最近、「エコブーム」「健康ブーム」自転車通勤、自転車通学、または趣味でサイクリングを楽しむ方をよく見かけます。また自動車運転免許をもっていない方は移動のメイン手段として自転車を良く使われると思います。

自転車事故の危険性

たしかに自転車は手軽でとても便利な乗り物です。大人から子供まで非常に多くの方が乗られていますが、それに伴い、最近では自転車の事故が非常に多くなっています。

自転車での交通事故、15万件!死亡事故は658件!

 警察庁の統計によると自転車の関係する交通事故が平成22年末で151,626人となっております。このうち死亡事故は658人にもなります。特に対歩行者の自転車事故は10年間で約3.7倍も増加しています。件数では1999年には801件でしたが、2009年には2934件にもなっています。(2009年 警察庁統計より)

 自転車での事故の場合のリスクは、自分自身のケガは当然の事ですが、もし自分が誰かにけがを負わせてしまう加害者になってしまった場合には、非常に大きな賠償責任を負うことになります。
 自動車の事故であれば、自動車自賠責保険という強制保険制度や、ドライバーのほとんどが加入している任意の自動車保険によって相手に対しての賠償金額は補償することができますが、自転車に対しては強制保険はありません。そのため、自転車事故が起こってしまった場合は被害者側が救済される制度がありません。
 特に死亡事故や後遺症を伴うような大きな事故の場合はなおさらです。加害者が損害賠償をすると言っても高額な賠償を伴うケースでは一個人では保障できる能力に限界があります。

自転車事故の賠償事例

 自転車運転には自動車のように免許制度がありませんので、誰でも手軽に乗る事ができます。その手軽さゆえに、携帯電話を見ながら、電話で話しながら、ヘッドフォンで音楽を聴きながら自転車に乗っている人も、たまに見かけます。怖いですよね。免許制度がない分、人によっては自転車事故における危機意識の薄さも問題と言えるでしょう。
 また、事故の被害を受けた方の損害賠償について、最近の法律問題を題材にしたTV番組等で、一般の方でも慰謝料や損害賠償といった専門用語も普通に出てくるようになり、賠償請求に対する意識の変化もあり、自転車の事故でも高額な損害賠償を請求されるケースもあります。
 自転車もそれなりにスピードが出ますし、歩行者からすれば危険なものです。当たり所が悪ければケガどころか重度の後遺障害を負わせたり死亡させてしまうなどの加害者となり得ることも考えられます。
下の表は自転車事故によって高額な賠償請求に繋がった事例を見てみましょう。

自転車事故で加害者になった場合の高額賠償事例

日時、場所 賠償金額 内容
平成10年
大阪地裁判決
約1800万円 68歳の女性が、歩道上で信号待ちをしていたところ、前方不注意の自転車が衝突し、女性が転倒し、大腿骨を骨折し後遺障害8級の障害を残した。
平成17年
横浜地裁判決
約5000万円 54歳の女性が歩行中、無灯火の上、携帯電話を操作しながら片手運転していた自転車に追突された。被害者女性は手足にしびれが残って歩行困難になった。
平成14年
名古屋地裁判決
約3120万円 女性が、電柱を避けて車道に進出時、無灯火の対向進行してきた自転車と衝突したケースで、女性が頭部外傷による後遺障害2級の障害を残した。
平成17年
大阪地裁判決
約808万円 女性が、ビルの敷地を歩行中に向かいの道路に横断するために敷地内の植込みの間から、公開空地である歩道上に歩いていた際に、走行中の自転車と衝突して転倒、腰椎を骨折し、後遺障害併合10級及び腰部脊柱変形の障害を残した。

http://www.ac.auone-net.jp/~nyantoro/jitensha-hanrei.html

 また最近では、高校生による自転車事故が増加し、それに伴う高額賠償事例も増えてきています。
 以下に簡単に列挙しておきますので、「自転車事故でも、こんなに高額の賠償金を払うことになるんだ。気をつけなくちゃ。」と、しっかりと認識しておいて下さい。

