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傷害保険はどんな時に補償される?補償内容や補償されるケースを解説

執筆者

荒木 和音
ファイナンシャルプランナー、ファイナンシャル・プランニング技能士2級 >プロフィールを見る

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傷害保険は「急激かつ偶然な外来の事故」によるけがを補償する損害保険です。日常生活からレジャー、海外旅行まで幅広い場面で活用できる一方、病気や地震によるけがなど、補償対象外となるケースもあります。

本記事では、傷害保険の補償内容や活用できるシーン、補償対象外となるケースをわかりやすく解説します。加入を検討している方はぜひ参考にしてください。

傷害保険の種類と補償内容

自分に合った傷害保険を選ぶために、まずは種類ごとの特徴と補償内容の基本を押さえておきましょう。

個人型・家族型・交通事故限定型の違い

傷害保険は、補償の対象者や補償範囲によって主に以下の3つのタイプに分かれます。

  • 個人型(普通傷害保険)
  • 家族型(家族傷害保険)
  • 交通事故限定型(交通事故傷害保険)

個人型は、被保険者本人のけがを補償するタイプです。自宅での事故、通勤中の転倒、スポーツ中の骨折、旅行先でのけがなど、日常生活のあらゆる場面で発生した「急激かつ偶然な外来の事故」によるけがが補償対象となります。

家族型は被保険者本人に加えてその家族も補償対象に含まれるタイプです。一般的に配偶者・同居の親族・別居の未婚の子などが補償対象になります。

家族型(家族傷害保険)の補償範囲イメージ
傷害保険はどんな時に補償される?補償内容や補償されるケースを解説-イラスト1

※図は一例です。

家族一人ひとりが個別に加入するよりも保険料を抑えられるケースも少なくありません。

交通事故限定型は、交通事故によるけがに補償範囲を限定したタイプです。自動車や自転車の運転中の事故に加え、歩行中に車にはねられた場合や、駅構内・エスカレーターでの事故なども補償の対象に含まれます。補償範囲が限定される分、個人型や家族型に比べて保険料が安くなる傾向があります。

死亡・後遺障害保険金の補償内容

傷害保険では、事故によるけがで死亡した場合や後遺障害が残った場合に保険金が支払われます。

死亡保険金は、事故の日から180日以内にけがが原因で亡くなった場合に、契約時に設定した保険金額が支払われるものです。

後遺障害保険金は、事故の日から180日以内にけがが原因で所定の後遺障害が生じた場合に支払われます。後遺障害の程度に応じて、死亡・後遺障害保険金額の4%〜100%の範囲で支払われるのが一般的です。

入院・通院・手術給付金はどんな時に支払われる?

傷害保険では、けがの治療に伴う入院・通院・手術に対しても保険金が支払われます。

入院保険金は、けがの治療を目的とした入院した場合に、実際の入院日数に応じて支払われる保険金です。支払い対象となるのは事故の日から180日以内の入院で、1事故あたりの支払限度日数は180日程度が一般的です。

通院保険金は、けがの治療のために通院した場合に、通院日数に応じて受け取れます。支払限度日数は保険会社や商品によって異なりますが、30日〜90日が一般的です。

手術保険金は、けがの治療を目的として所定の手術を受けた場合に支払われます。金額は「入院保険金日額×所定の倍率」で算出され、入院中の手術は日額の10倍、入院を伴わない手術は日額の5倍が目安です。

なお、傷害保険のなかには治療費の自己負担分を上限額の範囲内で実費補償するタイプや、入院・手術をした際に定額の一時金が支払われるタイプもあります。商品によって保険金の計算方法が異なるため、加入前に支払い方式を確認しておきましょう。

傷害保険は何に使える?具体的な活用シーン

傷害保険は「急激かつ偶然な外来の事故」によるけがであれば、場所や状況を問わず幅広く補償されます。ここでは、具体的にどのような場面で活用できるのかを紹介します。

スポーツ中のけが・骨折時の補償

スポーツ中にけがや骨折などをした場合、傷害保険を活用できます。

例えば、サッカーの試合中に相手選手と接触して足を骨折した場合や、スキーで転倒して肩を脱臼した場合など、スポーツに伴う突発的なけがは幅広く補償の対象です。趣味や健康維持のためにスポーツを楽しんでいる方でも補償を受けられるため、運動習慣のある方にとって傷害保険は必要性の高い保険と言えます。

ただし、疲労骨折や日常的な筋肉痛、じん帯の慢性的な炎症など、徐々に進行する症状は「急激な事故」には該当しないことが多いため、基本的に補償対象外です。加えて、山岳登はん(ピッケルやアイゼンを使用するもの)やスカイダイビング、ハンググライダーなどの危険度の高いスポーツによるけがも原則として補償対象外となるため注意しましょう。

スポーツの補償対象・対象外の例
傷害保険はどんな時に補償される?補償内容や補償されるケースを解説-イラスト2

交通事故・転倒事故での入院・通院費用

交通事故や日常生活における転倒事故も、傷害保険の補償対象です。

自動車との接触事故で入院した場合はもちろん、自転車で走行中に転倒して打撲を負い通院した場合や、駅の階段で足を踏み外して捻挫した場合なども補償を受けられます。歩行中に路面の段差につまずいて骨折し、手術・入院が必要になった場合は、入院保険金・手術保険金・通院保険金のいずれも請求できる可能性があります。

