兵庫県が、災害で自宅が被害を受けた人の再建支援を目的に運営する「フェニックス共済」が、発足から10年を迎えました。読売新聞によると、県全体の加入率は1割に満たず、目標を下回っています。

昨年9月、10年が経過した段階での加入率は9・3%で、目標の15%を下回っています。特に、神戸市(7・3%)、西宮市(6・6%)など、都市部で低迷しています。

一方で、目標を大きく上回っている市町村も。2009年の台風9号による豪雨災害で186世帯に計4億970万円が給付された佐用町(31・8%)。南海トラフ巨大地震で津波被害が予想される南あわじ市も、26・2%で続いています。市が、淡路瓦の取り付けに補助する際、共済への加入を条件にしています。ほか、地域によってはグループ、コミュニティ単位で全世帯が加入するところもあり、県の共済事務局もこうした動きに注目しています。昨年から、中小企業の経営者らへの働きかけを始めたほか、マンションへ売り込みをかける専任職員を配置しました。

フェニックス共済は、兵庫県内の住宅所有者が対象の共済。年5000円の掛け金で、地震や風水害などで全半壊した住宅を再建する世帯に、一律600万円、補修に最高200万円を支給します。一部損壊が対象となる特約もある。阪神大震災で被災した住宅の再建が、住民の大きな負担になったことから、県は、全国レベルでの共済保険を創設するよう、提唱してきましたが、議論が広がらず、2005年に県独自の制度をスタートさせました。

(2016年2月10日)

参考ページ : マンション購入者の火災保険の選び方
火災保険・地震保険の資料請求