ペット保険に申し込むときには、生年月日を記入するなど年齢の情報が必要です。
生年月日は血統書やワクチン接種証明書などでわかりますが、里親になったり拾ったりといった出会いから犬や猫のオーナーになった場合にはそれらがなく、わが子の年齢がわからないことがあるのではないでしょうか。
年齢がわからないけれどペット保険に加入したいときにはどうすればよいのでしょうか?
正確な年齢が不明でもペット保険には入れる
ペット保険の保険料は、犬やネコなど動物の種類や年齢によって決まっています。ですから、ペット保険に加入する際には年齢を申告することになっています。
ただし、基本的にはペット保険に入るために年齢や生年月日を証明する書類の提出を求められるわけではありません。申込書には原則として生年月日を記入しますが、飼い主さんの自己申告で記入すればかまいません。
とはいえ、ペット保険の保険料に関わることですので、現実とかけ離れた生年月日を記入するわけにはいきません。そこで、ペット保険会社では「推定年齢」を確認することを奨めています。
動物病院でペットの推定年齢を確認できる
動物病院では、わが子の推定年齢を教えてもらうことができます。
人間が老化すると白髪が増えたりシワができたりするのと同じように、動物の身体にも加齢のサインが現れます。獣医師さんはたとえば歯のすり減り方や汚れ具合、歯ぐきの状態、歯の病気の有無のほか、毛のツヤ、顔つき、体つきなど、動物の年齢の特徴が顕著に現れるポイントをチェックして、推定年齢を導き出します。
ペット保険に加入したいけれども年齢がわからないときには、獣医師さんに相談してみましょう。
申込書に記入する誕生日の書き方は?
動物病院ではこのように、わが子の身体の状態をもとに推定年齢を算出しますが、教えてもらう推定年齢は「年」までで、「月日」まではわからないことがあります。しかしペット保険の申込書には「月日」まで記入することになっています。
動物病院で出してもらった推定年齢だけではわが子のお誕生日の日付までわからないときには、たとえば推定の生年月までわかればその月の1日付や、自宅に迎え入れた日などを生年月日として記入できるペット保険会社が多いようです。推定年齢に近い時期ならば、わが子との記念日を記入できる保険会社もあります。
ペット保険に入るときには正しい年齢告知が重要
ペット保険に入るときのわが子の年齢は自己申告や推定年齢で記入しますので、必ずしも厳密に正確な生年月日ではないことがあるでしょう。しかし年齢は大切な告知事項です。実際と大幅に異なるような年齢を申告して申込むことはできません。契約時に申告された年齢と実際の年齢が合致しているかを、ペット保険会社が動物病院に確認するケースもあります。
もし、まったく違う年齢を申告して申込むと、いざわが子が入院や手術をしてペット保険を使おうとしたときに保険が支払われない可能性があります。
ペット保険は動物の年齢が若い方が保険料が低い傾向がありますが、年齢を偽ったり、根拠のない年齢を申告するのは厳禁です。
ペットの年齢は保険の更新・継続でも大切
ペットの年齢は、ペット保険の更新や継続にも関わります。
ペット保険の保険期間は1年間で、補償を継続したいときには更新・自動継続するしくみになっているものが一般的です。一部には、一度契約すると終身にわたって更新・自動継続できるタイプがありますが、更新や継続ができるのは「18歳まで」「20歳まで」などと年齢に上限を設けている保険会社もあります。
もし、こうした上限があるペット保険に契約したとき、申込時に実年齢より高い年齢を申告してしまったら、本来補償を受けられるはずだった年齢まで続けられないことになりかねません。将来のわが子の健康管理のためにも、契約する時点で正しい年齢を確認しておくと安心ですね。
誕生日を知るとわが子との生活がもっと楽しくなる
わが子の年齢がわからなくても、推定年齢を動物病院で調べてもらえばペット保険に加入できます。推定年齢を教えてもらうのをきっかけに、かかりつけの動物病院を決めておけば、もしわが子が病気やケガをしたときにも連れていきやすいでしょう。年齢に合わせた体調管理や生活習慣についても相談できるかもしれません。
正しい年齢を知っておくことは、お家での日頃の健康管理にも役立ちます。たとえば犬やネコのフードは年齢に応じた種類があります。年齢に合ったものを選んであげることで、わが子に必要な栄養を摂らせてあげられますし、元気に長生きしてもらう効果を期待できそうです。
また、誕生日がわかれば、あるいは決めておけば、毎年お祝いをしてあげることもできます。家族の一員としてわが子のお誕生日をお祝いする楽しみが増えますし、家族としてのきずなが深まるかもしれません。
わが子の年齢や生年月日を早めに知って、ワンちゃんネコちゃんとの生活をより楽しく充実したものにできたらうれしいですね。
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執筆者プロフィール
伊藤 魅和(いとう みわ)
FP office ITO代表
CFP(R)認定者、住宅ローンアドバイザー、相続アドバイザー、2級DCプランナー
資産運用を中心に住宅ローン・家計の見直しなどの講師・相談・執筆を行う。日本FP協会東京支部幹事、2016年くらしとお金の相談室相談員、2017年FP広報センタースタッフ、日本証券業協会金融・証券インストラクター、金銭基礎教育プログラムMoney Connection 認定講師、WAFP関東会員。
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監修者プロフィール
加藤 梨里(かとう りり)
マネーステップオフィス株式会社代表取締役
CFP(R)認定者、金融知力インストラクター、健康経営エキスパートアドバイザー
マネーに関する相談、セミナー講師や雑誌取材、執筆を中心に活動。保険、ライフプラン、節約、資産運用などを専門としている。2014年度、日本FP協会でくらしとお金の相談窓口であるFP広報センターにて相談員を務める。
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