高齢の家族がいる世帯では、転倒による骨折リスクへの備えとして家族型の傷害保険を検討してみるのもよいでしょう。

海外旅行中の事故や国内レジャー中のけが

普通傷害保険は国内外を問わず補償されるため、海外旅行中や国内レジャー中のけがにも活用できます。

海外旅行中に階段から転落して骨折した場合や、観光地で転倒して打撲を負った場合などは補償の対象です。国内レジャーでも、キャンプ中にやけどを負った場合や、ハイキング中に滑落してけがをした場合など「急激かつ偶然な外来の事故」に該当するけがであれば幅広くカバーされます。

旅行やレジャーの頻度が高い方は、そのつど短期の旅行保険に加入するよりも、日常生活全般のけがを継続的にカバーできる普通傷害保険に加入しておくほうが、結果的に手間や費用を抑えられるケースもあります。

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傷害保険が適用されないケースは?

傷害保険で補償対象外となる主なケースは以下のとおりです。

  • 病気・細菌性食中毒
  • 故意・重大な過失による事故
  • 地震・噴火・津波

加入前にあらかじめ補償範囲を確認しておきましょう。

病気・細菌性食中毒は原則補償対象外になる

傷害保険はけがに特化した保険であるため、病気による入院や手術は補償の対象外です。風邪やインフルエンザ、がんなどで治療を受けた場合には保険金は支払われません。病気への備えが必要な場合は、別途医療保険や生命保険で対応する必要があります。

今、みんなが選んでいる
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細菌性食中毒や熱中症も、原則として補償の対象外です。いずれも体内の反応が原因で発症するため、傷害保険の要件である「外来(身体の外部からの作用)」に該当しないと判断されます。

ただし、保険会社や商品によっては特約を付帯することで食中毒や熱中症を補償対象に含められる場合もあります。これらのリスクに備えたい方は、加入前に特約の有無を確認してみてください。

故意・重大な過失による事故は補償されない

故意に起こした事故や、重大な過失による事故も補償の対象外です。

傷害保険が補償するのは「偶然」に発生した事故によるけがに限られます。保険金の取得を目的として意図的に自身を傷つけた場合や、泥酔状態での運転中に起きた事故など、本人の故意や著しい不注意が原因と判断されるケースでは保険金は支払われません。けんかによるけがについても、自ら危険な行為に関与したとみなされ、補償の対象外となるのが一般的です。

地震・噴火・津波も原則補償対象外

地震・噴火・津波を原因とするけがも、傷害保険では原則として補償の対象外です。

例えば、地震で倒壊した建物の下敷きになって骨折した場合や、津波に巻き込まれて負傷した場合などは、通常の傷害保険では保険金が支払われません。

ただし、保険会社によっては天災危険補償特約を付帯することで、地震・噴火・津波によるけがも補償対象に含められる場合があります。地震の発生リスクが高い地域にお住まいの方や、災害時のけがに備えたい方は、特約の有無を確認してみてください。

補償内容を確認し、日常生活やスポーツ、旅行で起きるけがの備えを

傷害保険は「急激かつ偶然な外来の事故」によるけがを幅広く補償する保険です。スポーツ中の骨折や交通事故による入院、旅行先でのけがなど、日常のさまざまな場面で活用できます。

一方で、病気や食中毒、地震によるけがなど補償の対象外となるケースもあるため、加入前に補償範囲を確認しておくことが欠かせません。個人型・家族型・交通事故限定型など種類も複数あるため、自身のライフスタイルやリスクに合ったタイプを選びましょう。

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  • 執筆者プロフィール

    ファイナンシャルプランナー 荒木 和音

    荒木 和音(あらき かずね)

    金融分野専門ライター
    ファイナンシャル・プランニング技能士2級
    保険代理店にて個人・法人向けの営業およびリスクコンサルティングなどに計10年以上従事したのち、金融ライターとして独立。大手証券会社・保険会社・大手金融メディアでの記事執筆・監修などを手がける。

傷害保険に関するよくある質問

  • 交通事故によるけがも傷害保険の対象になりますか?
    交通事故や自転車事故、歩行中の転倒によるけがも補償対象です。入院・通院・手術のいずれも状況に応じて保険金を請求できる可能性があります。高齢の家族がいる場合は家族型の加入も検討してみましょう。
  • 傷害保険は通院だけでも保険金を受け取れますか?
    通院保険金が補償に含まれている商品であれば、けがの治療のために通院した日数に応じて保険金を受け取れます。通院保険金の支払限度日数は30日〜90日程度が一般的です。入院を伴わない軽いけが(捻挫やすり傷など)でも保険金を受け取れる可能性があります。
  • 海外旅行中のけがは傷害保険で補償されますか?
    普通傷害保険は国内外を問わず補償されるため、海外旅行中のけがにも活用できます。階段からの転落や観光地での転倒など、急激かつ偶然な外来の事故によるけがであれば幅広くカバーされます。
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