医療保険は「もし、病気で入院をしたらいくらもらえる?」という観点で選ぶ人が多いもの。一方で、「もし、病気になったら保険料の負担はどうなる?」というポイントも大切です。それが、「保険料払込免除特約」です。

 では、「保険料払込免除特約」を付けるのと付けないのでは、どちらが有利なのでしょうか?

保険料払込免除特約とは?

 生命保険の中には、「保険料払込免除特約」という特約を付加できるものがあります。これは、3大疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)・身体障害・要介護状態などによって所定の状態になると、以後の保険料の払込みが免除される特約です。病気やけがで医療費がかかるうえ、治療のために仕事ができなくなるなどで経済的に負担が大きくなるとき、保険料の払込みが免除されるのは安心ですね。

 一方で、「保険料払込免除特約」を付加すると、保険に契約してから免除が適用されるまでは特約保険料を支払わなければなりません。

免除される要件は保険会社によって違う

 保険料の払込みが免除される要件は、保険の種類・保険会社によって異なります。たとえば、終身医療保険に付加できる3大疾病保険料払込免除特約の場合は、3大疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)で所定の状態になると、以後の保険料の払込みが免除されます。
 「所定の状態」は、がんについては診断確定されたとき、もしくはがんによって入院を開始したときとされます。ただし、保険の契約が有効になる「責任開始日」から90日以内に診断されても、免除の対象にならないところがほとんどです。「がん」というと原則として悪性新生物のことを指しますが、会社によっては、がん細胞が深いところまで広がっていない「上皮内がん」も対象としているところもあります。

 急性心筋梗塞、脳卒中については、入院を開始したとき、または発病してから所定の状態が60日以上続いたときに免除の対象になります。ここでいう「所定の状態」とは、労働の制限を必要とする状態が続いたときを指します。保険会社によっては、さらに手術を受けたことを要件とするところもあります。
 その他、細かい要件は保険会社によって異なりますので、「どんな状態になったら免除されるのか?」をしっかり確認しておきましょう。

保険料払込免除特約は付けた方がおトク?

 では、保険料払込免除特約は付けておくべきなのでしょうか?

 どちらがおトクになるかは、払込む特約保険料と、免除される保険料を比べてみればわかります。とはいえ、いつ病気になって、保険料の払込みが免除されるかは、保険に契約するときにはわかりません。

 病気はいつなるかわからないもの。でも、いざ3大疾病のような大きな病気になると、診療に手術と、まとまった医療費の負担がかかります。また、無事に退院をした後も、通院治療を続けたり、リハビリをしたりと、長期にわたって病気と付き合うこともあります。仕事もそれまでとは同じようにできなくなり、収入が下がる恐れもあります。

 そんななかで、保険料を払い続けるのは精神的にも経済的にも大きな負担でしょう。毎月の保険料は小さくても、積み重なるとまとまった金額になります。

医療保険は長い目で見て考えて選ぼう

 医療保険を選ぶときには、毎月の保険料、保障内容はもちろん、契約している間に払い込む保険料の総額や、もし病気になったときの負担など、長い目でみることが大切です。