電気料金は、電力会社との契約の仕方でも節約することができます。

電気料金のしくみ

 一般的に、電気料金は基本料金に、使用した電力量に応じた「電力量料金」を加算して計算します。契約の仕方によって、「基本料金」部分もしくは電気料金の計算式が異なります。

図1:電気料金のしくみ

電気料金のしくみ

東京電力。口座振替でお支払いの場合。
電気料金の詳細は契約によって異なります。詳しくはご契約の電力会社にお問い合わせください。
出所:東京電力ホームページ

電気料金の契約アンペア数を見直そう!

 まずは、電気の基本料金を節約するために、契約アンペア数をチェックしてみましょう。電気料金の中身をチェックするには、ご家庭に毎月配布される「電気料金のお知らせ」が便利です。「アンペア」とは、電線の中を流れる電気の量を表す電流の単位です。ご家庭で契約しているアンペア数は、毎月郵便受けに入れられる「電気料金のお知らせ」の「ご契約」欄に記載されています。また、分電盤についているアンペアブレーカーの色や数字でも判断できます。

 北海道、東北、東京、北陸、中部、九州の電力会社を利用している場合は、契約アンペア数で月々の基本料金が決まっています。この契約アンペア数が、実際にご家庭内で使用する電気の量と合っているかを確認してみましょう。

「電気使用量のお知らせ」の読み方

電気使用量のお知らせの読み方
出典:東京電力エナジーパートナー株式会社

供給地点特定番号
 電気のご使用場所を特定するために使用場所単位に設定されている22桁の番号です。電気のご契約先を変更する際に必要になります。


お客さまのお名前
 電気のご契約名義が入ります。


ご契約種別とご契約
 電気のご契約の種類と大きさが表示されます。アンペアの大きさで基本料金が決まります。


今月のご使用量
 今回検針時のメーター指示数から前回検針時のメーター指示数の差引きにより算定いたします。


今月の請求予定金額
消費税等相当額とは
 消費税法の規定により課される消費税、地方税法の規定により課される地方消費税に相当する金額をいいます。消費税等は適正に価格に転嫁することとされていますので、電気料金はこの「消費税等相当額」を加えたものとなります。


請求予定金額の内訳
三段階料金制度とは
 三段階料金制度とは、省エネルギー推進などの目的から、昭和49年6月に採用したもので、電気のご使用量に応じて、料金単価に格差を設けた制度のことです。第1段階は、ナショナル・ミニマム(国が保障すべき最低生活水準)の考え方を導入した比較的低い料金、第2段階は標準的なご家庭の1か月のご使用量をふまえた平均的な料金、第3段階はやや割高な料金となっています。
請求予定金額の内訳


口座振替割引額
 口座振替でお支払いの場合に表示されます。 口座振替でお支払いのお客さま対象の口座振替割引サービスで54円〔税込〕割引きになります。


昨年同月のご使用量とご使用量比較(増減率)
 昨年同月のご使用量が表示されます。また、昨年同月のご使用量と今月のご使用量を、1日あたりのご使用量に換算して比較したご使用量比較(増減率)も表示されます。(減少率・増加率ともに、100%を越えるものは表示されません。)
増減率

※増減率の算定は、計算の最終段階で小数点以下を切り捨てます。
※ご使用状況やお引越し、ご契約変更などにより表示されない場合があります。


再エネ発電賦課金
 再生可能エネルギー発電促進賦課金が表示されます。


10

燃料費調整単価
 当月分に適用される燃料費調整単価とその増減額を表示いたします。


11

口座振替予定日や次回の検針予定日


12

事業所コード


13

地区番号


14

お客さま番号
 お問い合わせのときは、この番号をお知らせ下さい


15

お問い合わせ先/カスタマーセンター
 電気に関するお問い合せ、引っ越し、契約変更等のお申し込みは、カスタマーセンターでお受けしています。


出典:東京電力エナジーパートナー株式会社

 契約アンペア数は、一度に同時に使用する電気の最大量に合わせて決定します。電気の契約時に、家庭内で使う予定の電気器具を申し出ると、電力会社が必要なアンペア数を判断します。必要なアンペア数の目安は、電子レンジ、炊飯器、IHクッキングヒーター、アイロン、ドライヤーなどが10A前後、冷房が約8A(稼働時)~10A(運転起動時)、暖房は約10A(稼働時)~20A(運転起動時)と言われています。契約アンペア数を、一度に使用する電気機器の最大数に合わせておくと、電気機器を使ったときにブレーカーが切れる心配がありません。

たとえば、一度に最も多くの電気機器を使用するケースが、暖房をつけながら電子レンジと炊飯器を使う場面であると想定すると、必要なアンペア数は最大40Aになります。このとき、もし契約アンペア数が40Aよりも過剰に大きければ、契約アンペア数を小さくすると、基本料金を1段階につき273円(東京電力の場合)安くできます。入居した時よりも電気製品をそれほど多く使っていないという方は、チェックしてみるとよいかもしれません。

電気料金シミュレーションを活用しよう!

電気料金シミュレーション

 電力会社のホームページでは、契約アンペアを選ぶためのシミュレーションができます。ご家庭で一番多く電気を使う時に、同時に使用する電気器具の容量と台数を画面上で指定すると、現在の生活スタイルにマッチした契約アンペア数がわかります。

出典:東京電力エナジーパートナー株式会社「わが家のアンペアチェック」
http://www.tepco.co.jp/life/custom/ampere/index-j.html

夜型生活の方には「時間帯別電灯」契約がオススメ

 電気料金は、契約種別をライフスタイルに合わせることで抑えることもできます。
 電力会社によっては、「時間帯別電灯」といって地域全体の電力消費が少ない深夜から朝にかけての電気料金が割安になる契約があります。
 「時間帯別電灯」契約は、入居時よりも日中に家の中で過ごす時間が短くなった、仕事が忙しくなって帰宅する時間が遅くなった、タイマーなどを利用して夜間に食器洗い機や炊飯器を使うことが多いという方や、夜間電気温水器を使用している方にオススメです。

 たとえば東京電力の時間帯別電灯契約である「おトクなナイト8」では、「夜間時間」の電気料金が電力使用量に関らず9円17銭/1kWhと、一般的な契約での料金17円87銭/1kWh(最初の120kWhまで)に比べて約半額になります。逆に、「昼間時間」の電気料金は21円87銭/1kWh(最初の90kWhまで)と2割増しになりますが、深夜を中心に電気を使う方は、通常の契約から「時間帯別電灯」契約に切り替えると月々の支払額が少なくなるかもしれません※5。

※「おトクなナイト8」の「夜間時間」は毎日午後11時~翌朝の午前7時までの8時間、「昼間時間」は毎日午前7時から午後11時までです。
 「おトクなナイト8」では、別途基本料金が必要です。また、電気温水器を使用している場合には、ご使用の機器の種類によって契約が異なります。

 ご自身の生活スタイルに合わせて電気代を合理的に支払うことができれば、かんたんに家計の節約をすることができますね。

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本文:CFPファイナンシャルプランナー 加藤梨里