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更新:(公開:2016年3月24日)

所得補償保険・就業不能保険と収入保障保険の違いとは?目的に合わせた保険の選び方

執筆者

加藤 梨里
ファイナンシャルプランナー、CFP(R)認定者、金融知力インストラクター、健康経営エキスパートアドバイザー >プロフィールを見る

所得補償保険(就業不能保険)と収入保障保険の違いとは?目的に合わせた保険の選び方

「所得補償保険」と「就業不能保険」、そして「収入保障保険」というと、どれも似たような名前の保険です。

初めて保険選びをする方には、どれがどんな保険なのかを理解するだけでも難しく感じてしまいそうな名称ではないでしょうか。しかし実はこれらは、いずれもしくみの異なる別の保険です。

そこで、所得補償保険や就業不能保険、収入保障保険のしくみと、どのような目的やニーズのある人に向いた保険なのかを解説します。

所得補償保険・就業不能保険とは?

まず、「所得補償保険」と「就業不能保険」は、病気やケガで働けなくなったとき、働いていたときには入ってきたお給料の代わりとして収入を得るための保険です。

働けなくなったときの収入減に備える保険

病気やケガをして仕事を休んだときには、短期間であれば有給休暇や会社の休業制度などを利用できることがありますが、働けない状態が長期間に渡ると、欠勤扱いとしてお給料が減額やカットされることがあります。

また、会社員や公務員には「傷病手当金」といって、健康保険から休業前のお給料のおよそ3分の2が給付される手当がありますが、やはり収入が減ってしまう恐れがあります。

このような「働けないリスク」に備えるのが、就業不能保険です。月額15万円や20万円など、加入時に設定した給付金が、もしも働けなくなったときにはお給料のように毎月受け取れるしくみになっているのが一般的です。

所得補償保険

このうち「所得補償保険」は、病気やケガで仕事を休み、働けないときに備えて加入するものです。一般的には、損害保険会社が販売しています。

就業不能保険

「就業不能保険」は一般的に生命保険会社が扱っています。こちらも、病気やケガで入院や通院、自宅療養をして長期間働けなくなったときに、給付金が支払われます。

収入保障保険とは?

これらに対して、「収入保障保険」は、家計を支える人が亡くなったときに、その家族の生活を支えるための保険です。つまり、死亡保険のひとつです。

残された家族の生活費を保障する、死亡保険のひとつ

上述の所得補償保険や就業不能保険は、保険に加入する被保険者本人が働けなくなったときの収入減に備えるのに対して、「収入保障保険」は、被保険者が亡くなった後に遺された家族の生活のお金に備えます。

つまり収入保障保険は定期保険や終身保険と同じように、死亡保険のひとつです。

死亡保険としてよく知られている定期保険や終身保険と違うのは、万が一亡くなったときに、保険金が一時金ではなく、毎月少しずつ支払われる形が一般的であることです(一時金で受け取れる場合もあります)。

このため、家族にとっては、家計を支える人がもし亡くなった後にも、生前のお給料のように定期収入が入ってきて、生活費に充てられるようになっています。

ですから収入保障保険は、家計を支える人が万が一死亡した場合の、その後の家族の生活や、子どもの教育費などを想定しながら保険金額を設定します。

なお、収入保障保険は基本的には、亡くなったときに月額20万円や30万円などを受け取る、というように、月額をベースに保険金額を設定しますので、亡くなる時期によって、受取総額が変わってきます。

所得補償保険と収入保障保険の違いを比較

このように、「所得補償保険・就業不能保険」は「働けないリスク」、「収入保障保険」は「家計の支え手が死亡したときのリスク」というように、保険の目的が大きく違います。

そのほかに、細かな点での違いを比較表でまとめてみましょう。

 所得補償保険・
就業不能保険
収入保障保険
保険金の
支払事由
病気やケガで
働けなくなった
とき
死亡・高度
障害状態に
なったとき
補償・
保障割合
年収に
合わせて設定
遺族の生活費
などに合わせ
て設定
保険金の
受取方式
月額が中心
(一時金受取り
も可能)
月額が中心
(一時金受取り
も可能)

所得補償保険や就業不能保険は、働いている人が病気やケガで働けなくなったときに受け取るため、働いていたときの年収をベースに保険金額・給付金額を設定します。

これに対して、収入保障保険は亡くなったときの家族への保障ですので、家族の今後の生活費や、教育費などライフイベントを想定して、保険金額を設定するのが一般的です。

一方で、保険金は毎月受取れるものが中心である点は、いずれも共通しています。

どんな時に備えたいのか、目的にあわせて選択を

このように、保険の活用方法やニーズが全く異なるのが、所得補償保険・就業不能保険と、収入保障保険です。どちらも、人生におけるお金の不安に備えることはできますが、不安の種類や備え方、そして、誰のためのお金として準備をするのかが大きく異なることがわかるはずです。

どんなリスクに備えて、誰のために保険に入りたいのか?ご自身やご家族の保険への目的に合わせて選ぶようにしましょう。

今、みんなが選んでいる
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  • 執筆者プロフィール

    ファイナンシャルプランナー 加藤 梨里

    加藤 梨里(かとう りり)

    マネーステップオフィス株式会社代表取締役
    CFP(R)認定者、金融知力インストラクター、健康経営エキスパートアドバイザー
    マネーに関する相談、セミナー講師や雑誌取材、執筆を中心に活動。保険、ライフプラン、節約、資産運用などを専門としている。2014年度、日本FP協会でくらしとお金の相談窓口であるFP広報センターにて相談員を務める。
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