生命保険の失効とは、保険料を支払わなかったことにより、保険契約の効力がなくなり保障が受けられなくなることをいいます。失効後一定期間は保険契約を元の契約どおりに戻す「復活」させることが可能です。そのためには今まで未払いになっている「本来払うべき保険料」をまとめて支払う必要があります。
 一度失効してしまった生命保険の契約を元に戻すことを生命保険の復活と言います。
 仮に復活が可能であったとしても、生活環境が変わって復活後の保険料が支払えるかどうか不安、もしくは失効中の保険料を支払うのが大変であれば、本当に必要な保障が何なのかを検討し、その保障をカバーしてくれてしかも保険料の安い保険に加入される方がよいでしょう。

生命保険が失効すると以後の保障は受けられない

 生命保険の保険料は1回支払いが滞ったとしても、すぐに失効するわけではありません。払込猶予期間というものが設けられており、この期間内に保険料を支払えば今までと同様、生命保険の保障は継続します。
 保険料が支払われなかった場合には、まず保険会社から「事前通知」というものが届きます。これは通常、保険料の払い込みに関するお願いと支払わなければ保険契約が失効する旨の内容が記載された通知になります。そして払込猶予期間内に保険料が支払われなかった場合には、生命保険の契約が失効した旨の内容が記載されている「失効通知」が届くこととなります。

失効までのスケジュール

 生命保険契約が失効すると、生命保険による保障は受けられなくなります。ちなみに、解約返戻金が存在する生命保険の場合には解約返戻金の範囲内で、保険会社が自動的に保険料を立て替えてくれる「自動振替貸付制度」があるため、その制度を利用して保険料を立て替えてもらう方法があります。この場合、生命保険の保障の効力はありますが、立て替えによる利子が発生しますのでその点は要注意です。

復活か?解約か?生命保険失効後の対応方法は?

 生命保険が失効してしまった後の対応方法として以下のようなことが考えられます。

(1)生命保険契約を「復活」させる
 今までの生命保険契約を今後も継続させたいとお考えであれば、生命保険契約を「復活」させる方法があります。ただし、この場合には下記の条件をクリアする必要があります。
 ① 失効してから通常は3年以内の保険契約であること
 ② 健康状態をチェックする告知、審査を再度受ける必要があること
 ③ 失効中の間の保険料を支払うこと
 特に、②の告知、審査では健康状態が悪化している場合などには復活することができないどころか、新しい保険にも入れなくなるおそれがありますので注意してください。
また、③の保険料も失効中に本来であれば払うべき保険料の総額を一括払いする事になりますから、かなりの負担になる可能性もあります。支払いが無理のない範囲であればよいですが、多額にわたる場合には、他の安い保険でよいものがないか探されるのもよいと思います。

(2)解約し、解約返戻金を受け取る
 解約返戻金が発生する生命保険は、解約すると解約返戻金を受け取ることができます。自動振替貸付制度がある場合には、それを使って保険料を立て替えてもらう方法がありますが、自動振替貸付制度がない場合や自動振替貸付制度の申し込みをされていない場合で保険契約が失効してしまった場合には、保険を解約して解約返戻金を受け取る方法があります。
 この場合、解約返戻金をもとに、ご自身のニーズに合った保険料の安いものを探して保険に加入することがよいかと思います。

今後、生命保険を失効させないために・・・

 生活環境が変わり、生命保険の保険料を払うのが大変になってしまい、保険契約を失効させないために、保険料の安い掛捨ての生命保険を選ぶことをおススメします。「失効したからもう生命保険には入らない」というのではなく、何かあった場合の備えとして、ニーズに合った保障を受けられる準備をしておきましょう。

本文 : スキラージャパン 伊藤亮太