がん保険のCMや宣伝などをみると、がん保険入った方がいいのかな?と考えさせられます。今や日本人の2人に1人の割合でがんになると言われています※。がんは、早期発見・早期治療で生存率は高まってきます。治療にかかる費用は先進医療や自由診療など、健康保険の対象外となってしまう治療法も多く、治療費用も掛かるケースもあります。

 そこで頼りになるのががん保険です。といっても、がん保険は様々な保険会社で販売されており、すべてが同じような保障をしてくれるわけではありません。一般的ながん保険ではどういった部分が異なるのでしょうか。今回は、がん保険の選び方について学んでいきましょう!

※出典:がん情報サービス(2012年データに基づく)

がん保険加入での注意点

 がん保険は、通常の医療保険と異なり、がん保険への申込み・診査または告知・初回の保険料の支払いが完了し「保険契約が成立した直後からすぐに保障開始」とはなりません。契約成立後、91日目から保障が開始されるのです。
 これは、「自分はがんかもしれない!」と思ってからがん保険に加入する人を防ぐための経過処置です。まずはこの点を把握したうえで、がん保険の加入を検討していただければと思います。

がん保険のメリット

 がん保険のメリットとして、入院給付金の支払い限度日数が無制限である点が挙げられます。通常の医療保険では、1回の入院における支払い限度日数が決まっており、通算で何日といった限度もあります。がん保険の場合はそうした制約がないため、万が一の場合には安心して治療に専念することができます。

 ここまでは一般的ながん保険の共通点です。それでは次に、がん保険選びのポイントでもあり、各社のがん保険商品で異なる部分についてみていきましょう。

がん保険選びのポイント

ポイント(1)がん診断給付金が何回受取れるか?
 がん保険では、がんと診断されたときに「がん診断給付金」が支給されます。選び方のポイントとしては、がん診断給付金が生涯に一度のみの支給なのか、再発等による場合にも支給されるのかという点です。がんは、一度治れば必ずしも大丈夫とはいいきれません。数年経って再発することも想定されます。特に終身保障のがん保険を選ぶ場合には、条件付きであったとしても、複数回受取れるタイプのがん保険を選ばれるとよいと思います。

ポイント(2)上皮内がんでも診断給付金が減額されずに受け取れるか?
 がん保険の中には、がん(悪性新生物)と上皮内がん(上皮内新生物)では診断給付金の額が異なるものがあります。私たちはがんに係る可能性も、またどんな種類のがんにかかるか恐れがあるかも予想することはできませんから、上皮内がんにかかった場合でも診断給付金が減額されないがん保険を選ばれたほうがよいと思います。

ポイント(3)入院給付金日額がいつから支払われるか?
 入院給付金日額は、保険商品により1日10,000円というものもあれば、15,000円といったものもあります。この金額については、皆様の予算との兼ね合いにもなりますが、日額15,000円であれば負担額をある程度カバー可能といえます。
 重要なのは、入院日額給付金がいつから支払われるかでしょう。やはり、入院1日目から支給され保険の方が安心できると思いますので、初日から給付金が支払われるものを選択されるとよいと思います。

ポイント(4)先進医療が保険金支払いの対象か?
 がんなどの治療に健康保険適用外の先進医療を受けることがあります。先進医療は最先端の治療技術でがん治療の場合、費用が高額な場合もあります。ですので、先進医療を受けた場合、保険金の支払い対象となっているかどうか?も重要なチェックポイントです。通常がん保険には先進医療特約を付けることが可能です。万が一の場合に備えて高額な医療費にも対応できるよう、先進医療特約はつけておくべきだと思います。先進医療特約をつけても月々の保険料は数100円程度ですので、大きな負担にはならないと思います。

 「先進医療」とは、厚生労働大臣が認める医療技術で、医療技術ごとに適応症(対象となる疾患・症状等)および実施する医療機関が限定されています。また、厚生労働大臣が認める医療技術・適応症・実施する医療機関は随時見直されます。

ポイント(5)通院給付金の支払い限度は何日か
 最近ではがん治療に関しても、入院の短縮化が進んでおり、通院による在宅治療が増えてきています。現実的な対応をとるのであれば、通院給付金の限度日数ができる限り長くなっているものをお選びいただいたほうがよいと思います。

以上のような点に注意してがん保険を選択されるとよいと思います。

5つのポイントの確認

最後に、①~⑤のポイントに関して、東京海上日動あんしん生命の『がん治療支援保険』の場合を例に確認してみましょう。
(1)がん診断給付金が何回受取れるか
⇒がんと診断されたときには何度でも受取り可能
 ※2回目以降の診断給付金に関しては、前回の診断給付金の支払事由に該当した日から2年以上経過している場合に限り支払われます。
(2)上皮内がんでも診断給付金が減額されずに受け取れるかどうか
 ⇒通常のがんと同額の診断給付金が受け取り可能
(3)入院給付金日額がいつから支払われるか
 ⇒1日目から支給
(4)高度先進医療を受けられるかどうか
 ⇒がん先進医療特約を付加することで対応可能
(5)通院給付金の支払い限度は何日か
 ⇒1回の入院につき、45日が支払い限度(通算730日まで)
 ※入院の前日からその日を含めて遡及して60日以内。また、退院日の翌日からその日を含めて180日以内の期間となり、がん治療を直接の目的としない通院は対象となりません。

このように、5つのポイントに着目しながら、各社のがん保険を比較し、目的に合ったがん保険を選ばれるとよいでしょう。

ネットで申し込み・契約できるがん保険

 ネットで申し込みでき保険料が安い!と最近評判のネット生保、ライフネット生命とアクサダイレクト生命がありますがそのうちの1社、アクサダイレクト生命でもがん保険が発売されています。アクサダイレクト生命のがん保険には定期型がん保険の「がん保険[定期型]」と終身保障型の「がん保険[終身型]」が用意されています。どちらも先進医療特約をつけることが可能です。

参考ページ:がん保険は入った方がいい?がん保険の選び方
参考ページ:がんの保険診療と自由診療

参考ページ:女性特有の病気「子宮頚がんと無料検診」のしくみ
参考ページ:乳がんとセルフチェック
参考ページ:乳がんの治療後に気になる「再発」や「転移」とは?

本文 : スキラージャパン 伊藤亮太