日本で販売されている生命保険でも、『ドル建て保険』があります。
支払う保険料や、受取る保険金・年金・解約返戻金などが、ドル建てになっている保険のことです。

ドル建て生命保険の特徴

 1999年に日本で初めて『ドル建ての保険』が販売され、最近では新商品も続々発売されています。
 外貨で運用したい人向きの商品で、『円建ての保険』よりも保険料が割安となっているのも魅力です。
 では、その特徴を見ていきましょう。

日本で外貨建て資産を保有している人は多いの?

 家計で保有する外貨建資産は増加の一途です。
 海外旅行や留学で外貨にふれる機会が増え、年代を問わず外貨に抵抗を感じる人が少なくなっているようです。

家計における外貨建資産(対外証券投資+外貨預金)
家計における外貨建資産

日本銀行 「資金循環統計 2006年9月」より

外貨の中でもなぜ米ドル(USドル)なの?

 アメリカは大きな経済力を有しており、“世界の基軸通貨”としての安心感があるからです。
 通貨の流通量は、為替レートの動きを左右します。米ドルは世界的に最も流通量が多いため、為替レートの動きも比較的安定しています。
 また、米ドルは、手数料が低い、日本国内で情報が入手しやすいなどのメリットもあります。

■全ての外国為替における各国通貨比率(2005年)
全ての外国為替における各国通貨比率

IMF「Annual Report 2006」より

日本円と米ドルのメリット・デメリット

 日本円と米ドルのメリット・デメリットをしっかりと確認したうえで、みなさんがお好きな通貨をお選び下さい。

日本円
メリット
●身近でわかりやすい
日本人なら誰もが日常的に使っている通貨なので、身近でわかりやすいことが日本円のメリット。手持ちのお金で、そのまま資産運用ができるので手軽です。
●為替リスクがありません
運用した日本円はそのまま使えるため、外貨のように日本円へ両替する際の為替リスクがなく、安心で着実な資産運用ができます。
日本円
デメリット
●長い間、低金利が続いています
低金利が長らく続く日本。過去10年間の10年国債利回りを見ると、日本はアメリカと平均3%以上の金利差があり、預貯金だけでお金をふやすのは難しい状況といえます。
 
米ドル
メリット
●相対的に金利が高い
ここ数年、米ドルは日本円に比べて高い金利が魅力です。
●為替差益が期待できます
日本円へ両替する際、円安であれば為替差益を得ることができます。
●米ドルは世界の基軸通貨です
米ドルは世界の基軸通貨として広く世界で保有されており、将来もっとも安定が期待できる通貨のひとつといえます。
米ドル
デメリット
●為替手数料が発生します
日本円からの両替の際、為替手数料がかかります。
●為替リスクがあります
日本円へ両替する際、円高であれば為替差損を被る恐れもあります。

為替リスク

『ドル建ての生命保険』は、保険料、給付金、死亡保険金、解約返戻金がドル建ての契約なので、為替相場により毎月の保険料や円で受け取る額が変動します。

■ 1995年1月から2007年1月の為替推移(対USドル)

スポットレート
為替リスク

日本銀行「金融経済統計月報 2007年2月」より

ドル建て保険の予定利率

『ドル建ての保険』の予定利率は3.5%~4%と、『円建ての保険』よりも高くなっています。
『円建ての保険』の予定利率は日本国債の利回りを基準に、『ドル建ての保険』の予定利率は米国国債の利回りを基準にしているためです。

■ 1998年から2006年の日米の長期金利推移

グラフ凡例
長期金利推移

日本銀行「金融経済統計月報 2007年2月」より

ドル建ての生命保険はこんな人に向いています

dol11

  • 安い保険料で死亡保障を確保したい
  • 掛け捨ての保険は嫌い
  • 資産の一部をドルで持っておきたい
  • 外貨で運用したいけど、リスクをあまり取りたくない
  • 資産運用を始めたいけれど、何を選んだらいいのか分からない

『ドル建ての保険』は、為替リスクなどをしっかり理解して商品内容を十分に検討すれば、有利な保険商品といえます。
『ドル建ての保険』加入のご検討の際には、保障目的で保険に加入するのか、資産形成目的で保険に加入するのか、目的をしっかり把握していただくことも大切です。

ドル建て保険のお申し込みは面談の上!

 ドル建てなど、外貨建ての生命保険のお申し込みは、通常ご契約希望のお客様と保険会社もしくは保険代理店営業と面談の上、ご加入いただくことになっています。
 これは、上記説明のように円建ての生命保険とは異なり、為替リスクがあるため、保険商品の説明をお聞きいただき不明点を無くし、納得したうえでご加入いただくことが重要となるからです。
 まずは、資料をご請求いただき、パンフレットをよく読んでご検討ください。