

国民年金保険料 2025年4月から月17,510円 前年比530円増

2025年4月から、20歳以上60歳未満の人が加入する国民年金の保険料は月額17,510円(令和7年度額)になりました。
前年度から月額530円引き上げられました。
国民年金の保険料は昨年度から引き上げが続いています。
ニュースのポイント
- 令和7年度の国民年金保険料は月17,510円
- 保険料は2年連続引き上げ
- 来年度にはさらに引き上げ予定
2025年度の国民年金保険料は月額17,510円
自営業や学生などが加入する国民年金の保険料は毎年度、実質賃金や物価の変動率をもとに決定されています。
2025年4月からの令和7年度保険料は月額17,510円です。前年度から530円引き上げられました。
国民年金保険料は昨年度も前年度比460円引き上げられており、2年連続で引き上げられました。
来年度にはさらに引き上げ予定
また、2026年4月からの令和8年度保険料は月額17,920 円となる予定です。
今年度比+410円の引き上げが予定されています。3年連続の引き上げで、3年間での引き上げ幅は1,400円となる見通しです。
老齢年金の受取額も引き上げ
60歳以上で年金を受け取る人の年金額も引き上げられます。
2025年4月からの令和7年度年金額は、国民年金に40年間加入していた人の老齢基礎年金(満額)で月額69,308 円です。
前年度比+1,308円で、1.9%引き上げられます。
厚生年金に加入するモデル世帯(夫婦)の場合、夫婦2人分の老齢基礎年金を含む年金額は月額232,784円です。前年度比+4,412円引き上げられます。
年金の加入状況により、年金額に違い
老後に受け取る年金額は、現役時代に加入する年金制度や加入期間などによって異なります。
厚生労働省が作成した年金加入の経歴類型と男女別でのモデル概算によると、令和7年度年金額はおもに次のようになっています。
※各モデルの試算条件等詳細は出典元をご確認ください。
出典:厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」
国民年金保険料の引き上げ
国民年金の保険料は平成16年の年金制度改正により、毎年段階的に引き上げられてきました。平成29年度に法律で定めた上限に達し、引上げが完了していましたが、国民年金第1号被保険者の産前産後期間の保険料免除制度が施行されたことに伴い、令和元年度分から、保険料は平成16年度水準で月額17,000円とされています。
また、実際の保険料はこの水準を基本に、名目賃金の変動に応じて毎年度改定されています。
令和7年度の保険料は物価上昇率に伴い、前年度比530円引き上げられました。
出典:厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」
この保険ニュースの解説者
加藤 梨里(かとう りり)
マネーステップオフィス株式会社代表取締役
CFP(R)認定者、金融知力インストラクター、健康経営エキスパートアドバイザー