より良い医療や納得できる治療方法を選択するために、主治医以外の医師に、現在の診断に対する見解や、今後の治療方針について意見を聞くことを『セカンドオピニオン』と言います。

 「手術をすすめられたけど、どうしよう…」。重大な決断をしなければならないとき、『セカンドオピニオン』を求める患者さんは増えてきています。

『セカンドオピニオン』とは

 『セカンドオピニオン』のシステムは1970年 代の終わりに米国で生まれました。
 米国では、ここ10年の間に知らない人がいないほど定着し、医師が診察の終わりに「セカンドオピニオンをとりますか」と、尋ねるのは当たり前のことになっています。

 がんや心臓病のように治療法が日進月歩している領域では、『セカンドオピニオン』の必要性はより高まります。
治療法の選択肢が多岐にわたるため、専門家でさえどのような治療法にしたらその患者にとって一番いいのか、判断に困り他の医師に意見を求めることもあるのです。
知識のない患者にしてみればなおのこと判断はできません。
最新の医療情報を持っている専門医に相談にのってもらい、意見を聞くことが大切になるわけです。

『セカンドオピニオン』を受ける必要性

 主治医の説明で診断や治療法に対して十分納得でき、そしてご自身に適した治療法が選択できるなら、『セカンドオピニオン』を受ける必要はありません。
 米国ワシントン大学医学部によると、以下のような場合は『セカンドオピニオン』を受けるのが適当であると言われています。

  1. 外科手術を勧められたとき
  2. 医師の診断ないし提案が疑わしいとき。または、処方された治療に不満があるとき
  3. 命にかかわる健康状態であると診断されたとき
  4. もっと簡単な処置が可能であるのに、非常に危険を伴う処置や侵襲性の高い処置を勧められたとき
  5. 長期にわたる薬剤使用や治療を指示されたとき
  6. 医師が診断を下せないとき。または、処方された治療で症状が改善しないとき

『セカンドオピニオン』を聞くことによる3つの効用

  1. 主治医の診断に対する認識
    診断が再確認されれば、より納得できます。
  2. 治療の妥当性に対する認識
    診断が確認され、それに対する治療の妥当性が再確認されると、納得して治療を受けることができます。
  3. 主治医の示す治療法以外の治療法が得られる可能性
    『セカンドオピニオン』を求めた医師が、主治医の示した治療法以外の治療法を知っているかもしれません。
    治療の選択の幅が広がる可能性があります。

『セカンドオピニオン』の医師を選ぶポイント

 『セカンドオピニオン』を求める医師は、以下の事項などを考慮に入れるとよいでしょう。

  1. 疾患に詳しい専門医であること
  2. 治療成績を公表していること
  3. 自分の希望する治療を行っていること
  4. 『セカンドオピニオン』に積極的であること
  5. 主治医と出身大学や医局の違うこと

『セカンドオピニオン』情報サービス提供先

 しかし、現実にはどの医師がどれほどの技量と情報を持っているのか、一般の患者には分かりません。
そこで、情報サービス提供してくれる先をご紹介させていただきます。

国立がんセンター がん対策相談センター がん情報サービス
 『セカンドオピニオン外来』のある各地のがん診療拠点病院を紹介しています。
 http://ganjoho.ncc.go.jp/pub/hosp_info/center.html

 皆様が『セカンドオピニオン』について十分に検討され、幅広い選択枝の中から最善の策が図れる一助となりますことを心から願っています。