できるだけリスクを抑えながらリターンを求めていくにはどうすればいいのでしょうか。リスクを軽減するための投資方法を解説します。

分散投資

「卵は一つのかごに盛るな」という投資の格言があります。一つのかごに卵を全部入れておくと、そのかごを落としてしまった場合、盛られた卵がすべて割れてしまいます。しかし、卵をいくつかのかごに分けて盛っておけば、一つのかごを落としたとしても、ほかの卵は割れないという例えです。
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要するに、全額を一つの商品に投資をしてしまうと、それが下がったときにすべての資産が下がってしまいますが、資産を分けて投資をしていれば、一つ下がったとしてもほかの資産が助けてくれるということです。

分散投資の方法

分散投資には、おもに次の3つがあります。
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(1)時間分散・・・・・株式を例に挙げると、株式は同じ株式でも購入するタイミングにより値段が異なります。同じ資産でも時間を分散させることにより、高い時・安い時に購入ができ、結果的に取得した価格が下がります。
(2)資産分散・・・・・株式・債券・不動産・外貨などに資産を分散させることです。資産ごとに値動きの仕方が異なります。特に株と債券は逆の値動きをする傾向がありますので、株と債券を組み合わせると有効的です。
(3)地域分散・・・・・日本以外にアメリカやヨーロッパなど地域を分散し、日本円だけではなく、米ドルやユーロなど様々な通貨に分けることです。

長期投資

リスクを軽減する方法として、長期投資も有効です。価格が変動をする商品は、短期的に見るとブレ幅が大きくなりますが、長い期間で見るとだんだんとブレ幅が緩やかになっていきます。長くなれば長くなるほど平たんに近づいていくのです。

下記の図は、同じ100万円を運用した時に、1年間、5年間、10年間で結果を見たものです。運用期間が長いほど、元本を割る回数が少なくなっているのがわかります。

0711_100万円を1年間運用した結果

0712_100万円を5年間

0711_100万円を10年間運用した結果

継続投資

リスクを軽減する方法としては、継続投資も有効です。継続投資とは、同じ資産を継続的・定期的に購入していく方法で、「ドルコスト平均法」が代表的です。

0711_1万口当たりの投資信託の価格(基準価格)

ドルコスト平均法については、こちらのページで詳しく解説しています。【ドルコスト平均法のページが公開されたらリンクを貼ります。】

リスクと上手に付き合う

リスクを取らなければリターンも得られません。資産を増やすには、リスクと上手に付き合っていく必要があります。リスクと付き合うということは、リスクを知ることです。価格変動や為替リスクなど、投資をする商品により変動幅は様々です。どのような商品がどのくらい値動きをするのか投資をする前に動きを観察するといいでしょう。

そして何よりも大切なのは、そうした値動きに左右されないことです。一喜一憂していては生活が楽しくなくなります。リスクの許容度は人それぞれ実に異なります。自分がストレスを感じない範囲で少しずつ投資を始めていくといいでしょう。また、値動きがあることを大前提に、自分の投資をした資産がどれくらいの下振れに耐えられるのか、投資を始める前に考えておくことが大切です。

文:ファイナンシャルプランナー 伊藤魅和(FPoffice ITO代表)