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更新:(公開:2019年8月29日)

手術・入院のみに特化したペット保険とは?フルカバー型と比較してFPが解説

監修者

加藤 梨里
ファイナンシャルプランナー、CFP(R)認定者、金融知力インストラクター、健康経営エキスパートアドバイザー  >プロフィールを見る

手術・入院のみに特化したペット保険とは?フルカバー型と比較してFPが解説
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ケガや病気でかかった医療費を補償するペット保険は、わが子の健康を維持してあげるうえで安心につながるツールのひとつですよね。でも、保険料の負担が気になる…。

そんなときに検討できるのが、補償の対象を入院・手術に絞ったペット保険です。通院も含めて補償するペット保険に比べて、保険料が抑えられていることがあります。

そこで、入院・手術に特化したペット保険について知っておきましょう。

ペット保険のタイプは大きく2つ

ペット保険には、大きく分けて2種類あります。ひとつは入院・手術・通院のすべてを補償するフルカバーのタイプと、通院を除く入院・手術のみを補償するタイプです。

1.フルカバータイプ

通院・入院・手術のいずれであっても、動物病院でかかった医療費を補償します。フルカバーのタイプのなかでも、上述のように補償される保険金額が実際にかかった医療費の50%まで、70%までなどと、さらに複数のプランを揃えている保険会社もあります。

一般的には、入院・手術に特化したタイプに比べて、ほかの条件が同じなら保険料が割高になります。

2.手術・入院に特化したタイプ

動物病院でかかった医療費のうち、通院補償がなく、入院や手術のみ保険金がおります。

多くのワンちゃんネコちゃんは、病気やケガをしたときにはまず入院や手術の前に診察を受けること、また通院だけで治療がすむケースも多いため、手術・入院に比べ、通院の保険金請求が多い傾向にあります。
そのため、通院補償がない分、保険料は割安な傾向があります。

手術・入院に特化したペット保険とは?

手術・入院に特化したタイプのペット保険のなかでも、保険会社によって補償対象に違いがあります。手術への補償は基本的に含まれていますが、入院を対象とするかどうかが異なるのです。

手術に加えて入院も補償するタイプと、入院については手術を伴うもののみ補償するタイプがあります。

手術・入院がカバーされるタイプ

動物病院で手術、または入院をしたときに保険がおりるペット保険です。

手術+手術をともなう入院がカバーされるタイプ

動物病院で手術をしたとき、また手術のために入院をしたときに保険がおりるペット保険です。
入院をしても手術を受けなければ、保険はおりません。

フルカバーに比べて手術の補償額が手厚い

手術、入院に特化したペット保険は、通院まで補償するフルカバータイプのペット保険に比べて、ほかの条件が同じなら保険料が割安な傾向があります。

一方で、手術をしたときに受け取る保険金の上限は、フルカバータイプよりも手厚いことがあります。

同じ条件で契約したとき、フルカバータイプでは手術をしたときの補償額が最大10~20万円前後とされているペット保険が多いのに対して、手術・入院特化のタイプでは、手術をしたときに最大50万円前後まで保険からおりるものがあります。

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ペットの手術費用はどれくらい?

では、実際にわが子が病気やケガで手術をしたときには、どれくらいの医療費がかかるのでしょうか?

アイペット損害保険※1のまとめによると、2018年に手術・入院に特化したペット保険に契約しているワンちゃんやネコちゃんが手術を受けて受け取った保険金は、平均で150,200円だったそうです。

また、ワンちゃん、ネコちゃんそれぞれでは、以下の病気やケガで保険金を受け取った例が多かったようです。

犬の手術ランキング

ワンちゃんでは皮膚の腫瘍を取る手術を受ける事例が最も多いようです。ほかに、歯周病の治療のために歯石を除去したり抜歯をしたりする事例、膝蓋骨が脱臼したものを手術で戻す事例、骨折した骨をつなげる例、誤飲した異物を取り除く手術が多いようです。

