保険証券を紛失または破損、焼失等された場合であっても、契約が無効になるわけではなく、保険の保障は継続します。
ですが、保険証券が手元にないままでいると、入院や火災に見舞われていざ保険金請求を行おうとした際に自分がどこの保険会社のどんな保険に入っていたかわからず、手続きが行えない可能性もあります。
紛失等された場合にはすみやかに保険会社に連絡して、保険証券の再発行手続きを進めましょう。
記事の目次
保険証券の再発行の手続き
保険証券は、保険の加入内容が書かれた重要な書類です。とはいえ、契約後にまとめてしまい込んでだまま、どこに置いたか忘れてしまった、他の書類と一緒に誤って捨ててしまったなど、保険証券を失ってしまうことはあるかと思います。
そういった場合には、できるだけすみやかに保険会社に連絡して、保険証券の再発行手続きを行いましょう。そうすれば保険金請求をする際の手続きがスムーズになります
なお、保険証券の再発行手続きに手数料などはかかりません。ご安心ください。
まずは保険会社へ連絡
保険証券を再発行するには、契約している保険会社に連絡します。コールセンター・カスタマーセンターに、契約者本人が連絡しましょう。その際、証券番号がわかると手続きがスムーズです。
保険証券を失くしてしまった場合でも、保険会社から年に1回送られてくる「ご契約内容のお知らせ」という書類があれば、そこに証券番号が記載されています。
再発行を依頼する書類を作成
再発行の申し込みをすると、再発行のための請求書類が届きます。必要事項を記入し、本人確認書類を同封して返送します。
ここで必要になる本人確認書類は、保険会社によって異なります。契約者の実印・印鑑登録証明書が必要なところもあれば、運転免許証やパスポートのコピーで対応してもらえるところもあります。
詳細は、契約中の保険会社へご確認ください。
証券が到着
手続き書類を送付すると、保険会社が確認後、新しい保険証券が届きます。再発行までにはおよそ1、2週間程度かかるところが多いようです。
また、新しい保険証券が再発行されると、その時点で古い保険証券は無効になります。もしも後から古い保険証券を見つけた場合、古い方はシュレッダーにかけるなどして破棄するようにしましょう。
こののように、再発行には時間と手間がかかりますので、保険証券は大事に保管・管理をするようにしてください。
保険証券の再発行手続き
1.準備 | 保険証券の再発行に必要となる「証券番号」を確認する |
---|---|
2.保険会社窓口に連絡 | 契約者ご本人から保険会社の問合せ窓口に連絡。 保険証券の再発行を希望する旨を伝える。 |
3.必要書類の記入 | 保険証券再発行のための必要書類を記入。 その他保険会社から指示があれば本人確認書類などを準備する。 |
4.必要書類の提出 | 必要書類を郵送などで保険会社に提出。 |
5.手続き完了 | 手続き後、1~2週間程度で新しい証券が到着。 大切に保管をする。 |
災害で保険証券を紛失した場合の手続き
地震・津波・台風といった自然災害に被災してしまい、自宅の倒壊や家財の散乱などが起き、保険証券を紛失や焼失し、さらには加入中の保険会社もわからなくなってしまった場合もあるでしょう。
お住まいの地域が災害救助法の適用された地域、または金融庁国民保護計画に基づく対応要請のあった地域であれば、生命保険協会または損害保険協会に問合せをすることでご自分がどこの保険会社の保険に入っていたか契約内容の照会が可能です。
保険の 種類 | 制度名 | 問合せ先 |
---|---|---|
生命保険 (医療保険 ・死亡保険 など) | 災害地域 生保契約 照会制度 | 生命保険協会「災害地域生保契約照会センター」 0120-001731 (受付時間:平日9:00~17:00) |
損害保険 (火災保険 ・地震保険 など) | 自然災害等 損保契約 照会制度 | 日本損害保険協会「自然災害等損保契約照会センター」 0120-501331 (受付時間:平日9:15~17:00) |
※少額短期保険は契約照会制度がありません。
※照会制度を利用できるのは、原則として、被災された方ご本人、またはその親族(配偶者・親・子・兄弟姉妹)です。
※照会受付ができるのは個人契約のみです。
契約照会を行い、保険契約の確認が取れると各保険会社から直接連絡が来ますので、そこで保険金請求の手続きを行いたい旨を伝えましょう。
契約有無の調査には2週間からそれ以上の時間がかかりますので、ご自身の安全が確保でき次第、早めに連絡をすると良いでしょう。
また、ご加入中の保険会社がわかる場合には直接お問合せされた方が手続きがスムーズに進みますので、保険会社の窓口へご連絡することをお勧めいたします。
保険証券の再発行の手続きは速やかに
保険証券は、保険に加入していることを証明する書類です。契約している保険の内容・保険金額・保険期間、名義人などが記載されています。保険契約一つ一つに付与される「証券番号」も記載されています。
この番号があると、住所変更や契約内容の変更、その他さまざまな手続きをするときにスムーズです。
契約が終了するまで、大切に保管しておきましょう。
-
執筆者プロフィール
ライフィ編集部
「お困りごと解決のためのお役立ち情報サイト」を目指し、生命保険・損害保険を中心に、健康や家計などさまざまな情報を掲載しています。メンバーは独自の視点でお客さまのお困りごとに日々耳を傾け、編集・発信しています。