に活動。保険、ライフプラン、節約、資産運用などを専門としている。2014年度、日本FP協会でくらしとお金の相談窓口であるFP広報センターにて相談員を務める。
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