ケースにより異なるものの、骨折や脱臼では数十万円の診療費がかかることもあるようです。

保険金請求が多い傷病のランキング 犬(手術)
順位/
傷病名
診療例参考診療費
1位:
腫瘍
皮膚腫瘍を手術で取った例90,400円
2位:
歯周病
全身麻酔をして歯石除去と抜歯をした例97,300円
3位:
骨折
手術で折れた骨をつなげた例308,700円
4位:
異物誤飲
全身麻酔をして異物を内視鏡で取り出した例77,760円
5位:
膝蓋骨脱臼
ずれた膝蓋骨を手術で戻した例254,000円

※出典:アイペット損害保険「保険金請求が多い傷病のランキング」

※2018年1月~12月のアイペットの保険金請求データを元にしたサンプル調査により算出(サンプル数:37,115件)

※上記の診療費等のデータは一例であり、一般的な平均・水準を示すものではありません

猫の手術ランキング

ネコちゃんでは誤飲した異物を取り除く手術が多いようです。ほかに、皮膚の腫瘍を取る手術を受ける事例、歯周病の治療のために歯石を除去したり抜歯をしたりする事例、歯周病の治療のために歯石を除去したり抜歯をしたりする事例、尿石症になって膀胱内の結石を手術で取り出す事例などが多いようです。

ネコちゃんの場合、腎臓が弱く尿石症(尿路結石)にかかるケースが少なくありません。診療費も10万円以上になることが珍しくないようです。

保険金請求が多い傷病のランキング 猫(手術)
順位/
傷病名
診療例参考診療費
1位:
異物誤飲
異物を開腹手術で取り出した例220,800円
2位:
腫瘍
皮膚腫瘍を手術で取った例90,400円
3位:
歯周病
全身麻酔をして歯石除去と抜歯をした例97,300円
4位:
尿石症
膀胱の結石を手術で取り出した例127,800円
5位:
骨折
手術で折れた骨をつなげた例308,700円

※出典:アイペット損害保険「保険金請求が多い傷病のランキング」

※2018年1月~12月のアイペットの保険金請求データを元にしたサンプル調査により算出(サンプル数:37,115件)

※上記の診療費等のデータは一例であり、一般的な平均・水準を示すものではありません

手術・入院特化タイプのメリット・デメリット

こうしたワンちゃんやネコちゃんの病気やケガに備えるうえで、手術・入院に特化したペット保険にはどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

メリット

一般的に、手術・入院に特化したペット保険は、通院も含めてフルカバーするタイプのものに比べて保険料が割安です。
また、手術を受けたときにおりる保険金額の上限がフルカバータイプよりも高いものが多いため、手術費用が高額になったときに飼い主さんの負担を軽減しやすいでしょう。

デメリット

一方で、通院補償がないので、通院治療がメインになる病気やケガをしたときには、治療費の負担が増える恐れがあります。
また、保険会社によっては、支払う保険金の最低額が設定されており、少額な医療費では保険が使えないことがあります。

あるいは、動物病院で現金支払いをしなくても、医療費を保険会社から直接支払うことで精算が完了する「窓口精算」のサービスがついていないものもあるようです。

保険料を抑えてわが子の手術の補償を手厚くカバー

このように、手術・入院に特化したペット保険はわが子がおもに手術をしたときには手厚い補償を受けることができます。
ちょっとした不調で動物病院に通院するときには対応できないものの、大きな病気やケガで手術費用が高額になったときには安心でしょう。

わが子の病気やケガのときに、どんなケースでペット保険を使いたいか? 飼い主さんのニーズに合わせて検討したいものですね。

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※1 出典:アイペット損害保険「保険金請求が多い傷病のランキング」(2018年1月~12月)

  • 監修者プロフィール

    ファイナンシャルプランナー 加藤 梨里

    加藤 梨里(かとう りり)

    マネーステップオフィス株式会社代表取締役
    CFP(R)認定者、金融知力インストラクター、健康経営エキスパートアドバイザー
    マネーに関する相談、セミナー講師や雑誌取材、執筆を中心に活動。保険、ライフプラン、節約、資産運用などを専門としている。2014年度、日本FP協会でくらしとお金の相談窓口であるFP広報センターにて相談員を務める。
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