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生命保険・医療保険で熱中症は保障される?熱中症の保険対象について解説

執筆者

加藤 梨里
ファイナンシャルプランナー、CFP(R)認定者、金融知力インストラクター、健康経営エキスパートアドバイザー >プロフィールを見る

生命保険・医療保険で熱中症は保障される?熱中症の保険対象について解説

熱中症で体調不良になったときには、病院で点滴治療を受けたり、入院したりする場合があります。

では、熱中症で受診したときに、加入している生命保険や医療保険から保険金や給付金はおりるのでしょうか?

熱中症に対する生命保険や医療保険の保障について解説します。

熱中症による死亡・重症化のケースも

熱中症になったときには、重症度によっては病院を受診したり、入院したりする場合があります。

重症のケースでは、死亡に至る場合もあるようです。

救急搬送時の傷病の程度

総務省消防庁のデータによると、熱中症による救急搬送者数は1年間で約9.8万人(令和6年)です。

このうち約65%は軽傷で入院を必要としませんでしたが、約32%は入院が必要な中等症、約2%は3週間以上の入院加療を必要とする重症でした。

また、0.1%のケースでは初診時に死亡が確認されました。

初診時における傷病程度別(構成比)
初診時における傷病程度別(構成比)

出典:総務省消防庁「令和6年(5月~9月)の熱中症による救急搬送状況」

熱中症になったら生命保険はおりる?

では、熱中症で医療機関を受診したときには、加入している生命保険の対象になるのでしょうか?

死亡保険

死亡時に保険金が支払われる「死亡保険」では、万が一、熱中症で死亡した場合には死亡保険金が支払われます。

また、多くの死亡保険では死亡保険金と合わせて「高度障害保険金」の保障が付加されている場合があります。

もし、所定の高度障害状態に該当した場合には、高度障害保険金が支払われます。

医療保険

医療保険や、生命保険に付加できる医療特約などでは、病気やけがで入院した場合に「入院給付金」が支払われます。

通常、熱中症による入院もこの対象に含まれます。

日帰り入院や1泊2日以上の入院から対象になる契約であれば、短期間の入院でも、給付金を受け取れる可能性があります。

「入院1日につき1万円」など、入院日数に応じて給付金が支払われるのが一般的です。ただし、契約内容によっては、入院日数に関係なく1回の入院ごとに所定の一時金を受け取れる医療保険もあります。

ご自身が加入している保険の契約内容を確認し、熱中症で入院した場合に保障の対象となるかどうかを確かめておきましょう。

入院を伴わない通院は保障の対象外

医療保険や生命保険の医療特約には、入院後に通院をしたときに、「通院給付金」を受け取れるものもあります。

熱中症による入院をした後に、治療を継続するために通院した場合に対象になります。

「通院1日につき5,000円」など、退院後所定の期間中の通院日数に応じて支払われるものが一般的です。

ただし、ほとんどの医療保険や医療特約では、入院後の通院のみが給付金の対象となります。入院前の通院や、入院を伴わない通院は対象外です。

たとえば、熱中症で病院を受診し、外来で点滴だけを受けて帰宅した場合など、通院治療のみの場合は通院給付金を受け取ることができません。

なお、「日帰り入院」をした場合は受診した当日に帰宅しますが、通院とは異なり、医療機関で入院基本料などが発生します。

「通院」として扱われるか、「日帰り入院」として扱われるかによって、医療保険から受け取れる保険金・給付金が異なります。

実際に受診した際は、病院から発行される領収証などで確認しましょう。

熱中症での入院に備えて、加入中の生命保険・医療保険を確認

このように、生命保険や医療保険は、死亡や病気、けがに備えるものですが、熱中症による死亡や入院にも基本的に対応しています。

ただし、保険金や給付金を受け取れるかどうかは、契約内容や熱中症で受けた治療内容によって異なります。

通院治療のみの場合は、給付金の対象外となることもあるため注意が必要です。

加入している生命保険や医療保険の内容をあらかじめ確認し、熱中症になった場合にどのような保障が受けられるかを把握しておくと安心です。

出典:総務省消防庁「令和6年(5月~9月)の熱中症による救急搬送状況」

  • 執筆者プロフィール

    ファイナンシャルプランナー 加藤 梨里

    加藤 梨里(かとう りり)

    マネーステップオフィス株式会社代表取締役
    CFP(R)認定者、金融知力インストラクター、健康経営エキスパートアドバイザー
    マネーに関する相談、セミナー講師や雑誌取材、執筆を中心に活動。保険、ライフプラン、節約、資産運用などを専門としている。2014年度、日本FP協会でくらしとお金の相談窓口であるFP広報センターにて相談員を務める。
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