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【専門家が解説】ライフィ保険ニュース解説 【専門家が解説】ライフィ保険ニュース解説

justInCase「わりかん保険」で初の保険料が発生 2020年1月に発売以来

執筆者

加藤 梨里
ファイナンシャルプランナー、CFP(R)認定者、金融知力インストラクター、健康経営エキスパートアドバイザー >プロフィールを見る

justInCase「わりかん保険」で初の保険料が発生 2020年1月に発売以来|ライフィ保険ニュース解説

ベンチャー企業の株式会社justInCaseは、契約者の年齢別グループで保険料を割り勘して負担する日本初のがん保険で、2020年7月に初めて保険料が発生したと発表しました。

同社が販売する「わりかん保険」は、保険金請求が発生するまで契約者の保険料負担がゼロになる後払いのがん保険。2020年1月に発売されて以来、保険料ゼロが続いていました。

国内ではまだ少ない割り勘型の保険のしくみについて解説します。

ニュースのポイント

  • 契約者で保険料を割り勘する「わりかん保険」で初めて保険料が発生
  • 「わりかん保険」は、保険金請求がなければ保険料が0円というしくみのがん保険
  • 保険料の発生で契約者からは保険金請求者へ応援の声も

「わりかん保険」で初の保険料発生

2020年7月、株式会社justInCaseの販売する「わりかん保険」で、初めて契約者への保険料請求が発生しました。
この保険は、保険金請求の有無と契約者数によって保険料が決定します。月ごとの保険金請求額を年齢別グループの契約者数で割り、そこに管理費を上乗せした金額が各契約者に請求される後払いのしくみです。

一般的な生命保険の保険料は保険金請求者の有無にかかわらず、性別や年齢などに応じた保険料を定期的に先払いするため、業界の常識を覆す革新的な保険に注目が集まっていました。

2020年1月の発売開始から保険料が0円の状況が続いていましたが、2020年7月に契約者のうち2名でがん、死亡があり保険金を給付したため、加入者は初めて保険料を負担しました。
なお、8月は保険金請求がなかったため、2020年9月の保険料は再び0円となっています。

「わりかん保険」は、がんになった人の数で保険料が決まるしくみのがん保険

同社の「わりかん保険」は定期タイプのがん保険で、がん、または上皮内がんと診断されると一時金80万円、死亡時には年齢・性別に応じて設定された額の保険金を受け取れます。

保険料は毎月、がんになる人、死亡する人の数などに応じて決まり、契約者宛てに毎月送られるメールで通知されます。
保険金請求のない月の保険料は0円、請求者が多かった月も年齢ごとに設定されている上限額(最高で3,190円/月、55歳~74歳までの場合)までの負担で、上限額以上のコストは会社が負担するしくみです。

保険料発生に契約者からは応援の声も

今回、初めて契約者の中でがんにかかった人が発生したことで、契約者は保険料を負担することになりましたが、同社にはがんにかかった契約者に向けた複数の応援メッセージが寄せられているといいます。これら、契約者のメッセージや契約者数、毎月の保険料については随時公式サイトで公表しており、情報開示にも力を入れているようです。

これまでの保険にはないその様子は、同社が「わりかん保険」のテーマとして掲げる「助け合いの見える化」の実現を期待できそうです。

用語解説

割り勘型保険とは?

同じリスクに関心を持つ契約者がグループになり保険料を割り勘で出し合い、死亡時などに受け取る保険金をまかなうしくみの保険。
年齢、性別等に応じた保険料を定期的に払い込む一般的な生命保険と異なり、契約者への保険金支払いが発生した後に保険料を払うのが特徴です。

コンピュータ同士がデータ交信を行うという意味のIT用語「 P2P(ピアツーピア、peer-to-peer)」から、「P2P保険」とも呼ばれます。
保険(Insurance)とテクノロジー(Technology)によるInsurTech分野での成長が期待されており、中国、アメリカ、ドイツ、イギリス、オーストラリアなどでも販売されています。
参考:justInCase「わりかん保険」

この保険ニュースの解説者

加藤 梨里(かとう りり)

加藤 梨里(かとう りり) マネーステップオフィス株式会社代表取締役
CFP(R)認定者、金融知力インストラクター、健康経営エキスパートアドバイザー

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