法人で初めて自動車を購入された場合、保険をどのように手配すればよいか迷われる担当者の方も多いのではないでしょうか。
そこで法人でお車を購入された場合に、どのような手順で、どのようなことに注意して保険に加入すればいいのか、ポイントをご紹介していきたいと思います。

法人様向け自動車保険を検討される場合の3つのポイント

ここでご紹介させて頂きますのは、法人名義で初めて自動車を購入されて、かつその自動車が5台以内の法人様向けのご案内です。

ポイント1 まず初めに。ダイレクト型の保険会社も検討しましょう。

自動車保険にはいわゆるインターネットやお電話で保険会社へ直接契約する方式(ダイレクト型自動車保険)と、従来からの代理店を通して契約する方法の2つの方法があります。
しかしながら2016年7月現在では、ダイレクト型自動車保険で、法人向け自動車保険の対応をしている保険会社は数社のみで、まだまだ従来通りの代理店を通して契約する方法が主流のようです。
メリットとして代理店での手続きが不要なダイレクト型自動車保険は、申込手続きに代理店を通す従来型の自動車保険より、中間コストを省いているので保険料が割安になる傾向があり、検討される方も多いようです。
一方で、お車の種類や特殊な自動車などでは加入できないケースもあります。そのため自動車を購入された際は一度ダイレクト型の自動車保険に加入できるのかどうか確認してみるといいかもしれません。

ポイント2 自動車保険の被保険者をどうするか、という大切な問題。

法人でお車をご購入された場合、誰を被保険者にするのか、という点に是非ご注意ください。
この被保険者というのは簡単な言葉に言い換えると「お車を主に使用し、補償を受ける方」のことを指します。
そして大切なのは今後自動車保険の等級はこの被保険者に紐づいて継承されることになります。

自動車保険の等級制度についてなんとなくご存知の方は多いかもしれません。この等級制度は個人も法人も同じです。一般的に新規で自動車保険に加入すると6等級からスタートし、事故がなければ最大で20等級まであがり、割引率が高くなる制度です。

この被保険者を法人にした場合、等級は法人に紐づくことになります。
法人名義でお車を購入された場合は、この被保険者を法人にすることをお勧めいたします。一番初めにこの被保険者を個人に設定してしまうと、数年後に法人に変更しようとしても、割引率が継承できません。一般的な等級制度は20等級で事故無しの場合、割引率は63%となります。せっかく等級が進行して保険料が安くなっていたとしても、被保険者の変更で継承できなければ、この割引率が無駄になってしまうのです。

また個人事業主のときに車を購入し、ずっと個人で自動車保険に加入してきたが、今は法人を設立し、保険もきちんと法人名義としたいがどうしたらよいか、といったお問合せをいただくことがあります。
個人事業主から法人に変更したことが確認できる場合で、法人設立後から間もない場合には、等級の継承が可能な場合があります。

ただし申告だけでは等級の継承はできず、一般的に以下のような書類を保険会社に提出し、承認を得て変更する必要があります。

法人設立の事実が確認できる書類 法人設立届出書の写 など
登記事項証明書のうち履歴事項全部証明書など
事業の同一性の確認 労働保険変更手続き時の「名称所在地変更届」
社会保険変更手続き時の「適用事業所所在地名称変更届など。

*これらの書類は現在ご加入の保険の保険会社によって異なります。
 
個人事業主から法人に変更された場合、保険がそのままであることに気が付いたら、現在ご加入の保険会社に確認し、なるべく早い段階で被保険者を法人にご変更されることをお勧めいたします。

ポイント3 法人名義で複数台のお車を所有。1つの契約にまとめる。

 法人名義のお車で2台目、3台目をご購入された場合で、保険をお探しの場合、同じ保険会社で、一つの契約にまとめることをお勧めします。この契約の方法は「明細付き自動車保険」や「ミニフリート」などと呼ばれています。
 一つの契約にすることで自動車保険の管理も簡単になるだけでなく、「ノンフリート多数割引」が適用される商品が多くあります。名前の通り、2台までだと○○%割引、5台までだと○○%割引、などと商品によって変わりますが割引が適用されることが多いようです。また法人で所有しているお車が10台を超えた場合は「フリート契約」に移行することとなりますが、その際も契約がバラバラになっている場合よりも手間がかからず、スムーズに移行することが可能です。

 ⇒すでにフリート契約である方はこちら。

 今回は3つのポイントをご紹介しましたが、法人向け自動車保険にご加入される際は、その時の保険料だけでなく、その先のことを考えながら保険の検討をされると失敗が少ないかもしれません。
是非後悔のないような契約方法を探してください。