『一つのカゴに全ての卵を盛るな』

 中世ヨーロッパの格言です。
 ひとつのカゴにまとめて卵を盛ると、カゴを落としてしまったら、全ての卵が割れてしまう可能性があります。しかし、いくつかのカゴに分けて卵を入れておけば、カゴをひとつ落としてしまっても他のカゴの卵は助かります。資産運用を考える時の方法でもあります。

資産は分散させて持つ

 自分の資産を思い浮かべてみてください。
 普段使うお金は手数料等のかからない普通預金などに預けておくと便利ですが、剰余資金は金利の低い普通預金ではもったいないですね。そこで、剰余資金は利殖性の高い商品に預けたいところですが、株式投資などは元本割れする可能性があります。
 また、定期預金のように元本を保証してくれる金融商品もありますが、高い利殖性は求められません。
 このように、商品にはそれぞれ長所もあり、短所もあるのです。

ひとつの生命保険に貯蓄と保障を一緒に盛り込まない

 生命保険に加入する際に「貯蓄も保障もできる生命保険がいい!」という声をよく耳にしますが、まさに、カゴの卵です。
 『貯蓄』を重点に考えたいという方であれば、貯蓄と保障は明確に分離しておきましょう。

貯蓄と保障を分けて考えるワケ

 満期時に満期保険金が受取れる『養老保険』に医療特約をつけて加入したとします。
 主契約の養老保険で積み立て、特約の医療保険で保障を得ている状態ですね。この場合、満期になると同時に医療特約も消滅してしまいます。医療保険だけ残したいと思っても残念ながら特約なので無理。
  医療保障が必要になるのはむしろ高齢になってからと考えると、特約よりは単品の『医療保険』で一生涯続く医療保障を確保した方が賢実です。
 満期時に『医療保険』に入り直そうと考えた場合、今よりも年齢が上がっていますので、保険料も高くなってしまいます。また、養老保険の満期を向かえる前に、病気になっていたとしたら新たな医療保険に加入できないかもしれません。