高校生が加害者になった自転車事故による賠償額事例

賠償金額 事例
6008万円 通学中、歩行者に衝突。被害者には、脊髄損傷による麻痺の後遺障害が残った。
3912万円 帰宅途中、街灯のない道で歩行者に衝突し死亡させた。
2650万円 道路右側を走行中、対向進行してきた主婦の自転車と接触し、転倒させ、死亡させた。
1169万円 帰宅途中、無灯火で歩行者に気付かず衝突、死亡させた。
685万円 帰宅途中、植木の剪定をしていた作業者の脚立に接触、転倒させ、死亡させた。

 自転車事故を起こしてしまった時に、自分が保険に加入していなければ個人で被害者に対して賠償しなければなりません。。

自転車での万が一に備えられる自転車保険

 そこで、自転車の場合も自動車と同様に保険が必要なのです。最近注目されているのが、自転車保険ですが、実は「自転車保険」という保険商品はありません。実は、損害保険各社では自転車保険という商品は2004年以降廃止する会社が増えてきて、2010年にはほとんどの損害保険会社で自転車保険という商品はなくなってしまいました。
 最近、注目を集めているこの自転車保険は、どこの保険会社でも通常販売している傷害保険に「自転車に乗っている時のリスクをカバーする補償」の特約を付け「傷害保険自転車賠償責任保険特約付」として提供されています。ここからは説明を分かりやすくするために、この傷害保険を「自転車保険」としてご説明させていただきます。

自転車保険の補償内容

 では自転車保険の補償の内容ほどのようなものか?と言いますと、

自転車事故で入院自転車事故で通院 ・自転車に乗っている時のケガの補償
(歩行中の事故も補償)
自転車事故で人にケガをさせてしまった!自転車事故で人の物を壊してしまった! ・自転車に乗っている時の個人賠償事故の補償
(対人補償、対物補償)

上記の2点が主な補償内容となります。

自動車保険を例に例えると、対人・対物・人身傷害といった一番のメインとなる補償内容です。自転車保険は年間5,000円程度からご加入が可能です。自転車通勤・自転車通学しているご家族がいらっしゃるならば万が一に備え、ぜひご検討してみてください。

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自転車の盗難に備える保険はあるの?

 高額な自転車に乗っている方は自転車の盗難を気に掛ける方もいらっしゃいます。1万円程度の自転車や、古い自転車ならあきらめもつくかも知れませんが、数十万円もする高額なロードサイクルや購入したばかりのブランド自転車だったりしたら、とてもあきらめられませんよね。そこで盗難された場合に備えた自転車の盗難保険を探している方もおられますが、自転車の盗難保険は存在していません。
 そこで、自転車の盗難保険をご希望の方には火災保険の中の『家財保険』が役に立ちます。家財保険の補償内容の中には、盗難に対しての補償も含まれておりますが、実は『敷地内に保管してある自転車の盗難』に対して補償ができる場合があります。残念ながら駅の駐輪場や路上での盗難は補償対象外となります。高額なロードサイクルの盗難被害は、自宅の敷地内でも見受けられます。これを機に火災保険・家財保険の補償内容をしっかりと見直すというのもいい機会かも知れません。

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自転車で事故に遭わないために

 万が一に備え自転車保険も大切ではありますが、まずは自転車事故を未然に防ぐ注意することが一番大切です。

・自転車運転中は周りをよく見て、通行者を早期に発見する。
・左側通行を順守する。(右側通行では直前まで相手が見えません)
・交差点では自動車用のカーブミラーを活用する。
・自分から相手を早期に発見してもらう(自分から相手が見えていても、相手から自分が見えているとは限らないことを認識する)
・夜間の運転に反射板を装着する。
・薄暗い時や夜間には必ずライトを点灯する。
・渋滞、停止車両の間の横断はしない。
・歩道から車道へ進行する際は、一時停止、または、徐行をして後方の安全を確認する。
・電話をしながら・音楽をききながらなどの「ながら運転」はしない。

上記の事を守るだけで、事故はかなり減っていくと思います。

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