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更新:(公開:2019年11月19日)

猫に多い腎不全(慢性腎臓病)に備える、ペット保険の活用法をFPが解説

監修者

加藤 梨里
ファイナンシャルプランナー、CFP(R)認定者、金融知力インストラクター、健康経営エキスパートアドバイザー  >プロフィールを見る

猫の腎不全(慢性腎臓病)に備える、ペット保険の活用法をFPがくわしく解説

ネコちゃんが高齢になるにつれて、心配になってくるのが腎臓病ではないでしょうか。加齢により、人間と同様に猫にもさまざまな病気のリスクが高まるなか腎臓病は特に注意してあげたい病気です。

そこで、ネコちゃんの腎臓病のかかりやすさや治療費、ペット保険を活用してできる予防や早期発見についてご紹介します。  

猫の腎臓病のかかりやすさと治療費用の平均

猫がかかりやすい病気である腎臓病。ペット保険に加入している猫のなかでも保険金請求が最も多い病気のひとつです。アニコム損保のデータ※1によると、高齢になるにつれてリスクが高くなる傾向がみられます。

腎不全のかかりやすさと1回あたりの診療費(猫全体)
腎不全のかかりやすさと1回あたりの診療費(猫全体)

出典:アニコム損保 みんなのどうぶつ病気大百科

腎臓病には腎臓の機能が数時間から数日の間に急激に低下する「急性」と、数ヶ月単位でゆっくり進行する「慢性」の2種類があります。腎臓病が進行すると最悪の場合には命の危険にかかわることもありますが、慢性腎臓病はゆっくり進行するため症状に気が付きにくく、診断されたときには重症になってしまっているケースが少なくないようです。

猫の腎臓病治療にはいくらかかる?

万が一、慢性腎臓病にかかると完全に治癒するのは難しく、進行を遅らせる治療が中心になるようです。ですから、大きな手術をしたり長期間の入院をしたりするよりは、通院中心で治療をすることが多いようです。進行度が初期であれば食事療法や水分補給を、症状に応じて輸液や薬物療法なども行われます。

治療にかかる費用はネコちゃんの症状により個体差があるようです。アニコム損保※1の腎不全全体の統計データをみると、治療のために要した通院回数は年間平均3回。かかった費用は通院1回あたり平均で約5千円だそうです。1年間の診療費でみると、平均で30万円近くになるというデータもあります※2

慢性腎臓病に備えるペット保険の3つのポイント

このようなネコちゃんの慢性腎臓病でかかる治療費に備える方法のひとつとして、ペット保険を活用できます。

一般的に、慢性腎臓病の治療は症状を抑えることや、進行を遅らせることがメインになるようです。治療が長期にわたると治療費の負担が重くなる恐れがありますから、ペット保険で定期的・継続的な通院に対応できると安心ではないでしょうか。通院で受け取れる日数の上限や、年間に給付を受けられる回数や金額の限度など、おもに次の3つに注目してみましょう。

1.通院で受け取れる日額の上限

通院をしたときに保険金を受け取れるタイプのペット保険では、1回の通院で受け取れる日額の上限をチェックしてみましょう。商品やプランにより異なりますが、おおむね1万円前後を上限とするのものが多いようです。

一方で、1回あたりの上限額を設けていないペット保険もあります。

2.年間に受け取れる限度額・回数

1回の通院での保険金額の上限とは別に、1年間で受け取る保険金額の総額や通院の回数に上限を設けているペット保険もあります。通院回数の上限は年間20~30日程度とされているものが多いです。

一方で、年間の通院回数には制限を設けずに、年間50万円までなど金額の上限を設定しているペット保険もあります。年間に受け取る保険金額は、通院だけでなく入院や手術と合わせてカウントするペット保険が多く、保険会社やプランによっては上限額を100万円以上にできるものもあります。

ほとんどのペット保険は1年更新のため、これら通院の通算回数や金額は更新時にリセットされるものが多いです(ただし、手術の回数は場合によって前年分から通算するケースもあります)。

3.更新時の条件

ペット保険は、原則として一度契約するとわが子が生きている限り更新して続けることができます。契約中に慢性腎臓病にかかって動物病院で治療を受け、保険金を受け取っても、基本的には次年度も引き続き継続できることが多いようです。

ただし、一部の保険には更新時に審査があります。契約中の保険金を利用した回数が多いときや、そのときの病状などによっては更新ができない、あるいは保険料が割り増しされるなど更新後の契約に条件が付くことがあります。

条件が付くときには、「部位不担保」といって特定の部位については補償の対象外にする、「特定疾病不担保」といって特定の病気は対象外にする、または保険料が通常よりも割増されます。

腎臓病の持病があるとペット保険に入れる?

もし、これまでに腎臓病にかかったことがあると、ペット保険に新規で加入することはできるのでしょうか?

ペット保険は原則として健康な猫や犬が加入できるもので、申込時には告知をして、病歴の有無や持病がある場合には治療の状況を保険会社に伝えます。保険会社の審査の結果、加入できることもありますが、健康状態などによっては加入ができないことがあります。慢性腎臓病にかかっている場合やその疑いがある場合には入れないこととしている保険会社がほとんどのようです。

ペット保険で活用できる、慢性腎臓病の予防・早期発見につながるサービス

ペット保険を、わが子の腎臓病予防や早期発見に活用できることもあります。異変や症状について相談したり、病気のリスクをチェックしたりできるサービスがついているペット保険があるのです。

24時間獣医師に電話できる健康相談サービス

一部のペット保険では、契約しているワンちゃんやネコちゃんの健康相談をできるサービスがついています。

なんだか食欲がない、おしっこの色がいつもと違う気がするなど、いつもと様子が違うけれど、病院に行った方がよいかどうか判断に迷うときや、調子が悪いときにどのようにご飯をあげればよいかわからないなど、わが子の健康に関わる幅広い相談に対応してもらえます。24時間365日、無料で利用できるものもあります。

24時間獣医師に電話できるサービスがあるペット保険

腸内フローラから腎臓のチェックをするサービス

なかには、ワンちゃんやネコちゃんの腸内細菌(腸内フローラ)の状態から、病気のリスクを判定するサービスを提供している保険会社もあります。わが子のうんちを採取して測定キットに入れて提出すると、腸内細菌の数やバランスから、病気のなりやすさを過去の保険金請求データをもとに推定してくれるものです。

このサービスは健康状態全般をチェックするものですが、ネコちゃんについては腎臓に特化したチェックもしてもらえます。
腸内フローラの構成比と腎臓病の関連性が研究されており、統計的にみてリスクが高いと判定されると、より詳細な健康診断をおすすめしてもらうこともできるようです。

腸内フローラ測定サービスがあるペット保険

ペット保険で腎臓病の不安や負担を軽減

腎臓病は、重症化するまではっきりした症状が出にくいことがあるようです。ネコちゃんは自分で体調が悪いことを言葉で伝えられませんし、飼い主さんが小さな異変に早めに気づいてあげたいものですね。ペット保険で、予防のコツや早期発見のきっかけを得たり、もしもの病気の時に負担を軽減できるといいですね。

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※1 出典:アニコム損保「みんなのどうぶつ大百科」腎不全
※2 出典:アニコム損保「知っておきたい猫の保険のこと」
参考:厚生労働省「eヘルスネット 慢性腎臓病」

  • 監修者プロフィール

    ファイナンシャルプランナー 加藤 梨里

    加藤 梨里(かとう りり)

    マネーステップオフィス株式会社代表取締役
    CFP(R)認定者、金融知力インストラクター、健康経営エキスパートアドバイザー
    マネーに関する相談、セミナー講師や雑誌取材、執筆を中心に活動。保険、ライフプラン、節約、資産運用などを専門としている。2014年度、日本FP協会でくらしとお金の相談窓口であるFP広報センターにて相談員を務める。
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